目次
雨の中を国設ぬかびら野営場へ
2015年8月11日 13:10
四季彩の丘を出発して糠平湖へ向っています。
今日は国設ぬかびら野営場へとまる予定です。
国道237号線を北上して国道39号へ。
天気は予想はしていた通り、ずっと雨ですね。道路が単調なうえに大雨の中を運転しているとまったく眠くなってきますよ。
三国峠を越える
国道273号線を走って層雲峡を越え、三国峠へ。
三国峠の駐車場で休憩することに。雨がいちだんと激しくなって雷も鳴っています。
大型バイクのライダーもこの雷にはたまらず、ここで休憩していますね。
ガソリンスタンドが無くてガス欠しそう
四季彩の丘を出発するときは1/3くらいだったガソリンがほとんど無くなってガス欠しそうな感じになってきました。
このまま糠平湖まで無事たどりつけることが出来るか、少し心細くなってきましたね。
糠平の町がもうすぐというところで、今まで降っていた雨が上がりました。まるでこの町だけ雨が降っていないようです。
目的地の糠平に到着しましたが、残念なことにこの町にもガソリンスタンドはありませんでした。
次の町は上士幌です。ここは上士幌まで走るしかないようです。糠平の町から上士幌まで約23km。燃料計を気にしながらエコ運転で走ろう。
それから上士幌までの道のりは、ヒヤヒヤしながら走っていたせいか、とても長い間走っている様に感じられました。
ガソリンを求めて上士幌へ
上士幌町のガソリンスタンドに無事到着。
それはほんとにホッとした瞬間でした。
「レギュラーを満タン!」
16:00
糠平の町には、買い物をするところが無いので、給油の後で上士幌の町にあった上士幌フードセンターに入り夕食の買出しをしました。
このお店は小さなスーパーマーケットでしたね。
店内には夏だというのに使い捨てカイロが売り場の棚にたくさん置かれていたのです。
「うーん、これは冬からずっと片付けていないのだろうか。」
目の前にエゾジカ
16:34
再び、糠平に戻ってきました。
東大雪自然館の駐車場に停まっていると鹿が草を食べているのがみえました。慣れているのか、人が近づいても逃げる様子は無いようです。
糠平湖畔に行ってみました。
これは水が驚くほど少ないですね。
森の中のキャンプ場
キャンプ場にテントを張ります。場内のテントを張る場所は、土が盛られていて少し高くなっています。これは水はけがよさそうです。
僕の他に、テントは2張りだけのようでした。
ここは本当に森の中のキャンプ場なので、野生動物がいつ近くから出てきてもおかしくない雰囲気が漂っています。
深い森なので、まるでヒグマもいそうな感じです。こんな時は、もっとキャンパーが多いと心強いのですが。
とはいっても熊がキャンプ場に間単に出てくるものではないですよね。もしここが熊の出るキャンプ場だったら、今頃はキャンプ禁止になっていて、キャンプしている人なんているはずないですから。
すると、小学生の団体が「チリンチリン。」と熊よけの鈴を鳴らしながらキャンプ場のすぐそばの小径を湖のほうへと下りていきました。
「だから熊なんて出ないから、鈴なんか鳴らすなよなー。」
「スゲェービビるじゃないか!」と、心の中でそう思いました。
ぬかびら温泉郷で入浴
テントを設営したら、いざ温泉へ。
このキャンプ場はぬかびら温泉郷のすぐ近くにあるので、どの温泉宿でも日帰り入浴ができるのです。
その上、どの温泉も源泉かけ流しだというだからありがたいことこの上なし。この日は時間をかけて温泉に入りました。
夜のキャンプ場の怪
夕食はご飯を炊き、上士幌フードセンターで購入したお惣菜をおかずに食べました。次の日は朝早く予定が入っているので、この日は早めに就寝することにしました。
横になってコットのうえで寝ていると、突然静かなキャンプ場に野生の鹿の甲高い鳴き声がひびきわたり、思わず「ドキッ!」として目が覚めます。
鹿の鳴き声なんてあまり聞く機会がないけど、それは意外な声でした。ほかにも暗闇の中で得体の知れない鳥が高い声でなきながらキャンプ場を飛び交っているようで、もう山奥の感じたっぷりです。
このキャンプ場ではテントのすぐ外で夜行性の動物が活発に活動しているのを感じるのですよ。
そして先ほどから気になっているのですが、なにやらヒソヒソと人の話し声の様なものが遠くから聞こえてくるのです。
「声が聞こえてくる方角には、一人旅のチャリダーのテントしかなかったはずだが。」
これは幻覚なのでしょうか。そんなことをしばらく考えているうちに、疲れのせいか眠気が襲ってきてふたたび目を閉じてしまったようでした。
夜中、寒くてまた目が覚めました。これはもう秋の夜の寒さですね。寝袋の上に予備で持っていた毛布をかけましたが、それでも寒くてたまりません。
「ははぁー、上士幌フードセンターで使い捨てカイロがたくさん売られていたのはこの寒さのせいだったのか。」と謎が解けた気がしました。
「北海道、おそるべし。」
寒いけど我慢して寝るしかないです。
8月12日 AM6:42
静かな朝です。テントの外に出てみると、昨日よりもテントが増えていました。
きのうの夜は真っ暗になってから、チャリダーの集団がテントを張っていたようです。
あのヒソヒソ話しの声の正体がチャリダーだとわかってスッキリしました。
国設ぬかびらキャンプ場はテント一張り350円。管理棟があるけど、そこには管理人が常駐していなくて、テントを張っているとそのうち見回りの係員の方がお金を徴収に来るシステムの様です。
朝ごはんはカップ焼きソバ。もちろん北海道なので日本ハムファイターズ仕様であります。
今日は晴れてくれ
キャンプ場から空を見上げると青空が少し見えました。「今日は大事な日なので、天気が良くなってくれよ。」
「さぁ、ムーブ君出発だ。タウシュベツ橋梁を見に行こうじゃないか。」
今回の旅で、一番楽しみにしていたタウシュベツ橋梁の見学はこれから始まります。
それでは、また。
続きは次回の記事、「北海道ソロキャンプの旅その15 タウシュベツ橋梁」をどうぞ。
ヒグマの出没するキャンプ場の話
いつもはここで話は終わりなのですが、今回は少しおまけ。
さて、これは後から知ったことです。
このキャンプ場は、大自然が身近に感じられる僕のお気に入りのキャンプ場です。
でも、この国設ぬかびらキャンプ場は、なんと1ヶ月前にヒグマが頻繁に出没するので地元で大問題になっていたそうです。
聞いた話では3週間くらいキャンプ場が閉鎖されていて、夏休みの繁盛時期にキャンプ場から来る日帰り入浴の客数が減るのではないかと温泉旅館は心配されていたとか。
関連記事を貼っておきます。
【28日より再開します】クマ出没に伴う国設ぬかびら野営場の一時閉鎖について
僕がやってくる2週間前にキャンプ場が再開されたばかりだったようです。問題のヒグマは殺処分となったので今はもう大丈夫ですが、ここはやはりヒグマの生息地なんですね。
- 北海道ソロキャンプの旅その1 序章
- 北海道ソロキャンプの旅その2 旅のコンセプト
- 北海道ソロキャンプの旅その3 準備したもの
- 北海道ソロキャンプの旅その4 出発
- 北海道ソロキャンプの旅その5 北海道へ 新日本海フェリーへ乗船
- 北海道ソロキャンプの旅その6 はじめのキャンプ場へ
- 北海道ソロキャンプの旅その7 美瑛の青い池
- 北海道ソロキャンプの旅その8 愛を積む人
- 北海道ソロキャンプの旅その9 五稜の丘へ
- 北海道ソロキャンプの旅その10 美瑛カレーを食べる
- 北海道ソロキャンプの旅その11 上富良野日の出公園オートキャンプ場
- 北海道ソロキャンプの旅その12 キャンプ場は霧の朝
- 北海道ソロキャンプの旅その13 四季彩の丘へ
- 北海道ソロキャンプの旅その14 国設ぬかびら野営場
- 北海道ソロキャンプの旅その15 タウシュベツ橋梁
- 北海道ソロキャンプの旅その16 神の子池
- 北海道ソロキャンプの旅その17 野付半島を探索
- 北海道ソロキャンプの旅その18 根室へ
- 北海道ソロキャンプの旅その19 えりも岬へ
- 北海道ソロキャンプの旅その20 アザラシの王国
- 北海道ソロキャンプの旅その21 さよなら北海道(最終回)