ついに大寒波がキャンプ場を襲ってきた模様です
前回の記事 「粕川オートキャンプ場に大寒波がやってきた その2」に続き、今回は1月23日(土)の深夜に起きた場面から。
前回のお話では、最後に寝袋に入ったので、朝まで起きないはずでしたが、
深夜2時30分に突然、
ゴォォォォォォーーッ!!
という風が吹き荒れる轟音に交じって、時々パラパラパラという音(テントやタープに張り付いた氷がはがれて、落ちてくる音です)に気づいて目が覚めました。
「こ、これはいったい・・・・!」
あまりの風の音の大きさに、妄想が膨らんで本当に焦りましたよ。寝ている間に、外の天気が急変したようです。
深夜突然起こされた大荒れのキャンプ場で何をすべきか悩んだ結果
その時、膨らんだ妄想というのは、ムササビウイングのペグが抜けて風で飛ばされそうになり、パパーマンが慌てて手でつかまえて押さえようとするのですが、風の猛烈な力でパパーマンは体ごと引っ張られてしまい、思わず手を放したらムササビウイングが飛んでいって見えなくなるという場面。
とにかく外を確認しなければと思い、テントから頭だけを出して外をのぞいてみると風も強いのですが雪もうっすらと積もっているのが見えました。
それから、サンダルをはいて外に出てみるとムササビウイングが風に思いっきりあおられているではないですか!
その時感じた風は、今まで僕が粕川で経験した中でも3本の指に入るくらい強い風です。
しばらくすると、遠くの方から、ペグを打つ「カンカン」という音が聞こえてくるのに気がつきました。夜なので、人の姿はよく見えませんが、それはおそらく僕と同じようにテントが心配になり、外に出てペグを念入りに打ち込んでいるものと思われました。
僕はいつもの様に、ピルツ7とムササビウイングの接合部がちぎれないかと心配しましたが、今までの経験から接合部の状態を見たところでは大丈夫だと感じました。
ゴォォォォー、ゴォォォーーーと、風はずっと吹き続けています。
冷たい風が全身に吹きつける中で僕はしばらく外にいて、ムササビウイングをたたむか、それともこのままにしておくか葛藤しました。
で、「このままでも大丈夫だろう。」
という、とても楽観的な結論に至り、結局何もせず(ペグを打ち直すことすら)、テントに戻って朝まで寝ることにしました。
寝る前と同じように上空に雪の雲は無く、空には場違いな感じの月が明るく輝いています。
山の谷間から雲が覗いていました。きっとあの雲が雪を降らせているのでしょう。寝床に入ってからも、明日の朝起きると外はどうなっているのだろう?と心配しながらも、いつの間にか眠りについていました。
それでは今度こそ、
「おやすみなさい。」
続きは次回「粕川オートキャンプ場に大寒波がやってきた その4」をどうぞ。