今回は、キャンプで便利に使える3Way冷蔵庫について紹介します。パパーマン家で使っているのはDometic社のモービルクール(mobilcool)という商品ですが、モービルクール自体はすでに昨年(2017年)生産中止となっています。現在はコンビクール(COMBICOOL)というほぼ同じサイズ・仕様の後継機にモデルチェンジされているようです。
目次
3Way冷蔵庫があれば毎日氷を買い足す手間がなくなります
さて、みなさんは大型連休などに連泊でキャンプへ出かけられた経験はないでしょうか。そんな時、クーラーボックスの中の氷(あるいは保冷剤)の溶け具合が毎日気になりませんでしたか。クーラーボックスの中の肉や魚の様な食材を傷めないように(もちろん、食中毒にならないように)するには、氷がある程度残っていなきゃいけないのですが、この氷の管理って結構気を使うと思うのです。
1泊2日のキャンプならば、よほど安いクーラーボックスでない限り、適切な量の保冷剤を入れておけばクーラーボックスの中が帰るまで冷えていると思います。だから、あまり氷のことなんて気にしてないと思うのです。
ところが連泊となると2日目の朝にはそろそろ氷を追加しなきゃいけないかな?とか、午後にスーパーに買い出しに行った時に氷を買ったら、この氷が溶けないようにすぐにキャンプ場に戻ってクーラボックスに入れなきゃいけないとか、結構氷について気にかける必要があると思うのです。
そんなことを繰り返すうちに、とうとう氷について考えることが面倒になり、思考を停止したパパーマン家。(;^ω^) 最後にたどり着いたのが、AC/DC電源の他にCB缶も使用できる3Way冷蔵庫なのでした。
キャンプで使う冷蔵庫としては今のところ、この3Way冷蔵庫が唯一実用的な商品ではないかと思うのですが、とても価格が高いのが玉にキズですよね。
自分の場合もモービルクール購入時には価格が価格だけに、これが本当に役に立つかどうかかなり慎重に考えました。何しろ我が家としては小川キャンパルのロッジシェルターの次に高価なキャンプ道具でしたので。(笑)
そのモービルクールを購入する際に考えていたことの一つが、3Way冷蔵庫はキャンプで万能に使えるのか?ということでした。実際に3Way冷蔵庫を使ってみるとクーラーボックスとは使い勝手が違うところが多々あり、3Way冷蔵庫さえあればクーラーボックスなんて無くてもいいという訳ではありません。
そんなクーラーボックスと3Way冷蔵庫の違いについて、購入時に検討する際のご参考になればと思い、今回は少し詳しくお話ししたいと思います。
3Way冷蔵庫モービルクールの主な特徴
まずはモービルクールの特徴からお話しします。
- サイズ:本体/W500×D440×H440mm、庫内/W410×D220×H340mm
- 本体重量:16kg
- 素材・材質:塩ビ樹脂鋼板
- 容量:33L
- 電源:AC100V 50/60Hz、DC12V、カセットガス
- 定格消費電力:AC100V/75W、DC12V/75W
- ガス消費量:10.5g/h(カセットガス250g 1本で約24時間稼動)
サイズや重量など、同じクラスのクーラーボックスとくらべると、その大きさ、重さが目につくと思います。 1泊2日のキャンプなら、きっとこんな大きくて重い冷蔵庫よりも、誰もが軽量なクーラーボックスを使いたいと思うはずです。( ˘ω˘ )
3Way冷蔵庫は容量のわりに大きくて重いのが泣きどころ
まずモービルクールのサイズですが、50cm×44cm×44cmと形状が立方体に近く、同じ容量33Lのクーラーボックスと比べてかなり大きいです。もちろんこれは冷蔵庫ですので機械装置部分があるためですけど。(;^ω^) もし購入を考えられている方で、現在キャンプに行くときに車載に余裕がない場合、サイズについては検討しておく必要があると思います。ちなみに、あとで紹介しますが新型のコンビクールも、ほぼ同じサイズですよ。
サイズより気になるのが重量です。3Way冷蔵庫の重量は16kgと、とにかくヘビー級なんです。皆さんご存知のコールマンのスチールベルトクーラーでも容量が54Lに対し、重量は7.5kgですので、これがどれくらい重いのか想像できるかと思います。
パパーマンの場合、キャンプへ出発する前にこのモービルクールに食材を入れてしまうと、自宅の玄関前の駐車場までモービルクールを運ぶのに、うぅーんと力んで血管が切れそうになりますから。(笑) いや、ホントにそんな感じです。なので、あまりに重くて運ぶのに困った時は、いったん食材を冷蔵庫からとり出して、軽くしてから運ぶこともあります。
車内でDC電源を使えるかが問題
出発前に自宅でAC100CVを使って食材ごと庫内を冷やしておき、車で移動中はシガーソケットからDC12Vを利用、キャンプ場ではCB缶を使うのがこの3Way冷蔵庫の使い方としては理想だと思います。パパーマンもこういう使い方をしていたことがありますが、電気を使用する場合、消費電力が75Wとかなり高いので、車で移動中にDC電源を使うとバッテリーが上がらないかと不安になります。(上がったことはないですけど。)
というわけでパパーマンの場合は車内でもCB缶を使うことが多いです。この冷蔵庫は車中泊でも使われている方が結構いらっしゃるようですし、ガスの消費量自体もわずか(CB缶1本で1日くらいの消費スピード)なので、冷蔵庫の排気部分にすき間を作り、時々車内を換気してやることで車の移動中に限ればまず問題無いと思います。(ただし、実行にあたっては自己責任でお願いしますね。)
75Wなので、まだまだポータブル電源だとあっという間に使えなくなってしまうレベルです。そこでキャンプ場ではCB缶を利用するのがベスト。もちろん電源サイトならばACを利用するのもいいですね。
以下、2019.5追記
2019年GWのキャンプでは車で移動中ずっと車のバッテリーを使ってモービルクールを駆動させていました。現在乗っているステップワゴンの3列目席に、シガーソケットがあるので比較的バッテリーが使いやすいのです。この状態でずっと移動し続けましたが、バッテリー切れやバッテリーに関する問題は特におきませんでした。
使用後のお手入れ方法の違い
キャンプが終わって冷蔵庫の電源を切ると、内部が汚れている場合などはしばらくして細菌が繁殖して臭ってくることがあります。これはクーラーボックスでも同じことが起きるのですが、クーラーボックスの場合はジャブジャブと丸ごと洗剤で洗うことが出来るのに対し、3Way冷蔵庫の場合は電気部品を使っているせいで、せいぜい雑巾で汚れを拭くぐらいしかできませんので、アウトドアで使う場合にはここも弱点になります。もちろん汚れないように使ってやればいいのですけど、なかなか難しいです。
3Way冷蔵庫の使い方について思うこと
というわけで、ここまで3Way冷蔵庫とクーラーボックスの違いを書いてきました、そこで、3Way冷蔵庫の使い方としては氷が不要という長所を最大に生かせる2泊3日以上のキャンプで使うことをお勧めします。
そして週末の1泊2日のキャンプであれば、やはり手軽に使えるクーラーボックスを利用するのがいいと思います。だから最初に買うのは、やはりクーラーボックスということになりますね。(*^-^*)
さて下の商品ですが、スノーピーク社製のウン万円の高性能クーラーボックスです。価格はかなり高いのですが、格好いいクーラーボックスです。
最近はキャンプでも本物志向を好むユーザーが増えて、とても高性能なクーラーボックスが人気で、価格帯が今回紹介した3Way冷蔵庫に近くなってきますので、購入前に一度どちらを選んだ方が良いか検討されてもいいのでは?と思うのです。
クーラーボックスはどんなに高性能になってもやはり保冷しているだけなので、積極的に冷やしている冷蔵庫に性能では敵わないはず。(^^) 一方で、見た目には”スノーピーク”や”YETI”のクーラーの方が頑丈そうだし、見た目にもアウトドアっぽくて断然格好いい道具だと思います。なので最後はスペックではなくて、好みで決まるかもしれませんね。(^_-)-☆
新型の3Way冷蔵庫コンビクールの仕様紹介
それでは、Dometic社の現行3Way冷蔵庫”コンビクール”の仕様を次にみてみましょう。基本仕様はモービルクールとほぼ同じようです。
- サイズ:幅50×奥行44.3×高さ44cm
- 本体重量:約14kg
- 容量:31L
- 電源AC100V 50/60Hz
- 定格消費電力:75W (AC100V/DC12V)
- ガス消費量:12.3g/h(カセットガス250g 1本で約20時間稼動)デザインは変わっていますが、性能的な違いについてはあまりなさそうです。あえて違いをあげるなら、ガスの消費量×時間の関係が変わっているようです。現行モデルはガスの消費量が多い様ですね。
3Way冷蔵庫まとめ
今回ご紹介した3Way冷蔵庫ですが、電源のないところでもCB缶さえあれば使えるのが一番の長所です。なのでアウトドア以外でも災害時の食料保管対策の用途としても一台あると便利なツールだと思います。
もし停電になったら、自宅の冷蔵庫の中の食料を3Way冷蔵庫へ移せばいいのです。我が家はそんなことを一応考えて、価格におりあいをつけて購入しました。でも、実際に災害で役に立ったことはないのですけど。(;^ω^)
また3Way冷蔵庫は使い方を選びますが、いったんキャンプ場に持ち込めば間違いなくとても頼もしい道具となってくれます。特に気温の上がる夏には、その恩恵をたくさん受けることが出来ると思います。
最後になりましたけど、
この3Way冷蔵庫はパパーマンのように
クーラーボックスの中の氷の溶け具合なんて考えたくない、ずぼらキャンパーさんにはとてもお勧めの一品です! (^^ゞ
ご参考になったでしょうか?(#^.^#)
それでは、今回はこのへんで。