前回の海辺のキャンプ場でのソロキャンプのことです。真夜中に突然の暴風雨に遭いました。雨はたいしたことが無かったのですが、風は自分が今までキャンプをしてきた中で1番か2番目に強い勢いでした。
タープを固定しているペグが強風で1本抜け、あわやタープが崩壊するところでしたが、幸いなんとかすぐにペグを打ちなおし、無事に暴風雨をやり過ごすことが出来ました。
事前に天気予報を確認していましたが、この暴風雨については何の予報も兆しも無く、本当に突然の出来事だったのでド肝を抜かれたのです。
自然はどこまでも気まぐれなのですが、キャンプをしている限り、この自然と向き合わなければならないのが現実ですよね。
そこで前回のキャンプの出来事をもう一度振り返ることで、今後のキャンプに生かしたいと思いこの記事を書くことにしました。
少し長い記事ですが、しばらくお付き合いくださいませ。(#^^#)
目次
テントサイトの状況
僕がテントを張ったのは、このキャンプ場の中でも海にとても近い場所。強風の時、タープの下にいても波しぶきが飛んできたぐらいの距離感です。
この日のテントサイトはパンダTCにパンダTCタープを組み合わせたもので、最近の僕のソロキャンプでは定番のスタイル。
タープ下にはテーブルやチェア、クーラーボックスをはじめ、キャンプ道具一式を置いています。つまりタープが崩壊すると、雨と風により大変なダメージを受けることは必至です。
パンダTCタープの特徴
本題に入る前に、ここで今回使っているパンダTCタープの特徴を少しだけ。
パンダTCタープのサイドは地面近くまで幕が降りてきているデザインなので、真横からの風や雨がタープ下に侵入するのを防いでくれる優秀なタープです。
ソロ用タープは他にもテンマクデザインのムササビウイングTC焚き火バージョンや、Takibi-Tarp Cotton SOLO Rectaなどを持っていますが、パンダTCに連結した時に守られている感が一番強いのは、やはりこのパンダTCタープになります。(ソロ用の小さなタープは、どうしても風があると雨が吹き込んで濡れてしまいますから。)
というわけで横風を遮ってくれる半面、もっとも横風を受けやすいタープでもあります。
真夜中の突然の暴風雨で起こされた!
暴風雨がやってきたのは、真夜中の2時半。
すでにインナーテントに入って寝ていましたが、あたりの異変に気づき、起きてテントの外に出ました。
強風により、周囲のサイトのタープは次々に崩壊しつつありました。キャンプ場にペグを打ちこむことがたくさん聞こえてきます。
何かあったらLEDランタンが一番使える
そこでまず、タープ下に吊るしてあったLEDランタンを点灯して、自分のサイト内の状況を確認。
この時思ったのは、簡単に点灯できる明るいLEDランタンが手元にあって良かったということ。
僕の使っているのはネイチャーハイクのLEDランタンですが、ランタンの明るさをMAXにすれば広範囲に照らしてくれて一度に状況を把握することが出来たので、これは役に立ちました。
やはりLEDランタンは、いざというとき一番使える明かりですね。燃焼系のランタンの雰囲気が好きでも、LEDランタンは必ず1つは持っておきたい道具だと思いました。
大切なものはテントの中へ移動
強風が続く中、次に急いでテント内へ電気製品とカメラ関係のアイテムをしまいました。いずれもタープが崩壊し雨に濡れると故障の可能性があるものばかり。
インナーテントは、この日タイミングよくメッシュインナーからスタンダードインナーに交換したばかりだったので、雨がインナーに入る心配がなく一安心しました。
タープのサイド側のペグが抜ける
それから、何か起きたらすぐに対応しようとタープ下で待機していました。本当はこの時にペグの増し打ちを行っておけば良かったと後で思いましたが、ただジッと待っていたのはタープのペグに全て38cm長さの鍛造ペグ(エリッゼステーク)を使用していたので、「そんなことしなくても、きっと大丈夫だろう。」という慢心がこの時にあったのだと思います。
すると突然、タープサイドのエリッゼステーク38cmが一本ぬけ、風でタープがバタバタとなびきだしました。ほぼ同時にタープ下に吊るしてあったLEDランタンは地面に落下してしまいます。この時抜けたペグは下の写真の赤丸の位置です。
下の写真は暴風雨に遭遇した翌朝に撮影したものですが、すでに風は昨夜より弱まっているものの、夜と同じ方向から吹いてタープが煽られて外側に膨らんでいるのが分かるかと思います。
斜め右方から風がタープ下に吹きこんでタープの左面を押し上げているので、抜けたペグは確かに一番風の力を受けたのでしょう。
強風でペグが抜けた原因ですが、半分砂地のような地面のコンディションだったことも勿論あるものの、パンダTCタープが風で膨らむと、サイドのペグをまっすぐ上に引き抜こうとする力が発生することが大きな原因になったのではないかと思うのです。(下の写真の矢印が力の向き)
ほとんどのオープンタープはガイロープを介してペグダウンされるので、ここまでペグを真上に引きぬく力が働くことは無いと思います。これはパンダTCタープ特有の話ですね。
強風対策にペグの増し打ちを行った
.さて抜けたペグはすぐにペグダウンしたので、なんとか事なきを得ました。
夜なのでペグダウン作業をするときに灯りが必要でしたが、この時に使用したのはGENTOS(ジェントス)エクスプローラー EX-136Sでした。
EX-136Sは防水仕様なので、雨が降る中で使用しても全然問題ありません。また据え置き型のランタンは作業するとき地面にポンとおいておけば周りを照らしてくれるので、作業で両手を使うことが出来て助かりました。このEX-136Sはもずっと使っていますが、結構使い勝手がいいランタンです。
クロス打ち
時間がたつとまた抜けるかもしれないと思い、それから手持ちの鍛造ペグを全て地面に打ち込んで補強しました。
下の写真は夜間増し打ち作業したものを、朝になってから撮影したものです。
セオリー通り綺麗に打ててないのでお見せするのは恥ずかしいのですが、下の写真はクロス打ちしたところです。オレンジ色のペグ(28cm)はあとから補強として打ったものですが、地面がひび割れて抜けかかっているのが分かります。青い方のペグは最初から打っていたもので長さ38cmです。
下の写真もクロス打ちをしたものですが、どちらも28cmのペグだったこともあり、ほぼ抜けていますね。(#^.^#)
三角打ち
これは三角打ちをしたもの。青と黄色のペグはどちらも38cmです。
もっとペグとペグの間を離して打ち込んだ方が効果的だったと思います。
次のキャンプへの備え
さて、ここから本題です。
今回の一件で、夜中の突然の強風対策として必須アイテムは、
- 明るい据え置き型防水LEDランタン
- 抜けにくいペグ
だということが分かりました。
LEDランタンについては、今持っているジェントスEX-136Sで十分ですが、問題は抜けにくいペグです。これが結構難しい。
ユニフレーム 海ペグ400
まず候補として、砂浜でテントやタープを張るときに使えるユニフレームの海ペグ400(2019年10月12日発売)というものがあります。砂浜に一番向いているのはプラペグだということは僕の経験上間違いなのですが、この海ペグは砂がひっかかる形状になっているので良く効くのでしょう。価格も安いし長さも40cmと十分です。ただし耐久性は金属製ペグには劣ってしまうと思います。
鍛造ペグの50cmクラス
最近その存在を知ったのですがエリッゼステークの48cm。これなら耐久性もあるし、長いので砂地でも良く効きそうです。スノーピークのファンの方ならソリッドステーク50cmもいいですね。ただどちらも長すぎて、普通のペグケースに収まらないのが難点です。
まとめ
以上、夜の強風対策についてお話をしてきました。
実は僕は以前、強風でタープが潰されてしまったという情けない経験があり、それ以来38cmのペグをタープには使うようになったのですが、今回また一段と強い風を体験して、もっと備えをしっかりとしようと思ったのです。
新しいペグを何にしようかまだ決まっていませんが、そのうち揃えたいなと思っています。出来れば強力なペグの出番がいつまでも来ないのが一番いいのですけどね。
それでは、今回はこのへんで。
みなさん、楽しいキャンプを!