コスパの良いソロキャンプ用テントGOGlampingのツーリングドーム
コスパ最高なツーリングドームを紹介します

こんにちは、ochanです。

今回は、ソロキャンプで使うサイズの小型テント GOGlamping ツーリングドームを紹介します。

ここ数年、僕はワンポールテントをはじめとする非自立式テントばかり好んで使っていたのですが、このたび久しぶりに自立式のドーム型テントを購入しました。

僕がソロキャンプを始めた時、最初に購入したのがソロサイズのドーム型テント。

あの頃は、キャンプ道具と言ってもガスストーブ、コッヘル、寝袋とガスランタンくらいしか持っていなかったのですよね。

それが今や道具が多くなりすぎてしまって、ときには面倒に感じてしまうこともあるくらい。

そこで、もう一度あの頃に戻りシンプルなキャンプをしたいと、このGOGlampingのツーリングドームを手にしました。

もちろん、このクラスではコールマンのツーリングドームSTが人気商品であることはよく知っています。

でもツーリングドームSTと同じくらいの機能をもちながら、価格が1万円を切るこのテントに僕はとても魅力を感じたのです。

それは、あの頃の自分ならきっと少しでも安いテントを選んでいるはずだと思ったから。

それからこのテント、寝た状態で星や青空を見られる魅惑の窓がついているのですよw

「これこれ、キャンプ道具に絶対必要なロマン機能!」

というわけで、今回の記事ではソロキャンプ用の小型テント購入を検討されている方のために、GOGlampingツーリングドームの特長と主な仕様、使ってみて気がついた点について詳しく説明します。

それでは、最後までごゆっくりとどうぞ。

夜のテント

GOGlamping製ツーリングドームの3つの特長

それでは初めに、GOGlampingのツーリングドームの特長を3つご紹介します。

魅惑の星空を眺める展望窓

このドームテントには、テントのサイド面に大きなドアがついています。

フロントとサイドの2面にドアのついたテントは今までに無かったので、とても独創的なテントです。

インナーテントのサイドの壁には傾斜があるため、このサイドドア側に頭を向けて寝転がることで、夜なら星空を観察することが出来るというわけです。

サイドドアにはメッシュもついているので、夏場にはこのドアをメッシュ状態にしておけば、テント内に虫などが入ってくることはありませんし、風通しも良いですね。

サイド窓

 

コストパフォーマンスの高さがキラリ

GoGlampingのツーリングドームは、コールマンのツーリングドームSTに近いサイズと構造になっています。

ツーリングドームSTはこれまで緑と黒の派手なツートンカラーでしたが、2021年からアースカラーが採用されたため、よりこの2つのテントのイメージが似てきたように感じます。

販売価格はGoGlampingが9,980円に対し、コールマンは15,120円(2021年9月7日現在のAmazon調べ)と約1.5倍ほどの差があります。

GOGlampingとコールマンの仕様の違いについては後で詳しくご紹介しますが、基本的なサイズやフレームの形状などはコールマンのツーリンドームSTと同じであるため、1万円を切るツーリングドームはコストパフォーマンスがかなり高いテントです。

ソロキャンプ入門用テントとしての完成度

ツーリングドームは、次の理由からソロキャンプの入門用テントとして完成度が高いのが特長です。

  • インナーテントのフロアサイズが210cm×120cmと、一人分が寝るスペースと荷物を置くスペースを同時に確保するのにちょうど良い。
  • 前室が広いので靴や汚れた荷物を置くスペースを確保でき、フルクローズにすれば雨から荷物を守ることも出来る。
  • 別売りのポール2本でキャノピーを立てることで、テントの前に一人分の日よけ&雨よけが出来る。
  • 収納したサイズが48cm×16cm×16cm、重量が約3.6kgと軽量コンパクトなのでバイクなどでも運びやすい。
  • ペグが使えないような状況でも本体が自立するので、いざというとき安心。
  • シンプルな構造なので、一人で組み立てがしやすい。

もちろん、キャンプに慣れた方でもずっと使用できるテントですよ。
下の写真は収納袋のサイズをペットボトル(2L)と比較したもの。

テント収納袋サイズ

ツーリングドームの主な仕様について

次にツーリングドームの仕様をみていきましょう。

テント内容

コールマン製テントとの仕様を比較

このクラスでは定番の、コールマンのツーリングドームSTと仕様を比較します。

GOGlamping
ツーリングドーム
Coleman
ツーリングドームST
インナーテントサイズ 210×120×100(h)cm 210×120×100(h)cm
フライシートサイズ 210×265×105cm 210×265×105cm
収納サイズ 48×16×16cm 49×φ19cm
重量 約3.6kg 4kg
耐水圧 フライ:約3,000mm
フロア:約3,000mm
フライ:約1,500mm
フロア:約1,500mm
素材 生地:ポリエステルタフタ、フロアのみオックスフォード
フライシート:66D
インナー:66D
フロア:150D
フレーム:FRP
生地:ポリエステルタフタ
フライシート:75D
インナー:68D
フロア:75D
フレーム:FRP
付属品 ペグ13本、自在ロープ4本 ペグ13本、自在ロープ4本

コールマンもGOGlampingもサイズは同じだということが分かります。

またFRPのフレーム3本を使った構造も同じです。
フレーム構造

生地の厚さについてはフライシートはColemanの方が75Dと厚いのですが、フロアはGOGlampingの方が150dと厚いため、甲乙はつけがたいところ。

耐水圧はGOGlampingの方が高いようですね。

このクラスのテントで耐水圧が3,000mmもあれば、かなり優秀なテントだと言えます。

なお、コールマンの自在金具がアルミなのに対してGOGlampingはプラスチックになっているなど、細かいところでコストダウンを感じる部分も正直ありますが、直接使い勝手に大きく影響するようなものはないと思います。

これがメーカーの心意気!

この記事をUPした翌日に、GOGlampingさんから以下のような連絡をいただきました。
「文章中のロープの自在金具について、これからのツーリングドームテントは三角アルミ製自在金具に変更させていただきました。ペグもアルミ製に変更致しました。」いやぁー、心意気を感じましたよ。
三角自在ならコールマンよりも上ですね。
もう、コストダウンしていると言うのはやめます(^_-)-☆
→実際に2022年1月に発売された後継モデル(ポール材質が樹脂からアルミに変更された)では、ちゃんと三角アルミ自在とアルミペグが採用されているのが確認できました。
とても良心的なブランドですね。

ツーリングドームの細部を見る

1.キャノピーポールは別売り

フロントのキャノピーを立ち上げるポールは付属しておらず別売りです。
下の写真ではGoGlampingから発売されている別売りポールを使用しています。

別売りのポール

2.フライシート後側にベンチレーター付き

フライシート後方に換気口が設けられており、ここを開けておけばフライ内側に空気が通るようになります。

換気窓

3.インナーに便利なポケットが2箇所

インナーテントのフロントドア両側に、スマホや眼鏡などを入れておける便利なポケットが2か所ついています。

よくあるポケットは袋状のポケットを縫いつけたものですが、それよりもこのポケットは口が大きいので使いやすいですね。

インナーのポケット

残念なポイントも紹介

下の写真はインナーテントの天井を見たところ。

真ん中についているのはランタン用のフックです。

写真のハッチング部には換気が出来るようなメッシュ窓が無いのですが、ここは僕が残念だと一番感じたところです。

三角の裏側にはちょうどフライシートのベンチレーターがあるので、もしここがメッシュになっていればインナーの天井部から湿気や熱が排出されると思うのですよね。

コールマンのツーリングドームSTにはここに開閉可能な窓がついているのですが、もし雨漏りの心配が無ければ常時メッシュでもいいのでつけてほしかったところです。

インナーテントの換気

なお、ツーリングドームの3-4人用モデルについては天井部にメッシュがついています。

2022年1月にアルミポールへとマイナーチェンジ

さて、2021年にこのツーリングドームがマイナーチェンジされ、ポールの材質がFRP製から待望のアルミ(A7075)製へと変更されました。

アルミポールに変更されたことで、従来よりテントが軽量化されています。(テント全体として3.6kgから3.3kgになっています。)

また、FRPに比べアルミは紫外線による劣化が少ないため、その分だけ長く使えるようになったと考えられますね。

現状、コールマンのツーリングドームのポールはFRP製なので、フレームの仕様についてはGoGlampingのツーリングドームの方が一歩リードしたことになります。

このアルミポール化は発売前からアナウンスがあったので、待っていた方も多いのではないでしょうか。

商品価値が上がって、より魅力的な製品になった感があります。

なおテントの仕様ですが、先にお話したように自在が樹脂から三角アルミに変更されたり、ペグもスチールからアルミへと変更されていますが、その他については変わり無いようです。

FRPポールの従来モデルとの価格差は今のところ1000円程度と僅かですので、購入するならこちらのアルミポールモデルの方をおすすめします。

アルミフレームに変更

キャンプで使ってみて感じたこと

それでは実際にソロキャンプでツーリングドームを使ってみましたので、その時に感じたことをお話します。

まず全体の外観から。

購入した色はグリーンですが、少し暗くて落ち着いた色だと感じました。

アースカラーのなかなかカッコいい色です。

組み立ては単純なフレーム構造なので、初めて使う方でも分かりやすいと思います。

ペグダウン作業を入れて、10分くらいでテント設営が完了しました。

横から見たところ

状況に応じて使い分けができる前室ドアが便利

面白いと感じたのが、前室のドアの使い方です。

状況に応じて多様な使い方が出来るので、とても感心しました。

通常の巻き上げ方以外にも、次のようなことが出来ますよ。

1.フロントの下の方だけ巻き上げる

中間にトグルがついていて、下の方だけ巻き上げることが可能です。

寝る時などプライバシーを守りながらも、涼しい風を取り込みたいというときには便利な機能だと感じます。

フロント下のみ巻き上げる

2.前室のサイド部分だけをあける

テント正面から雨が降りこんでくるような場合は、サイドのみを開けることが出来ます。

この状態ならテントの中を覗かれ難いので、そういう点でもいいですね。

フロントサイドだけ巻き上げ

コット派の方に朗報

ソロ用のドームテントの中でコットを使いたい場合、今まではフロントドアから入れるしかないので大きなコットを入れるのは難しいか、あるいは入らなかったのではないかと思います。

そんな時でも、このテントならサイドドアからコットを入れることが出来るので作業がとても簡単です。

サイドドアは人の出入りも可能なサイズなので、状況によってはテントの入り口をサイド側にして使うことも出来るという、とても便利に使えるドアなのです。

サイドからコットを入れる

サイドドアの風通しはどうだったか

僕がこのテントを購入する前に一番心配していたことは、ドアの位置が通常のテントのような前・後についているのではなく、前・横の2箇所なので風通しが悪くなっていないかということでした。

実際に使ってみたところでは、風向きによりますが前・後ドアの場合と比べて大きな差は感じられませんでした。

あくまで感覚的な話になりますが、後ろにドアがついているタイプのテントに比べて、今回のサイドドアタイプは風通しが決して悪くはないと思います。

暑い時にサイドドアの方に頭を向けて寝ると、頭部に風が通って冷やされるため、意外と心地いいと感じますよ。

風の通り道

雨が降ってきたらどうなったか

テントを購入する上で一番気になるのは、雨天時にボトムから浸水したり、雨漏りがしないかという点だと思います。

このテントの耐水圧は先にご説明した通りでかなり優秀なのですが、それでもなお「本当に大丈夫なの?」という疑問符が頭の中にある方がいると思います。

そこで実際に僕がソロキャンプ中にこのテントを使っていて雨に降られた時の状況をここでお話しします。

この日は朝の5:00から10:30くらいまで約5.5時間の間に、およそ2mm/hくらいの雨に降られました。

雨に濡れるテント

これまでにこのテントで4、5泊していますが、まともに雨にあたったのはこの時が初めてです。

テントのフライシートについた雨は弾かれており、ときどきフライシートの上をツーッと流れていく様子が観察できました。

このようにフライシート全体の撥水性は十分なようで、部分的に水がしみ込んでいる様なところはみられませんでした。

雨をはじくテント

ドーム型テントで一番浸水しやすいのは、インナーテントのコーナー部分です。

ここはフライシートで十分に覆われない部分なので直接雨が当たるし、コーナーには縫い目があるためシーム処理の品質も問われるところになります。

雨が止んだ後ですぐにインナーテントの中からこの部分に手を当てて水漏れがないか確認しましたが、異常はありませんでした。

雨漏り確認

唯一雨漏りが確認できたのが、フライシートの前面を巻き上げた後に留めるためのトグルのメス側の輪っか部分。

この輪っか自体はフライシートに縫い付けられており、一応その縫い目はシームテープで覆われてはいます。

ところが輪っか自体はフライシートの中にあるので、シームの外側からしみ込んだ水が輪っかに伝ってゆっくりと雨が落ちているようです。

テントの構造上、これは仕方ないところでしょうね。

もちろん、雨が落ちるのはテントの前室部分の話なので、あまり気になるような所ではないと思います。

というわけで、経年劣化やテントの個体差はあるかもしれませんが、今回の結果を評価すると雨に対しては十分及第点を取れているテントだと言えます。

雨が漏れる場所

カンガルーテントとしても使える懐の広いテント

GOGlampingのツーリングドームはインナーテントを大きなテントやシェルターに入れ、カンガルーテントとして使ってもちょうど良いサイズのテントになります。

特に寒い冬キャンプでは、インナーがフルクローズできるためテント内に冷たい風が侵入してくるのを防いでくれます。

下の写真は雪中キャンプでテンマクデザインのサーカスTC内にツーリングドームを設置した時のもの。

カンガルーテント

このような自立する小型テントは使い道も広く、一つ持っておけば将来も役に立つ場面があると思います。

GOGlampingのツーリングドームまとめ

ここまでGOGlampingのツーリングドームの特長と主な仕様、使って気がついた点について詳しく説明してきましたが、いかがだったでしょうか。

それでは最後にまとめです。

フルクローズ

このテントの使用が向いている方

このテントを使用するのに特に向いているのは次のような方です。

  • これからソロキャンプを始めようという方
  • 組み立てやすいテントが良いという方
  • 青空を見ながら昼寝をしたい方
  • 星を眺めながら寝たい方
  • どうしてもコットを使いたい方
  • カンガルーテントが欲しい方
  • 購入するコストを抑えたい方
  • ブランドにあまりこだわりのない方

とくに、これからソロキャンプをはじめようと思われている方で、まだ自分のスタイルが決まらない方にとっては、組み立てが容易で、1万円以下で購入できるこのテントはとても良い選択肢ではないかと思います。

夜のサイト

逆に、このテントを使うのが向いていないのは

  • 2人以上の人数で泊まりたい方
  • 過酷な環境の中でキャンプをされる方

このテントはあくまでもエントリーモデルなので、積雪や強風、大雨など、厳しい場面で使うことが分かっている場合は使用を避けた方がいいですね。

ソロキャンプを楽しむテントとして

夜を愉しむテント

夜はこじんまりとテントの前で焚き火をとことん楽しむ。

眠くなってきたらテントにもぐり、サイドドアから見える星空を眺めながらいつの間にか就寝。

GOGlampingのツーリングドームは、そんなソロキャンプでの自由な時間の使い方をイメージさせてくれる数少ないテントですよ。

それでは、今回はこのへんで。

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GOGlampingというブランドについての紹介や、その他すべてのテント、タープ製品の紹介はこちらの記事をご参照ください。

注意

この商品は既に廃番になっています。
本記事は中古品ご購入の際の参考になるよう残しています。
詳しい情報は本商品のメーカHPをご覧ください。

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