
今回は、今年のゴールデンウィークにファミリーキャンプをするために、新しく購入したコールマンのコンパクトフォールディングチェアと同チェア限定のヘリンボーンについてご紹介します。
ロースタイルのキャンプが流行ってずいぶん経ちますが、このたびochan家もテント内の家具をロースタイルにしたくて、椅子にこのコールマンのコンパクトフォールディングチェアを選びました。コンパクトフォールディングチェアは見たは小さいけど、ゆったりとした座り心地で購入してとても満足しています。
ツボを押さえたコールマンの定番チェアらしい作りで、これなら長くつきあえそうな気がしています。
それでは、じっくりと見ていきましょう。
目次
コールマンのコンパクトフォールディングチェアを購入した理由
ochan家では、これまでファミリーキャンプの時、ずっと標準高さのコールマンスリムキャプテンチェア(旧式の高さが変えられないタイプ)を使用していました。
今年、2019年のファミリーキャンプの旅では、Ogawaのグロッケ12TCというとんがりテントを新しく購入したので、このテント内でくつろぐためにロースタイルのチェアを合わせて買うことにしたのです。
ところが、これまでローチェアにあまり興味がなかったせいもあり、このローチェアに関する商品知識はあまりありませんでした。チェアを選ぶにあたっては、座る人とチェア自体の相性があるので、ネットの評価だけで選ぶのは難しいと思い実店舗に足を運ぶことにしました。
そこで最近できた巨大なアウトドア用品店、アルペンアウトドアーズ(AlpenOutdoors)春日井店に行ってきたのです。このお店は期待通り、「無いチェアはない!」というくらいの品ぞろえでした。
もう展示されているチェアに次々と腰をかけ、座り心地を試しましたよ。やはり実際に座ってみないと座り心地の良し悪しなんてわかりませんね。
座ってみて好印象だった購入可能なローチェア
それではアルペンアウトドアーズで各社の椅子を試してきた結果についてお話します。
対象をローチェアに絞り、座り心地を評価した結果、次の3つのローチェアが残りました。
- コールマン コンフォートマスター3ウェイキャンバスデッキチェア 15,513円(税込み)
- スノーピーク ローチェアショート 21,800(税抜き)
- コールマン コンパクトフォールディングチェア(レッド) 5,871円(税込み)
1.コールマン コンフォートマスター3ウェイキャンバスデッキチェア
コールマンのコンフォートマスター3ウェイキャンバスデッキチェアは、その名の通り高さが3ポジションに調整できるのが特長です。このポジションを一番下げた状態で理想的なローチェアになります。
3ウェイキャンバスデッキチェアはひじ掛けがとても丈夫で、全体重をひじ掛けにかけても安心感があります。ここが他のチェアと比べ一番優れたところです。
キャンバスデッキチェアに腰をかけると食事をする時に都合が良い、体が起きた姿勢になります。もしリラックスしたい時は座面が深いこともあって、浅めに腰を掛け背もたれに体重をあずけてやることで楽な姿勢にもなります。
キャンパスデッキチェアは今も旧式ですが使っているので、もし今のやつが壊れていたら買っていたことでしょう。今回は購入を見送ることにしました。
2.スノーピーク ローチェアショート
次にスノーピークのローチェアショートですが、デザイン的には昔からある同社のローチェア30の背もたれ部分が短くなったものです。
僕が座ってみたところ、背もたれの高いローチェア30より、断然このローチェアショートの方が体にぴったりフィットする感じがして好印象でした。座った瞬間、「これ欲しい!!」と思わず心の中で叫んだのですが、お値段が何故かローチェア30以上で目ん玉が飛び出してしまいました。
とてもいいチェアなのですが、価格を知ってひいてしまいました。とても残念でしたが、これも見送りです。
3.コールマン コンパクトフォールディングチェア
残ったのはコールマンのコンパクトフォールディングチェアだけとなりました。今ではキャンプ場に行くとよく見かけるチェアとなってしまったので新鮮味は全くないのですが、実際に座ると、見た目以上に剛性が高く座り心地も良かったですね。
これなら、このチェアがロングセラーになるのもうなずけます。
これまでコールマンのスリムキャプテンチェアを使っており、同社のチェアに満足していたこともあり、新しいチェアも信頼できるコールマン製にすることに決めました。
コールマンの王道ローチェア
コンパクトフォールディングチェアはアルミ製のフレームで重量が軽く、折りたたむとコンパクトになるのでキャンプでとても使いやすいチェアだと言って良いと思います。
座り心地もなかなか良くて、さすが長年にわたって売れ続けているコールマンの王道ローチェアという存在感を感じます。
このローチェアはお子様が使っても安心感があるので、お子様専用に購入される方も多いようですね。僕が座った印象では座面の幅がゆったりしていて大人が座っても窮屈な感じは全然しないので、大人の方にも十分オススメできるチェアです。
同じフォールディングチェアで揃えたくなるカラーバリエーション
コンパクトフォールディングチェアはカラーバリエーションが豊富なので色やデザインを選ぶ楽しみがあります。レッド、イエロー、スカイ(青)という定番カラーは、明るい色でコールマンらしい人気のカラーです。
他にもオリーブ、ネイビー、グレー、サンド、カモフラージュと多彩です。色については毎年新しい色が発売されているので、好きな方は目が離せませんね。
ochan家では今回2脚購入したのですが、一つ目はおしゃれなデザインで人気のヘリンボーンというモデルです。(写真奥側)
もう一つはグレーカラーです。控えめな色でこちらも高級感がありますよ。(写真手前側)
この2つをもってして、僕は「金閣」、「銀閣」と呼んでいますけど。(笑)
コンパクトフォールディングチェアの主な仕様
コールマンのコンパクトフォールディングチェアの主な仕様です。
- 本体サイズ:約54×55×61(h)cm
- 座面幅:約47cm 座面高:約28cm
- 収納サイズ:約54×8.5×56.5(h)cm
- 重量:約2.2kg
- 材質・素材:シート/ポリエステル フレーム/アルミニウム アーム/天然木
- 耐荷重:約80kg
座面高約28cmという絶妙な高さは、アウトドアで実際に使うと地面にとても近い感じがして、そこが気に入っているポイントでもあります。かといって、ロゴスやキャプテンスタッグのあぐらチェアまでは低くないので、椅子から起き上がる動作も比較的楽です。
細部にみる頑丈なつくり
脚のコーナー部には補強が入っています。真面目なモノ作りですね。
座面と背面そして脚のパーツが交差する部分は、ずっと使っているうちに変形して特に壊れやすいところ。ここは気になったので購入前にじっくりと観察しましたが、うまく考えられて作られていたので安心しました。
持ち運びに便利なハンドル
コンパクトフォールディングチェアはワンアクションで”パタン”と畳んだあと、さらに背面と座面の金属部をマジックテープ付きの生地でまとめることが出来ます。そうすることで、不意にチェアが開くことが無くなります。
チェアを手にもって運ぶときは、この部分を持つとすべらず握りやすいですね。
限定ヘリボーンの高級感
コンパクトフォールディングチェアの中でも、このヘリンボーンは最近できたコールマンのインディゴレーベルの商品で、デザインにこだわった位置づけです。
ヘリンボーンとは
ヘリンボーンとは直訳するとニシンの骨のことですが、意味は長方形を斜めにして組み合わせた幾何学的な模様の一つです。下の写真は街中でもよくみかけるヘリンボーンにデザインされた路面のタイルパターンの例です。
ところでみなさん、このヘリンボーンチェアのどこがヘリンボーンなの?って思いませんでしたか。僕はずっと、何故「ヘリンボーン」と呼ばれているのか不思議でたまりませんでした。
下の写真はあるときふと思いつき、チェアの生地をマクロレンズを使い写真に撮り、さらにトリミング拡大したものです。
「なるほど、生地がヘリンボーンだったのか!」
話がミクロすぎて気づきにくいぞ。
でもヘリンボーンの意味が分かって、すっきりしました。(笑)
ところで、この生地は一見コットンのような風合いに色付けされていて、高級感がありますね。
インディゴレーベルとは
インディゴレーベル(INDIGO LABEL)はコールマンとモンロがコラボレーションした新レーベル。このレーベルからコールマンのランタンやテント、テーブルなど新しいデザインの商品が次々と発表されています。
インディゴレーベルの商品で、僕がヘリンボーンのチェア以外で欲しいものはもちろんあります。(笑)
僕は、下のILのルミエールランタンがとても格好いいデザインだと思うのですよね。(いつかはきっと・・・謎)
ヘリンボーンは価格がどれくらい高いのか
ヘリンボーンですが、やはり定番カラーのコンパクトフォールディングチェアより価格設定は高いです。
では、どのくらい高いかが分かるようにコールマンのチェアの価格を調べて表にまとめました。(表示価格は当記事作成時のamazon調べ)
製品名 | 価格 |
コンパクトフォールディングチェア ヘリンボーン | 7,935円 |
コンパクトフォールディングチェア グレー | 5,871円 |
コンパクトフォールディングチェア スカイ | 5,832円 |
ツーウェイキャプテンチェア レッド | 5,889円 |
レイチェア グリーン | 7,388円 |
ヘリンボーンはかなりお高い価格設定なので、リクライニングの角度が変えられるハイバックのレイチェアが買えてしまいます。
この価格差はデザイン料ですので、ヘリンボーンを購入される場合はそれに見合った価値を認められるかどうかということになりますね。
僕の場合は1台くらい格好いいチェアが欲しかったので、ここはデザイン重視で考えました。(#^.^#)
コンパクトフォールディングチェアの座り心地
それでは、ここから核心に迫りたいと思います。
まずはコンパクトフォールディングチェアの座り心地についてみていきましょう。
ワイドなサイズ感でくつろげるポジション
見た目によらずチェアの幅は広めで、僕のような太った体格の良い男性でも普通に座れます。
背もたれの傾きはあまりないものの、どちらかと言えばリラックスできるポジション。
なので食事をとるときなどは、腹筋に力を入れて「よいしょっ。」と少し上半身を前に倒してやる感じになります。その時は背中が背もたれから離れます。
結局チェアはリラックスできるポジションか、背もたれの傾斜が無くて食事に向いているポジションのどちらか、どちらかを選ぶことになります。
僕の場合ですが、椅子に座っている時間の100% 90%がリラックスしている時間なので、このチェアくらいのポジション設定が使い勝手がいいと感じます。
特にこのコンパクトフォールディングチェアはリラックスポジションと言ってもそんなに背もたれが倒れているわけではないので、バランス重視型といってもいいでしょう。
太もものウラに不快感なし
折りたたみ式のチェアの場合、太もものウラのあたりにチェアの構造物が当たるのが気になることが良くあります。
このチェアの場合も見た通り該当部にフレームが1本通っているので、このフレームが座ると足のウラに当たらないかと気になりましたが、実際に座ってみるとそれは心配ないことが分かりました。
よく見るとフレームの中央が凹むようなデザインになっていて、これによって足への干渉がおきないよう工夫されています。
これは座ってみて、「なるほどねー。」と思ったポイントです。
ローチェアで大事なことはひじ掛けの強度
コンパクトフォールディングチェアには触り心地の良いウッドアームレストが採用されています。さらにヘリンボーンは、このアームレストが塗装され、高級感を増しています。
アームレストについては見た目や触り心地のよさももちろん重要ですが、特にローチェアの場合、チェアから立ち上がろうとする「ヨイショ!」の瞬間にアームレストに体重が一気にかかるので、この部分の強度や剛性がとても重要になります。
実際に使ってみると、コンパクトフォールディングチェアのアームレストは全体重をアームレストにあずけても変形が小さくて、十分な強度を持っているように感じます。
これなら安心して使えますね。
ローテーブルとの組み合わせ
下の写真ですが、コンパクトフォールディングチェアにナチュラムでおなじみのハイランダー ロールトップテーブル(ウッド)120cmを組み合わせてみたものです。
このロールトップテーブルの高さは43cmと、ローテーブルとしては標準的な高さです。
最近のキャンプはこの組み合わせで使っていますが、とても自然な姿勢になるのでテーブルの上で作業がとてもしやすいと感じます。今までローテーブルに標準的な高さのチェアを組み合わせて使ってきましたが、やはりローテーブルにはローチェアを合わせると使いやすいものだといまさらながら目からウロコでした。(笑)
ただしテーブルのフレームが邪魔で、座った状態では太ももはテーブルの下に入りませんでした。でもこれは、使い勝手にはほぼ影響ないですよ。
これはあくまで個人的な感想ですが、ユニフレームの焚き火テーブルやZATAKUⅡ(高さ37cm)と組み合わせて使った時よりも、このくらいの高さのテーブルの方が使ってみて相性がいいと感じました。
チェアのアームレストもテーブルの下にあるフレームに干渉し、これ以上は入りません。
コンパクトフォールディングチェアのレビュー
それではコンパクトフォールディングチェアの総合評価をしてみましょう。
コンパクトフォールディングチェア ヘリンボーンのここがポイント
その前に、コンパクトフォールディングチェア ヘリンボーンの良い点をまとめておきます。
- 高級感のある素敵なデザイン
- リラックスポジションだが背もたれは倒れすぎずバランス重視型
- 座面の幅が広くゆったりと座れる
- 太もものウラにあたり感なし
- 折りたたんだ状態で固定できるので持ち運びに便利
- 塗装されたウッドアームレストは触り心地も良い
- アームレストに十分な剛性感がある
- 見た目にコットンのような風合いのヘリンボーン柄の生地(コットンではない)
評価とまとめ
それでは、コンパクトフォールディングチェア ヘリンボーンについての管理人の独断と偏見による勝手な評価です。
1.デザイン性
2.機能性
3.コストパフォーマンス
1.デザイン性 ★5.0
このデザインを気にいったので購入したのだから満足度が高いです。もちろん星5つとさせていただきます。
2.機能性 ★4.8
ほぼ文句をつけるところはありません。出来ればコットン生地だったら良かったと思ったので、0.2減点しました。
3.コストパフォーマンス ★3.5
ここは人によって評価の分かれるところだと思います。要するに、「このデザインにいくらお金を払えるか?」というところですね。僕は、やっぱりちょっと高いかなと思い、1.5減点しました。
最後に、このコンパクトフォールディングチェア ヘリンボーンの購入を検討されている方へ
もしキャンプ道具の中で1点だけお金をかけるとしたら、一番使用頻度の高いチェアが効果的ですよ。
という感じで背中を押させていいただきます。(笑)
それでは、今回はこのへんで。