キャンプで使うローチェアの理想形について考えた
ローチェアの理想形を考えてみる

今回はキャンプで使うローチェアのお話です。

ロースタイルは、ファミリーキャンプの場合は子供も使いやすい高さであることや、ソロキャンプでも最近人気の軍幕タイプのテントにちょうど良い高さであることからキャンプでは人気のあるスタイルです。

そこで、そのロースタイルのファーニチャーの中で中心となるローチェアについて、今回はどんな形が理想なのかを考えてみました。

それではごゆっくりとどうぞ。

ヘリノックスタイプのチェアが壊れて思ったこと

下の写真はDesert Walkerのヘリノックス風チェアが壊れた時に撮ったもの。

写真の赤い線で囲ったところ、チェアの要になる太いフレームがポキッと折れているのがわかるでしょうか。

折れたのには理由があり、単にこのメーカーの作ったチェアの強度に問題があったという話ではありません。

これがローチェアについて考えるきっかけになった出来事なので、まずはこの時の状況を詳しくお話したいと思います。

壊れたDesert Walker

一度チェアに座ったら立ち上がれないキャンプもある

この時のキャンプ地はその昔畑だった場所で、その日はちょうど雨が降っていたこともあってテントを張っていた場所がとてもぬかるんでいました。

どのくらいぬかるんでいたかというと、このヘリノックス風チェアに座ると4本の足が全てゆっくりと地面にめり込んでいってしまうくらいです。(#^.^#)

しばらくするとほぼ足が見えなくなるくらいまで地面に潜りまるで地べたスタイルの様になってしまったのですが、地面に潜るときに真っすぐでは無く左右どちらかに傾いてしまうこともありました。

いつもより低いポジションで傾いたチェアに座っているとき、「さて、椅子を元に戻そうか。」と思い立ち上がろうとすると、このヘリノックス風チェアはとても立ち上がりにくいチェアだと感じたのです。

それから何度か地面に潜ってしまった足を引っこ抜いては座りなおすことを繰り返していたのですが、ついに4本ある足の1本だけ、足先キャップを地面の中に残したまま抜けてしまいました。

地表より20cmくらい下に取り残されたキャップをスコップで掘り起こしてみたのですが、夜だったこともありとうとう見つけだせませんでした。

チェアの足が地面にズブズブ入るのはホトホト困り果てましたね。

最後にキャップが1か所だけ無くなったせいで4本足で均等に荷重を支えられなくなってしまい、ついにフレームにかかる負担が大きくなり過ぎて折れてしまったのだと思います。

というわけで、フレームが折れた原因は、この時の環境がとても大きな部分を占めていたと思っています。

このDesert Walkerのヘリノックス風チェアの紹介記事はこちらです。

ロースタイルのチェア選びで押さえたい3つの条件

キャンプをしていると、たとえ有料のキャンプ場であったとしても、ぬかるんだ場所にテントを張ることになってしまうことがあるものです。

そこで以前は畑だったキャンプ地に泊まった時の経験から、理想のローチェアに求められる条件について考えてみました。

ローチェア

ひじ掛けがあれば立ち上がる動作が楽に

ローチェアの場合は特にそうなのですが、椅子から立ち上がる時に大きな力が必要になります。

最近は起きる時に「よっコラショ!」といちいち気合を入れる必要があるので、その時に思わず声も出そうになってしまう管理人ですが、そんな起き上がりの動作をサポートしてくれるのがひじかけの存在。

ひじかけがあれば腕の力で体を起こすことが出来るようになるため、動作が圧倒的に楽になるはずです。

というわけで元気な若者には不要かもしれませんが、ローチェアのひじ掛けはおじさんキャンパーにとって有難いパーツだといってもいいでしょう。

ローチェアにひじかけを

ちなみに写真はコールマンのコンパクトフォールディングチェアですが、これはあくまで理想のローチェアのイメージです。

コールマン コンパクトフォールディングチェアの紹介記事はこちらをご参照ください。

地面にめり込まない足先

ぬかるんだ場所でも地面にめり込まない足の形状であることは、どんなところでキャンプをしてもその状況に適応するために大切な条件だと思います。

最初にお話したように、ヘリノックスタイプは足の先端がどうしても細くなるので地面にめり込みやすいのが難点ですね。

チェアメーカーの中にはその点についてよく分かっているところもあり、なるべくめり込まないように考えられたキャップ形状の製品もありますが、それでも対策としてはまだ不十分なレベルだと私的には思っています。

ぬかるむ地面に対して一番いいのは、下の写真の様に2本の足がつながっているチェアです。

このタイプはコールマンのフォールディングチェアをはじめ、クイックキャンプの一人掛けローチェア、DODのローローバーチェアなどが該当します

 

足の形が重要

ここでヘリノックスタイプのチェアでなければ、2本の足がつながっていなくても大丈夫じゃないかと思われる方もいると思います。

これはローチェアではなくハイチェアでの話ですが、僕は収束タイプのチェア(4本の足が独立している)を同じ様にぬかるむキャンプ場で使っていて足先が地面にめり込んだことで壊した経験もあります。(#^.^#)

つまりキャンプチェア破壊王なのですよ。(笑)

それは冗談として、やはりあくまでも折りたたみ式で2本足がつながっているタイプがぬかるみに対しては一番有効な形だと思います。(#^.^#)

シンプルで丈夫な構造のチェアを選ぶ

最後に重要なのはシンプルで丈夫な構造をしていることをローチェアに必要なポイントとしてあげたいと思います。

これはとても大事なポイントなのですが、一番分かりにくいかもしれません。

最近はネットを利用すれば安い中華製チェアを簡単に購入できるようになりましたが、この中華製チェアの耐荷重の表記が、同等品の国産チェアに比べ大きく感じることが良くあります。

なのでコールマンなどの有名どころのチェアはほぼ信じてよいと思いますが、中華製や韓国製チェアの場合はカタログの数値だけを見てその製品が丈夫かどうかを判断することにやや疑問を持つようになりました。

それよりも、その椅子の構造を自分で見て納得してから購入するのが一番だと思います。チェアは荷重がかかる製品なのでシンプルなタイプが一番いいですね。

もし迷ったらロングセラーになっているチェアを選ぶのも一考だと思います。

丈夫なローチェア

まとめ

キャンプで使うローチェアの理想形についてお話しました。

以上お話してきた理想の形を求めると、結果として下の写真の様な折りたたみタイプのチェアを選ぶことになるはずです。

だけどこのタイプはご存知の通り、折りたたんでも収束タイプに対し大きく積載性があまり良いとは言えません。

車で移動するオートキャンパーなら積載についてはあまり問題ないと思いますが、バイクや徒歩でキャンプを楽しまれている方にとっては、受け入れられないチェアかもしれませんね。

そういう意味では、「オートキャンプで使うローチェアの理想形について考えた」というタイトルが今回の記事にはふさわしいのでしょうね。

折りたたみ式ローチェア

それでは、今回はこのへんで。

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