
こんにちは、ochanです。
最近、めっきりソロキャンプで焚き火をしなくなった管理人です。
それというのも近所のホームセンターで薪の価格がついに一束1,000円に・・・って、これはキャンプブーム以前の約2倍の価格なのです。
昔のことを思えば薪を買うこと自体がとても馬鹿らしく感じるこのごろです。
実のところお金もないわけなので、しばらくキャンプで禁炎することにしました。
すると、それまで取りつかれたように焚き火をしていた熱がすっかりと冷めてしまったのですよ。
そんな中、不思議なものでキャンプでの新しい楽しみをまた一つ見つけました。
それが今回お話する「ソロキャンプでのアウトドアシアター」です。
「アウトドアシアター」というのは、皆さんご存じの通り野外でプロジェクターとスクリーンを使って映画や動画を楽しむものです。
実は最近のプロジェクターは安くて高性能の製品が増えて、アウトドアシアターを始めるハードルもかなり下がっているのですよ。
とは言っても、これからアウトドアシアターを始めたいという方にあっては分からないところもかなり多いのではないかと思います。
そこでこの記事ではソロキャンプでアウトドアシアターを行う上での注意点や機材選びのポイントについてまとめました。
ご興味のある方は、しばらくおつき合いくださいませ。
それでは最後までごゆっくりとどうぞ。
目次
キャンプ場で迷惑行為にならないために気をつけること
はじめにキャンプ場でアウトドアシアターを楽しむ上での注意点をお話しします。
キャンプ場のルールはキャンプ場ごとに少しづつ違いがあると思いますが、まず確認すべきはこの2点です。
- 音楽を流すことを禁止してないか。
- 消灯時間(明かりを消す時間)があるか。
最近は「音楽は他の方の迷惑にならないような音量で・・・」というようなルールにしているキャンプ場は少数派で、スピーカーで音を出すこと自体を禁止しているところが圧倒的に多い印象があります。
こういったスピーカーで音楽を流すことが禁止されているキャンプ場でアウトドアシアターを楽しむには、ヘッドホンなどを使って音を外に出さないような配慮が必要となります。
もちろんソロキャンプなら、ヘッドホンを使用すればほぼ問題ないと思います。
またもうひとつ注意することがあります。
キャンプ場に消灯時間の設定あれば、消灯時間の前にプロジェクターの電源を落とさないといけませんよね。
テント内にスクリーンを設置すれば問題ない場合もあると思いますので、この辺りの微妙な判断については事前にキャンプ場の方に確認することをおススメします。
アウトドアシアターのための機材選び
次にアウトドアシアターを楽しむための機材選びについてお話します。
基本的に必要な機材は次の2つだけです。
- スクリーン
- プロジェクター
この2アイテムについて説明していきます。
スクリーンは安いもので良い
最近のプロジェクターは十分明るいので、画質にとことんこだわる方でなければ低価格のスクリーンで全然問題ないというのが僕の持論です。
つまりはじめはスクリーンの反射率とか、難しい話は後回しにしちゃっても良いかと。
それに真っ白なスクリーンはアウトドアで汚れやすいため、安いスクリーンを買っておけば神経質にならなくてよいという潜在的なメリットもあります。
僕が使っているスクリーンは下のリンクのようなものです。
またAmazonなどで探していると自立するフレームがついているようなお値段高めのスクリーンも見つかると思います。
これもあとで解説しますが、キャンパーならタープポール2本とガイロープを使ってスクリーンを張ることも容易にできるはず。
なので特別な理由がなければフレーム付きのスクリーンは不要だと思います。
いろいと書きましたが、言いたかったのはシンプルなスクリーンを選んでおけば良いということです。
プロジェクター選びは慎重に
次にプロジェクターを選ぶ際には次の3点に気をつける必要があります。
- 消費電力が小さいこと
- 垂直に加え水平の台形補正ができる
- 天井に投影できる
それでは順に説明しますね。
消費電力が小さいタイプ
家の中なら電源をコンセントからとればいいので、プロジェクターの消費電力を気にする必要なんて無いと思います。
でもアウトドアだと電源付きサイトでない限りポーターブル電源やモバイルバッテリーを使うことになるので、プロジェクターを購入前に消費電力から動作可能な時間を確認しておくことをオススメします。
プロジェクターを動かすことができる時間はバッテリーの容量(Wh)を消費電力(W)で割れば簡単に計算できますよ。
ポータブル電源の容量:500Wh
プロジェクターの消費電力:200W
の場合、プロジェクターを使用できる時間は
500÷200=2.5時間となります。
最新のハイスペックモデル(高価格帯)はプロジェクターの明るさに特化しているせいか消費電力の大きなものが多い傾向にありますので、特に注意が必要です。
ちなみに僕が使っているプロジェクターの消費電力は25W程度なので、ポタ電にとってとてもやさしい仕様です。
水平方向の台形補正ができるタイプ
台形補正とはスクリーンに対しプロジェクターを斜めに設置した場合に、映像が台形に歪んで見えるのを元の長方形に補正することです。
この台形補正には向きによって垂直台形補正と水平台形補正の2パターンがあるのですが、通常はスクリーンに対してプロジェクターを下の方に置くので垂直(上下)方向の台形補正しかついていないプロジェクターが多いです。
キャンプでのプロジェクターの配置を考えた場合、屋外の広い場所に機材をセットするのであれば垂直台形補正の機能だけで十分です。
一方、テントの中のスペースの狭いところに機材をセットする場合、垂直台形補正の機能しかないとスクリーンと人を結ぶ線上にプロじゃクターを置かなければならないという縛りが出来てしまうという点でやや不便です。
そこで水平台形補正機能がついているモデルのプロジェクターをお勧めします。
下の図のように水平台形補正が出来ればプロジェクター配置の自由度があがるので、狭いテントの中では使い勝手が断然的良いです。
というわけで、実際にテントの中に水平台形補正機能を活用してスクリーンとプロジェクターを配置した例が下の写真です。
天井に投影できるタイプ
夜、テントの中で寝転びながら天井に写された映画を観るのもなかなか楽しいものです。
天井がある程度高くて明るい色のテントを選ぶ必要がありますが、とても姿勢が楽なのでいつの間にか寝てしまうかもしれませんね(笑)
僕はテンマクデザインのミグラテールというテントを所有していますが、このテントだと天井に投影することが可能です。
天寿への投影を実現するにはプロジェクターを真上に向けることができる機種を選ぶ必要がありますので、これも購入時にチェックしておくといいと思います。
機材のセッティングについて
アウトドアシアターを楽しむ場所は、主にテント外とテント内の2パターンがあります。
それぞれのパターンについて説明しますね。
テントの外にスクリーンを設置する
スクリーンをテントの外に設置する場合は、タープポールを2本使ってガイロープでスクリーンを固定すると良いです。
タープを張った経験がある方なら、問題なく設置できるはず。
注意点は垂直に張ったスクリーンは風をとても受けやすいので、倒壊しないようにしっかりとペグダウンすることです。
強風だとスクリーンが飛ばされる可能性もあり使えないことがあります。
そこまで強い風でなくてもスクリーンが前後に煽られればピントがぼけて見にくくなってしまうのが屋外に設置する場合のデメリット。
そのため、スクリーンをできるだけピン張りしてやるのがコツです。
もちろんデメリットばかりではなくて、広い空間で映画や音楽を映せば一人だけでなく大勢でも楽しめるというメリットもありますよ。
テント内にスクリーンを設置する
テント内にスクリーンを設置することで、周囲の人へ光の影響が抑えられるのがこの設置方法のメリットです。
また風によるスクリーンの揺れもいくらか抑えることができます。
ただしテント内にスクリーンを張ることになるので、それだけのスペースをとれるテントを選択する必要があります。
上の写真は管理人がよく使っているGOGlampingのKANU(カヌー)というソロテントの中に60インチのスクリーンを設置した時のもの。
このKANUは前後の壁面が垂直に立っているので、写真の通りスクリーンをテントの壁に磁石で固定すれば比較的楽にスクリーンの設置ができます。
KANUについてご興味がありましたら次の紹介記事をご参照ください。
テント内にスクリーンを設置するとポールもいらないし、ペグダウンも不要なので屋外に設置する場合と比べるとかなり楽に設置することができます。
あと、もしお使いのテントの生地が白色に近ければテント自体が即スクリーン代わりになるので、スクリーン設置作業自体が不要になりますよ。
ソロキャンプの夜にナイトシアターを楽しむ
ソロキャンプの夜、食事が終わったらプロジェクターでYoutubeを見るのが最近増えたキャンプでの僕の楽しみ方。
開放感のある野外で見るのもいいし、逆にテントの中にこもって動画を一人で見るのもなかなか良いものですよ。
最後に僕が愛用しているカタツムリのような形のプロジェクター(笑)をご紹介しておきます。
僕が使っているのは”EGOBAS”というメーカーのものです。
価格は一万円を少し超えるくらいで、これからシアターを始める方にはお手ごろな機種だと思います。
詳しくはリンク先を見ていただければいいのですが、ポイントを絞って良い所をあげておきます。
- 実際の消費電力は25w程度と小さい。
- 水平・垂直の台形補正ができる。
- 天井への投影が可能。
- USB-C&コンセントで給電できる。
USB-Cの先にコンセントが接続できるので、2パターンの給電が可能です。
これなら稼働時間は短いですが、モバイルバッテリーでも動かせますね。
以上、ソロキャンプでアウトドアシアター楽しむ上での注意点、機材選びのポイントについてお話してきましたがいかがだったでしょうか。
みなさんのキャンプの新しい遊び方の一つとして、この記事がヒントになればと思います。
それでは今回のお話はこのへんで。
楽しいキャンプを!