こんにちは、ochanです。
今回は2023年の6月に発売されたばかりのGOGlamping 山帆ヘキサタープTCについて詳しく解説します。
GOGlampingには”TSUBASA”という名称の定番の形をしたヘキサタープTCがラインアップにあります。
ところがTUBASAの「TCヘキサタープ」というカテゴリが、激しい価格競争状態になっていることはきっとみなさんご存じのことだと思います。
そこで今回の「山帆」(やまほ)では差別化を図るためにGOGlampingがブランドの独自性をだそうとしているやる気を僕は感じますよ。
そんな山帆には次のような特長があります。
- 夏に濃い影を作ってくれるTC生地を採用
- 難燃性素材なので焚火の火の粉で穴が開きにくい
- 撥水処理で雨に強い
- TC生地なのに縫い目にシームテープ処理が施されている
- 12か所のハトメ&ループにより張り方のアレンジ幅が広い
- 5か所のループにはバックルがついて長さ調節が可能
- 腐食に強い銅製ハトメを採用
- 張った時のタープのシルエットが実にかっこいい(笑)
今回は山帆にご興味がある方や購入を検討されている方のために、この山帆の特長とテンマクのムササビウイングとの違い、それから同ブランドの山稜(さんりょう)との接続方法や使ってみて感じたことなどを詳しく説明していきます。
それでは最後までごゆっくりとどうぞ。
はじめに本製品レビューに関するポリシーを書いておきます。
GOGlampingファンだった管理人は2023年3月よりGOGlamping公認アンバサダーをやっています。
そのような訳で今回レビューする山帆はGOGlampingさんのご厚意により提供いただいていますが、金銭の報酬や記事の内容への制限、チェックなどはGOGlampingさんから一切受けていません。
よって本記事の内容はPRを含みますが、本製品に対する意見や感想についてはあくまで管理人個人の考えによるものです。
GOGlampingの山帆ヘキサタープTCの大きな特長
それでははじめに山帆の大きな特長について説明します。
濃い影を作るTC生地を採用
山帆は素材にTC(テクニカルコットン)が使われています。
TCは焚き火の火の粉で穴が開きにくい(穴が開かないわけではない)という特長がよく知られていますが、他にもポリエステルに比べて生地の風合いが良かったり、濃い影を作ってくれるという特長があります。
特に夏場に濃い影を作ってくれるタープはありがたいですね。
TC生地の縫い目にシームテープ処理
これは最近のGOGlamping製品に使われている雨対策の一つ。
普通はTC生地の縫い目にシームテープ処理をしているテントやタープはないと思いますが、GOGlampingは独自のシームテープ処理技術により雨に強い幕を作っています。
タープ四隅に便利なポケットを採用
タープの四隅の裏側には収納ポケットがついていて、ここにガイロープを収納しておくことができます。
これなら常にガイロープを取り付けておくことができるのでとても使い勝手が良いです。
腐食に強い銅製のハトメを採用
実は僕の持っているGOGlampingのヘキサタープ”TUBASA”は初期ロッドで、海キャンプで使ったら潮風にやられてハトメがすぐに錆びて茶色くなったのです。
その後にこの仕様が変更され、この山帆と同じ銅製のハトメが採用されるようになって錆びに強くなったと聞いています。
というわけで山帆のハトメは錆びにくい銅製が最初から採用されています。
GOGlampingの山帆ヘキサタープTCの主な仕様
山帆ヘキサタープの主な仕様をまとめました。
使用時サイズ | 約420*410cm |
収納サイズ | 約45*15*15cm |
セット重量 | 約2.66kg |
耐水圧 | 500mm |
材質 | ポリコットン生地 |
カラー | カーキ、ブラック |
内容物 | タープ本体×1 自在付きロープ×8本 ペグ×8本 キャリーバッグ×1枚 取扱説明書(日本語)×1枚 |
注意:ポールは付属しないので別途用意しておく必要があります。
山帆はソロキャンプにぴったりなサイズ
山帆のサイズは420cm×410cm。
この数字だけ見ると一般的なヘキサタープと同じ寸法ですが、ムササビの足の間の寸法が短いので大人数で使うには向いていません。
使い方にもよりますが、ソロから二人で使うのにちょど良いサイズ感です。
カラーは2色展開
山帆のカラーは僕が使っているカーキとブラックの2色です。
カーキ
カーキですが、パイピングカラーが黒なので全体がとても引き締まって見えます。
このデザインのセンスはとてもお気に入り。
ブラック
この形でブラックのタープはあまり見かけないので貴重ですね。
山帆の内容物
内容物は下の写真の通り。
収納ケース含め、すべてテントと同じTC生地
GOGlampingでは定番になりましたが、アルミの三角自在はかっこいいですね。
ペグについて
付属のペグはネイルペグです。
タープは風を受けるため、ペグは鍛造ペグやチタンペグなどの丈夫なペグを別途準備することをお勧めします。
山帆のハトメにペグを差し込んで地面に打ち付ける場合には、ネイルペグ並みの細いペグが必要になりますのでご注意ください。
写真はチタンペグ(24cm)を使ってペグダウンしたもの。
鍛造ペグなど、もっと太いペグを使いたい場合はストレッチコードなどを使うといいですよ。
テンマクデザインのムササビウイングとの違い
GOGlampingの山帆とテンマクデザインのムササビウイングTC焚き火バージョンはとても良く似た形状とサイズ感のタープです。
もちろん素材の感じだとか、細部の作りこみの違いはありますがそれはここでは置いておきます。
全体の見た目という点ではどこが違うのか気になる方もいると思いますので、簡単に比較してみましょう。
まず収納ケースですが、山帆の方が細くて長い感じですが大きさは互角です。
山帆は上面の大きなファスナーを開けるタイプだけあって出し入れはムササビに比べ圧倒的に楽です。
下の写真は山帆の上にムササビを重ねてみたところ。
重ねるとほぼサイズ、形状は同じですが、しっぽのところの形が全然違っていて、やはりムササビは5角形のウイングタープ、山帆はヘキサタープという位置付けのようです。
最後に価格を比べると全然違います。
この記事の作成時点の販売価格(2023.6.16 Amazon調べ税込み価格)は次の通り。
Amazonではムササビウイングが10%オフになっていましたが、それでも山帆はムササビの半額です。
GOGlamping
山帆 |
テンマクデザイン
ムササビウイング |
9,280円 | 18,612円 |
実は僕は2015年からムササビウイングを使っていますが、ムササビは僕がかなり気に入ってソロキャンプで使い倒したタープ。(色もだいぶあせてきましたが、まだまだ使えます。)
それだけに購入した時よりだいぶ値上がりしているのはちょっと残念な感じですね。
山帆を実際にキャンプで使ってみた
ここからは僕が山帆を実際に使ってみて感じたことをお話します。
5点をペグダウンしてタープ単体で使用
まず山帆を単体でピラミッド張りのように張っていきます。
この時のフロントのポールは240cm。
5点はガイロープを使わずに地面に直接ペグダウンしています。
反対側から見たところ。
このタープは恰好イイですね。
タープ下のスペースですが、ローチェアを入れるとかなり有効スペースが狭くなります。
下の写真のように左右どちらかに椅子を向けないと頭上にゆとりがありませんね。
この張り方の場合はできれば地べたスタイルにした方がいいようです。
ただし、この下で寝るのはちょっと難しそう。
そんな時は背中の部分にループが2か所ついているので、このループを後ろにガイロープで引っ張ってやるのが良いと思います。
他にもタープ下のスペースを広げるには、後ろにも低めのポールをたてる方法もありますので次に紹介します。
タープ前後にポールをたてる
次はローチェアをタープ下に入れた場合でも十分な有効エリアを確保する張り方です。
下の写真では後側に120cmのポール、前側に240cmのポールを使っています。
基本は前側のポールを高くして張った方が見た目はカッコよくなります。
このようにすればチェアに座っても頭上に十分なスペースができるので快適ですね。
GOGlampingの山稜に山帆を接続する
それでは次にGOGlampingの山稜二又ティピーテントTC180に山帆を接続してみます。
山稜は最近僕がソロキャンプでずっと使っているTC素材のテント。
張るのも簡単だし、居住性も十分なのでとても使い勝手が良いテントです。
山稜の紹介記事はこちら。
山稜には前幕連結用アダプター(とんがりハット)が付属しています。
このアダプターを使えば山帆を簡単に連結することが可能にできます。
今回の連結方法については後ほど紹介しますね。
さて、下の写真は接続した時のもの。
山帆のカーキ色は山稜と同じ色(おそらく生地も全く同じ)なので、連結した時に全く違和感がありません。
次は正面から。
フロントポールは240cmにしています。
テント下に影ができているのがわかると思いますが、夏はこの影がとてもありがたい。
このスタイルはいいですなぁ。
後ろから見たところ。
山稜に対して山帆のサイズ感がとてもいいように感じます。
キャンプ場の地面が砂地ですが、プラペグを打ち込んで固定しているので風で崩壊することはありません。
フロントのポールはもう少し長くしてもいいかもしれませんね。
今度試してみます。
山帆は四隅のガイロープが意外と長いので、テントに接続した状態でも余裕でペグダウンができてしまいます。
山帆どうでしょうか。
なかなかカッコいいタープですね。
雨に強い接続方法
今回の接続方法ですが、山稜に付属の前幕連結用アダプター(とんがりハット)をテント頂上の内側に入れて、その下から二又ポールで押し上げるようにして固定しています。
あとは前幕連結用アダプターのカラビナを山帆のハトメに掛ければ接続完了。
下の写真はテント中から頂上を見上げたところ。
山帆のしっぽの部分が山稜の中に入っているのがわかると思いますが、これなら雨が吹き込んでくることはありません。
外から見るとこんな感じ。
山稜に付属のミニタープでは雨を完全にはしのげないので、そういう意味では山帆があれば雨にも備えることができますね。
山帆ヘキサタープTCは雨に強いか
山帆を始めて張ったキャンプで、いつものように一晩中雨に降られてしまいました。
まあ、梅雨ですからねぇ(笑)
先に結論を言うと、雨漏りは全くありませんでした。
朝方よく観察すると、山帆の表面は水を弾かなくなるくらいになっているにも関わらず裏面を触るとサラサラ。
縫い目のシームテープ処理部も雨の染みこみは無しです。
山帆は雨対策がとてもうまくいっているなぁと感心しましたよ。
最近のGOGlampingのTC製品はテントの山稜もそうですが、雨に対してはほぼ不満のない出来栄えになっていますね。
残念だったポイント
使ってみて残念だったポイントを書いておきます。
山帆の先端部の近くにランタンをかけられるDリングがついています。
このDリングの位置がポールに近すぎるので、ランタンを取り付けるとポールにランタンが干渉してしまいます。
とくに山帆を張るときはフロントのポール上を外側に倒すようにした方が見た目が良いのですが、そうするとますますランタンが干渉しやすくなってしまいます。
もっともGoal Zeroのような小型ランタンならギリギリ干渉しないかもしれませんが、もうDリングを先端から少し離した方が使い易いですね。
GOGlampingの山帆まとめ
以上、GOGlampingの山帆ヘキサタープTCの特長と仕様、テンマクのムササビウイングとの違い、それから同ブランドの山稜(さんりょう)との接続方法や使ってみて感じたことなどを詳しく説明してきましたがいかがだったでしょうか。
山帆っていいタープだなぁと、実際に使ってみた僕はそう感じた次第です。
最近のGOGlamping製のテントやタープは雨対策をはじめとする基本性能や、品質の面でとてもレベルが高くなっているのを感じます。
この山帆はソロキャンプ用のテントとして、いい選択になるのではないでしょうか。
それでは今回の山帆のお話はこのへんで終わりにしたいと思います。
みなさん、楽しいキャンプを!
GOGlamping製品の正規品は国内でAmazonでしか販売されていません。
他の販売者から購入した場合、保証を受けられない可能性がありますので皆さんお気をつけください。
GOGlampingのそのほかの製品はこちらの記事にまとめています。