今回はDODのシリコーン加工された焚き火シート、「タキビバビデブー」を紹介します。
焚き火シートといえば、白いスパッターシートを使っている方が多いのではないかと思います。
僕も長い間スパッタシートを使っていたのですが、使った後で手がチクチクして痒くなるので、どうしても好きになれませんでした。
なのでこれまでスパッタシートを紹介してこなかったのですが、今回はチクチクしないタキビバビデブーを使ってみて、やっとご紹介出来るレベルになったと感じたのでこの記事を書いています。
このタキビバビデブーは熱に強いガラス繊維をシリコーン加工したもの。
ガラス繊維むき出しのスパッターシートのように繊維が刺さってチクチクしないのが特長です。
でも、もし使っているうちに肝心のシリコーンが焦げてなくなると、下からガラス繊維が出てきて、やはりチクチクするのではないかというのが気になるところ。
そこで今回は実際にこのタキビバビデブーの上に焚き火台を置いて使ってみた状況についてもお話しします。
それでは、最後までごゆっくりとどうぞ。
目次
タキビバビデブーの概要
まずはタキビバビデブーの主な仕様から見ていきましょう。
現在、サイズはSとMの2サイズがあります。
タキビバビデブーS | タキビバビデブーM | |
カラー | タン、カーキ | タン、カーキ |
サイズ | (約)W65×D65cm | (約)W100×D100cm |
収納サイズ | (約)W17×H27cm | (約)W33×D20×H5cm |
重量(付属品含む) | (約)500g | (約)460g |
材質 | ガラス繊維(両面シリコン加工) | ガラス繊維(両面シリコン加工) |
厚さ | (約)0.4mm(ダブルレイヤー) | (約)0.2mm |
連続使用温度 | 約)250℃ | (約)250℃ |
管理人が購入したのはMサイズのカーキ(緑)で、Sサイズはそのあとで発売されたモデルになります。
Sサイズの方が重いのは生地の厚みが2倍あるためです。
下の写真はMサイズの収納時の姿です。
約5cmの厚みのとてもコンパクトな収納袋に入っています。
柔らかいので、これなら車載の時は荷物どうしのスキマにつっこんでおけば場所はとりませんね。
タキビバビデブーは触ってもチクチクしない
さて、先ほどの収納袋からタキビバビデブーを取り出してみましょう。
表面を触った感じは意外にもツルツルで、ガラス繊維のスパッタシートのようなゴワゴワした感じではありません。
また、厚みはスパッタシートよりも薄いようです。
全体的にシリコーン製品特有の肌に吸いつくようなやわらかい感じですね。
DODの取説には、ガラス繊維が刺さることもあるので気を付けるようにという表現の記載もありますが、実際に新品の状態ではチクチクすることはありませんでした。
ここは期待通りで、一番うれしいポイントでした。
縫製には難燃糸を使用
裏側の縫製を確認しましたが、さすがに日本製だけあってしっかりしています。
この糸には難燃性のアラミド繊維が使われているようです。
自然に溶け込むカーキとタンカラーがいい
タキビバビデブーのカラー設定はカーキ色とタンの2色から選ぶことができます。
このカーキもタンも周りの自然になじむので、これがタキビバビデブーの二つ目の良いポイント。
なんといっても、真っ白な白いスパッタシートは自然の中で使うと周りから浮いたような感じになってしまいがちでしたから。
カーキ色は使っているうちについた汚れや、焦げの跡などもあまり目立たないので、そういう意味でもいい色だと思います。
サイズ感がちょうど良い
焚き火シートの真ん中に焚き火台を置いた状態で薪が全周にはぜることを想定すると、円に近い八角形の焚き火シートは合理的だし、この形がアクセントになっていると感じます。
特に円い形の焚き火台を使うと、お似合いかな。
ていうか、焚き火台がビートルくんでなくてスイマセン(;^ω^)
タキビバビデブーMのサイズは下の画像の通りで八角形の辺と辺の間で100cm。
同じくタキビバビデブーSのサイズは下の画像の通りで八角形の辺と辺の間で65cm。
先ほど薪がはぜた時に地面への延焼を防ぐという話をしましたが、これはもちろん薪のコンディションや燃やし方、風の強さなどの状況にもより効果が異なります。
僕がMサイズを使ってみた時の感じを大雑把に表すと95%くらいの爆ぜた火は焚き火シートの上に落ちましたが、5%は爆ぜた火がシートの外に飛び出していました。
つまり、Mサイズでも焚き火シートでは爆ぜた火の100%がシートの上に落ちるわけではないということです。
というわけで焚き火シートはあくまで焚き火を安全に楽しむための補助的な道具だと考えましょう。
実際に焚き火でタキビバビデブーを使ってみた
タキビバビデブーMを使ってはじめての焚き火。
新品だったので最初にシートの上に火の粉が落ちた時には、穴が空かないかとドキドキしました。(;^ω^)
とはいっても薪がはぜるのをとめられるわけもなく、いつの間にか爆ぜてもなんとも思わなくなりました。
こういう地面に落ち葉のあるコンディションだと、焚き火シートはやはり延焼防止対策として使った方がいいですね。
この時のキャンプでは2晩焚き火をして、キャンプ場で購入した薪一束と自宅から持って来た薪を0.5束ほど燃やしました。
その結果、下の写真のような無数の赤い火の粉がシートの上に落ちました。
さて、タキビバビデブーはいったいどうなっているのでしょう?
爆ぜた火が落ちた跡を確認
二晩使ったので、新品の焚き火シートも火の粉や灰、土などでかなり汚れてしまいました。
それでも、この色はあまり汚れが目立たないようです。
さて、気になるのが火の粉の落ちた跡ですが、明るいところで確認するとシート上に黒い点々がたくさんついていたので、焦げたかも!とドキッとしました。
だけど、その部分を濡れティッシュで丁寧に拭いてやると、黒い跡は消えてしまいました。
つまりシリコーン加工は無事だったということです。
今回は爆ぜたのが小さな火でしたが、それでもこれがもしポリエステル素材のチェアの上に落ちていたら、きっと小さな穴があいてしまうはず。
それだけ、シリコーンが熱に強いというわけでしょう。
とりあえず、ここまでは合格点とします。
タキビバビデブーの長期使用レビュー
というわけで、燃えている大きな薪が焚き火台からタキビバビデブーの上にポロリと落ちたらどうなるか?って、やっぱりみなさん気になりますよね。
何回か使っているうちに、当然そんな場面も発生するわけですから。
それではこのレビュー記事を書いてから約10か月後のタキビバビデブーの状態をまずは見てもらうことにします。
白い部分はシリコーン加工が無くなったところです。
中の白いのはガラス繊維ですね。
これは溶けたというより、はがれたという表現の方がぴったりな感じです。
周りも黒く変色しているので、この部分に火のついた大きめの薪が落ちたのかもしれません。
分かったのはシリコーン加工は熱に対し無敵というわけではなく、長時間火が当たるとはがれるということです。
ただしシリコーンがはがれたからと言って、すぐにチクチクすることはありません。
そこがスパッターシートと違うところです。
見た目にはとても恰好悪いのですが、このまま使い続けても問題なさそうなので使うつもりです。
というわけで、タキビバビデブーの長期使用レポートでした。
DODのTAKIBI BOBBIDI BOO(M)まとめ
ビビデバビデブー(Bibbidi-Bobbidi-Boo)はディズニーが制作したシンデレラの映画の中で、魔法使いがシンデレラにドレスを仕立てたり、かぼちゃを馬車に変えるときに使う魔法の言葉。
タキビバビデブー(TAKIBI BOBBIDI BOO)はDODが制作した焚き火シートで、キャンパーに焚き火の楽しさを感じさせてくれたり、環境を守ったりしてくれる優れモノのキャンプ道具。
キャンプを初めてキャンプ道具が揃ってきたら、ぜひ焚き火シートの用意もご検討くださいませ。
それでは、今回はこのへんで。
みなさん楽しいキャンプを!
Sサイズです。
こちらはMサイズ