ハグロトンボは何故翅を開いたり閉じたりするのだろう
2018年9月16日(日)近所の公園を散歩中に、ハグロトンボを観察していました。この公園の中のハグロトンボの住んでいる小さな川には昆虫界最速のギンヤンマもいて、いつも同じ周回コースを飛んでいますが、こちらは枝などにとまることなく絶えず飛んでいる上に、その飛んでいるときのスピードが速すぎるので、いつも撮影できません。(笑)
というわけで、今回も写真が撮りやすくてフレンドリーなハグロトンボさんの話です。(*^-^*)
下の写真のハグロトンボですが、綺麗なメタリックグリーンのボディーなのでオスですね。(メスのボディーは地味な黒色。)
このハグロトンボ、下の写真の様に木にとまっている時などは、よく翅を開いたり閉じたりする動作を繰り返すのですが、これに何の意味があるのか不思議なのです。
見た目にはハグロトンボが呼吸するのに合わせて、同じリズムで翅を開閉しているように見えるのですよね。これを人に例えるとラジオ体操の深呼吸の動作をしているようなものです。人が手を大きく回す代わりに、ハグロトンボは翅を動かしているというわけです。
だけどトンボは肺呼吸しているわけではないので、翅を大きく動かしても呼吸の助けにはなりそうにない気もします。
蝶の仲間には翅を開閉することで、求愛表現の意味になるものもいるようです。ハグロトンボはどうなんでしょうね。
この小さな川で交尾をしているハグロトンボを実は今まで見たことが無いのですが、その可能性はあるかもしれません。
調べてみると自分の縄張りを誇示しているのだという説がある様です。ハグロトンボのオスは近くに他のオスがいると追い払っているのをよく見かけます。そんなオスのハグロトンボの翅は、10月くらいになるとボロボロになっているのをよく見ることがあるのです。
きっとこれは縄張り争いをしているときに、オス同士が翅と翅をぶつけ合って戦っているのだと思うのです。それならば枝に止まった時に自分の翅を開いたり閉じたりすることで、他のオスに強さを誇示していることになる気もしますね。
ただこの開閉動作ですが、この記事を書きながら思うにメスもやっていたことに気がつきました。(笑) うーん。 ということはやはり深呼吸の意味なのか?
下の写真は別の日に撮影したメスのハグロトンボの翅の開閉動作の一コマです。
パパーマンはまだ今のところ翅の意味がよくわかりません。トンボに聞いてみるわけもいかないので、また今年もハグロトンボが居なくなる頃(10月いっぱいかな?)まで観察を続けたいと思います。(;^ω^)
それでは今回はこのへんで。