コールマン ファイアーディスクのメリット・デメリットを徹底解説
シンプルで燃焼性の高いファイアーディスクを紹介

こんにちは、ochanです。

今回はコールマンの焚き火台の中でも大人気のファイアーディスクの紹介です

焚き火に癒しを感じる管理人がソロキャンプでよく使っているのが、このファイアーディスク。

コールマンのファイアーディスクを一言で表すと、シンプルを極めた焚き火台です。

お皿の形をした本体は、脚の開閉をする以外には組み立ての必要がありませんし、片付ける時も本体を傾けて灰を流すように捨てるだけ。

気になる燃焼具合ですが、ロストルが無くても空気が焚火台の周りからどんどん入る構造になっていて、とてもよく燃えてくれます。

この記事では、焚火台をお探しの方のために、コールマンのファイアーディスクの仕様とメリット・デメリットについて詳しく説明していきます。

最後までごゆっくりとどうぞ。

着火

ファイアーディスクを使う上での3つのメリット

まずはじめに、コールマンのファイアーディスクの3つのメリットを説明していきます。

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ファイアーディスクの特長

デザイン性に優れたシンプルな焚火台

ファイアーディスクは円盤形状の本体に3本の脚がついているだけです。

焚き火台につきもののロストルさえ、このファイアーディスクにはありません。

不要なものを徹底的に排除したファイアーディスクはおそらく今ある焚火台の中で最もシンプルです。

レオナルド・ダヴィンチが残した言葉の一つに、次のような言葉があります。

"Simplicity is the ultimate sophistication."

「シンプルさは究極の洗練である。」

焚火台に限らずシンプルなデザインのものは美しく、壊れにくく、いつまで飽きがくることがなく、そしてコストが抑えられるものです。

シンプルなデザインは様々な恩恵をもたらしてくれますが、これがファイアーディスクの最大のメリットなのです。

シンプルなデザインのファイアーディスク

組み立ては3本脚を開くだけで完了

コールマンのHPには「3秒設営」と紹介されていますが、実際にファイアーディスクの3本の足を1秒ずつ開けば合計3秒で設営できるので、これはまんざら嘘ではありません。

最近は複数のパーツをハメ合わせて完成させる組み立て式の焚き火台が多くなりました。

その点、このファイアーディスクは足を広げるだけなので扱いがとても簡単。

めんどくさがり屋のキャンパーでも不満のない焚き火台です。

フアイヤーディスクの脚

円形の焚火台は燃焼性が良く使いやすい

ファイアーディスクは円形の焚火台なので、全周から空気が入ってきます。

これによって風向きの変化の影響をうけずに常に燃え続けてくれます。

また円形であることから薪をくべる時には薪を自由な向きに置くことが出来ます。

円形の焚き火台であることで理想的な燃焼状態を作ることができるのもファイアーディスクのメリットです。

良く燃えるファイアーディスク

ファイヤーディスクの主な仕様とコールマンの良心

ファイアーディスクには標準サイズの他に、一回り小さい「ファイアーディスクソロ」が存在します。(大きいファイアーディスクプラスは販売終了となっています。)

まずは、この2サイズのファイアーディスクの仕様をみていきましょう。

ファイアーディスク ファイアーディスクソロ
材質 ステンレス ステンレス
使用時サイズ 約φ45×23(h)cm 約φ30 x16 (h)cm
収納サイズ 約φ46×8.5(h)cm 約φ32X 10(h)cm
重量 約1.6kg 約 900 g
耐荷重 約30kg 約25kg
付属品 焼き網、収納ケース 焼き網、収納ケース
価格

6,980円(税込)

4,280円(税込)

標準サイズとソロ用サイズの使い勝手

下の写真はファイアーディスクソロです。

見た目は標準サイズとほぼ変わりませんが、サイズには大きな違いがあります。

ファイヤーディスクソロ

市販されている薪の長さはおよそ32cm~38cmくらいですので、直径が45cmあるファイアーディスク(標準)ならそのまま薪を放り込むことが出来ます。

一方、直径30cmのファイアーディスクソロの場合は市販の薪が少しハミ出してしまいます。

もちろん、薪がはみ出した状態でも焚き火をすることは可能ですが、薪が燃えていく途中で焚き火台の外側に落ちる可能性がありますので注意していないといけません。

これを解消しようとすれば薪を半分に切るなどのひと手間が必要ですが、正直言ってこれは面倒。

もし荷物をコンパクトにしたいという明確な目的があるならば、ファイアーディスクソロの方を選ぶといいと思います。

そうでなければ、ソロキャンプで使う場合でもサイズに余裕のあるファイアーディスク(標準サイズ)を選んだ方が断然使いやすいです。

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下の写真はファイアーディスク(標準)で焚き火をしている様子ですが、市販の薪の長さに対して十分なサイズであることがわかります。

ファイアーディスクと薪

焼き網について

付属の焼き網を詳しく見てみましょう。

焼き網の面積は焚き火台に対してかなり大きいため、写真の様に開口部は小さくなります。

このため、網を使用している状態では薪を入れることが難しくなります。

というわけで、焼き網を使うのは炭を使う場合に限られますね。

ファイアーディスク

網には下の写真のような留め金具が3か所についており、この金具により焚き火台に固定されています。

ファイアーディスクの網

網を使用するときは、下の写真の様に金具を本体にはめ込んでやることで網が動かないという仕組みですね。

ファイアーディスクの網

この焼き網はサイズもあるので、下の写真の様に網を支える骨材が中央部に2本入っています。

このため、けっこうしっかりしている印象です。

ケトルや小型の鍋くらいなら、網の上に載せても大丈夫です。

ファイアーディスクの網

実際に、この網を何度かキャンプで使ってみましたが、網の面積が広いおかげで使い勝手はなかなか良いと感じました。

もしソロキャンプなら、お湯を沸かしながら鍋で汁ものを作り、同時に肉や魚を焼くことも可能です。

フランクフルト

収納ケース

ファイアーディスクの収納ケースは焚き火台によくある黒い樹脂製の生地で出来ています。

ファスナーで完全に閉じることが出来るため、焚火台についた灰などが外に出てくることがほぼ無いのがありがたいです。

ファイアーディスクのケース

別売りのスパークシールド

僕がファイアーディスクを購入するときに気になったのが、別売りのスパークシールドの存在です。

スパークシールドは焚き火をする時に必要なのなのでしょうか?

スパークシールドは、焚火をしている時にファイアーディスクの上にかぶせることによって、薪がはぜた時などの予測不可能な火の粉の飛散を防ぐ為に使うアイテム。

例えばファミリーキャンプで小さなお子様と一緒に焚き火を囲むときなど、このスパークシールドを使えば焚き火台から火の粉が飛んでくる可能性が低くなるので、確かに安心感はあると思います。

またソロキャンプで焚き火中にトイレに行きたくなった時なども、これを焚き火台にかぶせておけば、人がいない間に薪がはぜて燃えやすいモノに引火し、火災が発生してしまうことも防げそうです。

ただ実際のところ安い買い物ではないし、本当にこのスパークシールドが必要かどうかは使う状況しだいなので、ファイアーディスクを一度使ってみてから考えても良いのではと僕は思います。

ライバル焚き火台との価格比較にみるコールマンの良心

コールマンのファイアーディスクは、アウトドアメーカー各社が作っている代表的な焚き火台に比べ、比較的安価です

初心者だけでなくベテランキャンパーまで十分に使える焚き火台にも関わらず、このお値打ちな価格がついているのはコールマンの良心といってもいいと思います。

コールマン/ファイアーディスク 6,980円(税込)
ユニフレーム/ファイアグリル 7,500円(税込)
スノーピーク/焚き火台M 13,860円(税込)
ロゴス/the ピラミッドTAKIBI L 10,670円(税込)
キャプテンスタッグ/ヘキサ ステンレス ファイアグリル 13,200円(税込)

噂のファイアーディスク(TM)ゴールド

通常のファイアーディスクは銀色なのですが、コールマンの公式オンラインショップでは販売個数限定でゴールドカラーが売られています。

お値段は高めですが、この金色の焚き火台は存在感が凄いです!

ファイアーディスクゴールド1

画像はコールマンのオンラインショップより引用

ファイアーディスクを実際に使って分かったこと

実際にファイアーディスクを使ってみて感じたことをお話します。

ソロキャンプで焚き火

組み立てが楽にできる

まず、焚き火を始める準備です。

付属のケースから焚き火台を出したら、ひっくり返して足を3本のばすだけ!

とても簡単です。

ファイアーディスクの脚をのばす

薪がよく燃える

ファイアーディスクを初めて使った時には雨が降っていたのですが、いったん火がついたら雨にも負けずに強い火力を保ったまま燃え続けました。

ファイアーディスクはお椀のような凹曲面になっているので、自然と焚き火台と薪の間に空気の通るスキマが出来ます。

このスキマに360°全ての方向から空気が入ってくるため、薪が安定してよく燃えるのです。

ファイアーディスクの空気の取入れ

夜に焚き火をしている時の様子です。

 

反射熱で暖まる

ファイアーディスクで焚火をしていると他の焚き火台よりも比較的暖かさを感じられます。

これは、

  1. 燃焼する高さが比較的低いので反射熱を受けやすいこと。
  2. 本体ががレンズの様な凹面の形状をしていること。

の2つの効果によるものだと思うのです。

また、その気になれば簡単に炎を大きくすることも出来るため、寒い季節には暖をとりやすく、ありがたい焚き火台です。

炎が上がるファイアーディスク

冬キャンプではウィンドスクリーンとの併用がオススメ

ファイアーディスクは、そのまま使っても十分暖かい焚き火台なのですが、寒い冬はウインドスクリーンの併用がオススメです。

とくに薪が燃えている地上高さが低いので、背の高いウィンドスクリーンを使えば輻射熱が増えて一層暖かくなりますよ。

湯沸かし

ウインドスクリーンに関する参考記事はこちらです。

焚き火で調理をするには

ファイアーディスクで炭を使って調理をするには、先に説明した付属の焼き網を使えばいいのですが、本格的に薪で調理をしたい場合には焚き火ハンガーやトライポッドと組み合わせ、焚火台の上に鍋などを吊るしてやる必要があります。

焚き火ハンガー

ファイアーディスクは火をコントロールしやすいので、鍋やケトルなどの下に薪を集めてそこだけ火力を上げることも容易ですよ。

焚き火

僕が良く使っているのはキャプテンスタッグの2wayトライポッドです。

このトライポッドについては、以下の記事を参考にしてください。

_シチューを作る

後片付けはとても楽

板の写真は焚き火をした翌朝の状態です。

ロストルなどの部品が一切無いので、灰をこのまま灰捨て場、もしくはゴミ袋の中に傾けて捨てるだけです。

とても簡単に後片付けが出来ますよ。

ファイアーディスクと灰

ファイアーディスクのデメリットもお話します

ここではいいことばかりではなく、使って気付いたデメリット(注意点)とその対策についても説明します。

長時間焚き火をすると火力が低下する

ファイアーディスクで焚き火をずっと続けていると、焚火台の中央に熾火がたまってきます。

すると熾火が邪魔をして空気が薪の下に入りづらくなるので、火力が落ちてくる傾向があります。

といっても、薪を一束燃やすくらいなら問題と感じるほどのことではありませんが。

もし空気の流れが悪くなったと感じた時は、火ばさみなどで中央の熾火を端によせ、空気の通り道を作ってやりましょう。

熾火

足が不安定

ファイアーディスクはディスク本体に比べ、開いた3本足の幅が狭い構造になっていることから、重い薪をディスクの端の方に載せてしまうと不安定になります。

場合によっては焚き火台が倒れてしまうことも。(管理人は一度経験あり)

焚き火台が倒れると危険なのはいうまでもないですよね。

ですのでファイアーディスクで焚き火をするときは、くべる薪の重みがディスクの一端に偏らないように注意しながら使いましょう。

焚き火台下の地面が熱くなる

ファイアーディスクを使っていると、真下の地面はかなり熱くなります。

これは管理人が焚き火中に足のつま先を焚き火台の真下に入れて確認したもの。(笑)

芝サイトの地面にはダメージがありそうな気がします。

焚き火をする場所の状況によっては、焚き火シートなどを敷くようにしましょう。

焚き火シートを使用

コールマン ファイアーディスクまとめ

以上、コールマンのファイヤーディスクの仕様や使ってみてわかったことを通しメリット・デメリットについてお話してきました。

ここからまとめです。

焚き火の時間

ファイアーディスクのメリット・デメリットまとめ

これまでに説明したファイアーディスクを使う上でのメリットをまとめておきます。

  1. シンプルなデザインが美しい
  2. 組み立ては3本脚を開くだけ
  3. 空気がよく通るので燃焼性が高い
  4. 炭で調理するときに使う焼き網付き
  5. 市販の薪が余裕で入るサイズ感
  6. 後片付けが楽
  7. 凹面の形状なので反射熱で暖かい
  8. 良心的な価格設定

同じくデメリットをまとめます。

  1. 長時間焚火をすると火力が低下する
  2. 足が不安定
  3. 地面が熱影響を受ける
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焚き火鍋

良い焚き火台の条件とは?

少し話が変わりますが、良い焚き火台とはどんな焚き火台でしょう。

焚き火台の本質は薪をうまく燃やすことです。

このファイアーディスクのデメリットのところで、熾火が焚き火台の中央にたまってくると空気の流入が妨げられ火力が落ちるというお話しをしました。

実はファイアーディスクと違って、最後まで火力が全く落ちない焚き火台も世の中にはあります。

僕はファイアーディスクをほぼ一年の間、ソロキャンプのメインの焚き火台として40回くらい使い倒した後で、次にロゴスのピラミッドTAKIBIのLサイズを新たに購入して使い始めました。

このピラミッドTAKIBIは焚き火台のど真ん中に大きな空気の導入口があり、その上に目の大きい網のロストルが敷かれています。

このピラミッドTAKIBIはよく考えられていて、熾火がある程度小さくなるとロストルからこぼれ落ち、焚火台のずっと下にある灰受け(いくらたまっても燃焼に影響しないところ)で受け止める仕掛けになっています。

その結果としてピラミッドTAKIBIは最初から最後までずっと強火がキープできるのです。

雪と焚き火

ではこのように強い火力で燃えつづける焚き火台が良い焚き火台なのか?と考えた時、最近はそうではないと思うようになりました。

ファイアーディスクは、今思えば燃焼ゾーンに熾火が溜まることによって、薪をくべるタイミングの自由度が大きいことが最大のメリットなのです。

どういうことかというと、キャンプで焚火をしていて強火と弱火を切り替えたり、あるいは少しのあいだ薪をくべるのを止めたい場面があったとき、熾火がバッファーになってくれるおかげで薪を入れるのを少し遅らせても鎮火しないということです。

もちろん、これはピラミッドTAKIBIを否定することではなく、ピラミッドTAKIBIもその特性もそれを活かした使い方をすれば最高の焚き火台になってくれると思っています。

でもファイアーグリルは、薪をうまく燃やすという意味において良い焚き火台の理想像に近いのではと思うのですよね。

わがままを聞いてくれる相方が欲しい方なら、このファイアーグリルは特におすすめかもしれません。

焚き火開始

焚き火の面白さが分かる方におすすめしたい焚き火台

僕はこのファイアーディスクを使って焚き火をしていると、直火をやっているのに近い感覚を覚えます。

この理由の一つは、浅いスリ鉢に似た本体の形状が直火で焚き火をする姿に近いためだと考えています。

もう一つは焚き火台の底面に空気を通すためのロストルという部品が無いので、自然な空気の流れで火がおきていることだと思うのですよね。

直火感覚

薪が燃えている様子をじっと眺めることは、焚き火の楽しみの一つだと思います。

そして炎が弱くなり煙が出てくればファイアーブラスターで空気を送り炎を復活させるという、火をコントロールする行為もまた焚き火の一興であることに違いありません。

きっと人間が火を手にした太古の昔から、そうした楽しみを知っていたと想像します。

最新の2次燃焼の機能がついた焚き火台は確かによく燃えて煙も少ないのですが、同時に燃焼炉が深いために薪が燃焼するところが見えないというデメリットもあります。

それに較べて、このファイアーディスクは薪を投入する高さが低いうえに本体が浅いことから、薪が燃える状態が良く見える焚き火台。

これってつまり、焚き火本来の楽しさを十分に味うために作られた焚き火台だと言っても言い過ぎでは無いと思います。

というわけで、最後になりましたがこのファイヤーディスク、

焚き火の本当の面白さが分かる方にぜひオススメしたい一品です。

それでは、今回はこのへんで。

みなさん、楽しいキャンプを!

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