今回はソロキャンプの時にもっていく2つ目のチェアとして購入したパチノックスのお話しです。
10年前のことになりますが、Helinox( ヘリノックス )のチェアが登場した時、そのフレームを見てあまりの細さに驚きました。
そんなふうに僕が驚いているうちに、世の中のキャンパーさんへとウルトラライトなチェアの情報が広まって、キャンプで人気のチェアとなったことはみなさんご存知の通りだと思います。
そして次に驚いたのが、ヘリノックスのチェアが広まったと思ったら、 悪びれる風もなく各メーカーが似たようなチェアを雨後のタケノコのごとく発売してきたことです。
こちらもあっという間に世に広がり、俗称”パチノックス”というチェアが生まれました。
セカンドチェアにパチノックスを選ぶ
僕はこの10年間、噂のヘリノックスには座ったことが無かったのです。
キャンプの椅子については座り心地で選んできたこともあり、「折りたたんで小さくなるチェアの座り心地なんて良いはずが無い。」と思って避けていたのだと思います。
でもここにきて、ソロキャンプの時に幕内に置いておくチェアの他に焚火の時などに使う移動させやすい軽量なセカンドチェアが欲しいと思い、半ば興味本位でパチノックスを購入しました。
このときヘリノックスではなくパチノックスの方を選んだのは、もちろん似たような仕様なのに価格が安いという理由によることは言うまでもありませんね。
それでは座り心地の話をする前に、僕が購入したパチノックスの仕様を見てみましょう。
パチノックスの主な仕様
- ブランド名:TAOPE
- 重量:1.3kg
- 使用時のサイズ:約55*65*102cm
- 収納袋のサイズ:約42cm*14cm*15cm (測量方法により、若干の誤差が出る可能性があります。ご了承ください。)
- 座面生地:ナイロン
- フレーム:超軽量航空アルミ合金(7075)
- 耐荷重:150kg
航空機でも使用している高強度の7075(超々ジュラルミン)を使ったアルミ合金フレームとはいえ、こんなに細いのに耐荷重が150kgもあるなんて、常識をくつがえす設計センスは凄いです!
今まで使ってきたキャンプ用チェアで、ここまで耐荷重の高いチェアはありません。
また重量が1.3kgという軽量な上に、収納するとコンパクトになることからオートバイでキャンプをする方とっても都合の良いチェアですね。
背中まであるハイバックタイプなのですが、座った時にリラックス出来て見た目より楽チンです。
ちなみに、こちらはご本家Helinox(ヘリノックス) チェアツー
見た目は似ていますが、価格はAmazonで15000円(本記事執筆時の価格)。
パチノックスの中のパチノックス
この記事を書いている時点で、このチェアは「TAOPE」という名のブランドになっており、今は収納ケースに大きくブランド名がプリントされています。
ところが僕が8カ月くらい前に購入した時、このパチノックスの収納ケースは何もプリントが無いただの黒い袋でした。もはや名誉なんて不要、「呼び名はパチノックスでいいぞ!」とばかりに名前まで捨ててしまうその潔い姿に惚れました。
独特の座り心地
さて肝心の座り心地ですが、僕が今までに使ってきたアディロンダックとか、コールマンなどの剛性のあるチェアとくらべたら、もう見た目の通りコンニャクのようにフニャフニャな感じです。
剛性のない座り心地の理由は細いフレームがたわむのと同時に、お尻をのせている部分が宙に浮いている構造からくる、まるでハンモックのように揺れる感覚によるものでしょう。
お世辞にも良い座り心地とは言えないのですが、剛性の低さによるフニャフニャ感は座っているとしだいに慣れてきて、チェアが壊れてしまうような気は全然しなくなります。
僕としては、やはりしっかりした剛性感のあるコールマンのチェアのような座り心地が好きですが、こういう座り心地が好きな方もいるのもわかる気がします。
アウトドアにありがたい工夫
さて、パチノックスなのになかなかやるなと思ったのが足先の形状です。黒いプラスチックが広がっているので、地面にめり込まない形になっていますね。うーむ、やりますね。
最後に、このパチノックス
とにかく軽量コンパクトで安いチェアを探している方にはお勧めです。
それでは、今回はこのへんで。
みなさん、楽しいキャンプを!