こんにちは、ochanです。
今回はGOGlampingのG・GPUP(ジージーパップ)2.0のオプション装備のうち、前幕TC、TPU前幕、メッシュ幕の3つについて詳しく説明していきます。
パップテントで寝る時や、テントから離れて出かける時などは盗難防止などの観点より幕を閉じることを考えると思いますが、パップテントって前幕を閉じるとかなりテント内の空間が小さくなってしまいますよね。
実際に立ち上げたキャノピーを閉じようとしたら、それまで広げていた荷物をテント内に収めるための移動が面倒だったり、場合によっては狭い幕内に荷物が入りきらなかったりして困ることもあるのではないでしょうか。
というわけで最近売られているほとんどのパップテントにはキャノピーを立ち上げたまま全閉にできる前幕がオプションとして存在しており、これが先ほどの問題をすべて解決してくれる便利なアイテムになるわけです。
つまり前幕を使用することでパップテントを閉じないのが現在のパップテントの使い方の主流と言ってもいいと思います。
今回ご紹介するGOGlampingのGGPUP2.0に付属する前幕にはスタンダードな前幕TCの他に、主に冬の幕内を温室のよう温めてくれるTPU前幕や、夏の害虫の浸入を防いでくれるメッシュ幕の3タイプがオプションとして用意されていて、ユーザーがこの中から必要なアイテムだけを選んで買いそろえることができるようになってます。
3種類の前幕を選べるパップテントは他に例はなく、GGPUP2.0はそういう点でユーザーに選択肢を与えてくれるありがたいテントだと言えますね。
ただ実際に使えるものなのか、購入を検討の方にとっては気になる面もあると思いますので、この記事ではこれら3種の前幕を一気に徹底解説していきたいと思います。
それでは最後までごゆっくりとどうぞ。
目次
はじめに本製品のレビューに関するポリシーを書いておきますね。
GOGlampingのファンだった管理人は2023年3月よりGOGlamping公認アンバサダーをやっています。
そのようなわけで今回レビューするGGPUP2.0はGOGlampingさんのご厚意により提供いただいたものですが、金銭の報酬や記事の内容への制限、チェックなどはGOGlampingさんから受けていません。
本記事にはPRを含みますが、本製品に対する意見や感想についてはあくまで管理人個人の考えによるものになります。
前幕TC/GOGlamping G・GPUP2.0
はじめに前幕TCから説明していきます。
このポリコットン製の前幕も初代パップテントの頃からオプションとして存在していて、今回でテントと同じ3代目の前幕になります。
GOGlampingの前幕TCの最大の特長は、なんと言っても真ん中にファスナーがついていること。
このセンターファスナーによって前幕からテントに出入りするのが他社製品に比べて圧倒的に容易なのです。
そしてこのセンターファスナーは3代目になって、新しく防水ファスナーに変更されています。
このTC前幕を雨の日にキャノピーとして立ち上げた時、この防水性能の役割がとても重要になってくるのですよ。
それではさっそくGGPUP2.0のTC前幕を見ていきましょう。
前幕TCの主な仕様
はじめに前幕TCの主な仕様をまとめました。
材質 | ポリコットン |
耐水圧 | 700mm |
本体サイズ | (約)190cm×170cm |
収納サイズ | (約)44x13x13cm |
セット重量 | (約)1.3kg |
内容物 | TC前幕本体×1
自在付きロープ×2本 ペグ×2本 キャリーバッグ×1枚 取扱説明書(日本語)×1枚 |
※前幕TCのポリコットン生地はテントと同じ素地で出来ていて、撥水処理がされています。
付属ペグとガイロープについて
自在付きロープとペグが付属していますが、これは前幕TCをキャノピーとして立ち上げる際に必要となります。
いつもの仕様のネイルペグですがキャノピーを立ち上げる際には大きな力がかかるので、鍛造ペグやチタンペグを代わりに用意しておいた方が良いと思います。
またキャノピーとして使用する際はポールが付属していないので、これは別途2本用意しておく必要がありますね。
これから購入するなら、長さを変えられる伸縮ポールが便利だと思います。
前幕TCの形状はシンプル
前幕TCを広げると、ほぼ四角形でシンプルな形状をしています。
ジッパーとマジックテープで本体と接続
そして今回の前幕はキャノピーとの間をジッパーで、サイドフラップとの間をマジックテープで接続するようになっています。
マジックテープは風に吹かれた時に外れないかはじめは心配でしたが、上から下までしっかりと貼り付けてやれば、かなりの強風の中で使ってみても大丈夫でした。
これが天井との間を接続するジッパーです。
前幕TCのカラーは3色
カラーは今のところテントと同じくサンドカラーとブラックの2色です。
テントは既にアーミーグリーンが発売されているので、このカラーについてもいずれ発売になると思います。
前幕TCを実際に張ってみる
それでは実際に使ってみて気が付いたところをお話していきます。
パップテントに広い前室ができる
前幕TCをフルクローズにすれば雨や風から前室を守ることができるし、就寝時などの盗難防止にも役立ちます。
その上、GOGlampingのパップテントは初期型の頃からキャノピーの高さが155cmもあるので、キャノピー下に作られる前室の空間もそれだけ広くて快適に使えるというわけです。
斜めから見たところ。
TC前幕の中央ファスナーが便利
GOGlampingの前幕TCの最大の特徴は幕の真ん中にジッパーがついていて、ここを開閉することでテントへの出入りができることです。
このジッパーの使い勝手がとても良く、今では無くてはならない存在になっています(笑)
下の写真のように簡単に開けられるのがいい。
ちなみに上の写真のように固定する時には、100均のクリップを使って幕の部分をポールに挟み込んでいます。
前幕TCはキャノピーになる
TC前幕は跳ね上げることでキャノピーになります。
かなり大きめのキャノピーなので、夏場などに影が作りたいときには都合よし。
斜めから見たところ。
防水ファスナーの採用
前幕TCをキャノピーとして立ち上げた時に気になるのが、センターファスナーの防水。
雨が降るとここから雨が落ちてくる心配があります。
そこでこのセンターファスナーにはなんと防水ファスナーが採用されています。
これは同じGOGlampingの山稜二又ティピーテントTC180の前後ファスナーと同じタイプで、既に同社では実績のあるもの。
僕もこの山稜をかなり使い込みましたが、雨の日にここから水が浸入してくることはありませんでした。
キャノピーを1/2だけ跳ね上げる
センタージッパーの採用により、下の写真のように前幕の半分だけを跳ね上げることができるようになります。
斜めから見るとこんな感じです。
秘密基地感が出ていいですね。
TPU前幕/GOGlamping G・GPUP2.0
続いてTPU前幕の説明をします。
TPU前幕は寒い時などに、パップテント内に太陽光を入れて温まりたいときに活躍するアイテム。
これによって前室をサンルームのように使うことができるようになります。
TPU前幕には前幕TCと違ってフルクローズにしても外の様子がわかるため景色を楽しめたり、フルクローズにしても自然光でテント内が明るくなるというメリットがあります。
このようなTPU幕の特徴を考えながら、用途に合わせてTC前幕と使いわけるといいですね。
fa-check-square-o「TPU」とは”Thermoplastic Polyurethane”の略。
「熱可塑性(ねつかそせい)ポリウレタン」という意味で、単に「ウレタン樹脂」とか「エラストマー」と呼ばれることもあります。
スマホケースにもよく使われている素材です。
TPU前幕の主な仕様
TPU前幕の主な仕様から見ていきましょう。
材質 | 熱可塑性ポリウレタン+150Dオックスフォード |
耐水圧 | - |
本体サイズ | (約)W190xH170cm |
収納サイズ | (約)W36xD17xH17cm |
セット重量 | 0.8kg |
内容物 | TPU前幕×1
キャリーバッグ×1枚 取扱説明書(日本語)×1枚 |
※耐水圧の表記はありませんが、もちろんTPU自体は雨を通す素材ではありません。
※跳ね上げてキャノピーにすることは無いと思いますので、ペグやガイロープは付属していません。
TPU前幕を実際に使ってみる
それでは実際にTPU前幕を使ってみて気が付いたところをお話していきます。
寒い日のキャンプにかなりイイ
夏に標高1600mのキャンプ場に行ったら雨が降って気温が全然上がらず寒くてまいったため、そのキャンプではTPU前幕を使いました。
TPU幕は雨も風も全く通さないのでこれは暖かい。
幕の中で煮炊きをすると、かなり暖かくなります。(換気には気を付けましょう。)
虫の侵入を防いでくれる
山の中で灯りをつけると、虫がいっせいに集まってきて食事の時などは困ってしまうことがあります。
そんな時にTPU前幕なら幕内への虫の侵入を効果的に防いでくれます。
出入りは前幕の端から
TPU幕にはあとで紹介するメッシュ幕と同じように、幕の真ん中にファスナーがありません。
というわけで、幕への出入りはサイドウォールと前幕を接続しているマジックテープをはがしすき間を作り体をくくらせたあと、再びまぎっくテープを張り付けることで行います。
この出入りは正直言えば少々面倒ですが、出入りするところのマジックテープを少し間隔をあけて貼り付けると比較的楽です。
コストUPになるかもしれませんが、ここはファスナーだとなお良かったですね。
メッシュ幕/GOGlamping G・GPUP2.0
最後にメッシュ幕について説明します。
メッシュ幕は通気性を保ちながら、蚊や蛾などの害虫のテント内の侵入を防ぐアイテム。
このメッシュの機能性についてはあまり説明の必要はないと思いますが、蚊取り線香の効かない蛾やコガネムシが苦手な方には特にありがたいアイテムです。
特に蛾については食事中に料理の中に落ちると、ほとほと困り果ててしまいますから。
メッシュ幕の場合、幕内の風通しを上げたいという場合もあると思います。
そのような場合、2セット使って前幕と後幕に取り付けることをお勧めします。
メッシュ幕の主な仕様
メッシュ幕の主な仕様です。
材質 | B3メッシュ+150Dオックスフォード |
耐水圧 | - |
本体サイズ | (約)W190xH170cm |
収納サイズ | (約)W36xD14xH14cm |
セット重量 | (約)0.4kg |
内容物 | メッシュ幕×1
キャリーバッグ×1枚 取扱説明書(日本語)×1枚 |
※跳ね上げてキャノピーにすることは無いと思いますので、ペグやガイロープは付属していません。
このメッシュ幕を触ってみると、テントに初めからついているメッシュより硬めで厚みもあるようですので耐久性は良いのではないかと感じます。
W190×H170cm のサイズは、GGPUP2.0のフロントドア、バックドアのどちらにも取り付けられるサイズ。
このためにGGPUP2.0の前後の開口が同じサイズだったのかと、ここでとても感心してしまいました(笑)
メッシュ幕を実際に使ってみる
それでは実際にメッシュ幕を使ってみて気が付いたところをお話していきます。
暑い時は2セット使いたい
メッシュと言えど、フルオープンにした時よりは風通しは悪くなるので夏場の暑いキャンプ場では予算が許せば前後ともにメッシュにしてしまった方が良いですね。
テントへの出入りは少し面倒
これはTPU前幕のところでお話したことと一緒です。
メッシュ幕もベルクロ部分を開けたりしめたりしないといけないので出入りは少し面倒に感じます。
またメッシュ幕は防虫のために使うので、TPUのように少しベルクロ部分の閉じ方をルーズにして「ちょっと隙間があってもいい」というわけにもいきませんよね。
対策の一つとして三角窓のある面のファスナーを開閉して入ることが考えられます。
これだとかがんで入ることになるので、それが許されるなら良いと思いますが。
バックドアにも取り付ける
下の写真はフロントドア側にメッシュ幕を取り付けたところ。
フロントドアの上部は他の幕と同じようにファスナーで接続しますが、その下にマジックテープがあるのに注目してください。
このマジックテープを使ってバックドアへは全く同じメッシュ幕の上部とサイドの3辺をすべてマジックテープで固定していくのですよ。
下の写真はバックドア側にもメッシュ幕を取り付けたところです。
後ろ側は前側と違い普通は出入りすることは無く一度メッシュ幕を取り付ければずっとそのままになることから、マジックテープだけで取り付けることに不便を感じることはないと思います。
虫の多い場所では前と後ろをメッシュ幕にする使い方が最強ですね。
また人によってはインナーテントを使わず、この前後メッシュの状態で寝ることも可能だと思います。
前幕TC・TPU幕・メッシュ幕編まとめ
ここまで、GOGlampingのGGPUP2のオプションとなる前幕TC、TPU幕、そしてメッシュ幕について解説してきましたがいかがだったでしょうか。
この中で購入順序を考えるなら1地番初めに前幕TC、その次は季節によって夏はメッシュ幕、冬はTPU幕のどちらかを選ぶのがいいのかなと思います。
GGPUP2というパップテントは本体を購入後にも、こうしたオプションの追加でキャンプ生活に変化をつけることができるわけで、そうなれば気分も変わってまた一段とキャンプを楽しめることができるのが良い所だと思います。
最後にここは大事だと思うので念のためにもう一度書いておきますが、前幕TCはセンターファスナーがあることが他社前幕との差別ポイント。
これがあるとテントへの出入りが容易にできるわけで、ほんとに使っていて便利なファスナーだと僕は感じています。
価格
各オプション幕のAmazonでの販売価格は次の通りです。
前幕TC:6,980円
TPU前幕:4,980円
メッシュ幕:3,980円
GOGlampingの商品は高額のクーポンがついていたり、さらにお得な割引セールをよくやっているので、実際の価格はAmazonの販売ページを直接ご確認ください。
二又ポール、インナーテント、グランドシートの紹介記事はこちら。
それでは今回はこのへんで。
みなさん楽しいキャンプを!
最後に注意点をひとつ。
GOGlamping製品の正規品は国内でAmazonでしか販売されていません。
他の販売者から購入した場合、保証を受けられない可能性がありますので皆さんお気をつけください。
G・GPUP2.0本体の紹介記事はこちらをご参照ください。
GOGlampingのそのほかの製品はこちらの記事にまとめています。