こんにちは、ochanです。
今回は僕が冬キャンプで使っている寝具を元に、寝具類の選び方についてお話します。
最近は冬キャンプが当たり前のようになってきたこともあって、冬でも快適に過ごすための道具がかなり充実してきたように思います。
その中で寝具類については、例えば高性能なダウンシュラフだけ購入してもそれだけで快適に寝ることは難しく、周辺のマットやコット、あるいは湯たんぽなどの小道具と組み合わせることで、全体のレベルを上げてやる必要があります。
このため1年前に「2020年度最新版 冬×ソロキャンプの寝床の作り方紹介」という記事を書き、僕の寝床作りのノウハウをご紹介しましたが、1年経つと使っている道具や考え方も進化してくるもので、今回の記事では現在の寝床をご紹介したいと思います。
この記事が、現在冬キャンプを楽しまれている方や、これから冬キャンプに挑戦しようと思われている方のご参考になれば幸いです。
それでは最後までごゆっくりとどうぞ。
目次
寝床全体をフラットにするための幅広コット
それでは地面に近い順番に寝具のお話をしていきます。
まずはコットです。
僕がコットを使うのは、いつも利用している野営地の地面のデコボコの度合いがはげしいからです。
だからもしキャンプ場などの比較的きれいに整地された場所にしか泊まらない方なら、冬はコットが無くても十分だと思っています。
逆に冬にコットを使うとコット下に冷たい空気が入ってくるため、寝袋の下の断熱をしっかりしないとかえって寒くなってしまうことがありますので注意が必要です。
この断熱の話は次にお話しますね。
さて、僕の使っているコットはFIELDOOR アルミコンパクトコットのワイドサイズ(幅78cm)。
アルミコンパクトコットには幅60cmのタイプもありますが、購入したのは78cmの方です。
また冬はコットを比較的小さいソロテントの中に入れることを想定して、ロータイプにしました。
このアルミコンパクトコットを選んだポイントは2つ。
- 脚がトラスになっていて、凸凹な地面で使っても倒れにくいこと。
よくあるハイ&ローを切り変えられるタイプのコットで、ロー状態で使用時に何度か足が崩れてコットが倒れてしまったことがあります。
特に凸凹の地面だとコットの長手の方向に力が加わることで崩れやすいのですが、このアルミコンパクトコットの脚の構造だと比較的崩れにくいのです。 - 幅が78cmと、組み立て式のコットではもっとも広いです。
幅広の寝袋を使用しているので、コットも同じくらい幅広なら、寝袋との相性がとても良くなります。
気になる寝心地ですが、かなり柔らか目です。(このシリーズにはポリコットン生地のバージョンもありますが、僕が使っているのはポリエステル生地の方です。)
また幅広サイズだけあって寝ると生地がけっこう沈みます。
なので、そのまま使うと幅が広いわりには寝返りがしにくいと感じるかもしれません。
この点については上に敷くマットで僕は解決しています。
このコットはとにかく幅が広いのが特長なので、この点を重視される方ならおススメのコットです。
クション性をさらに高める高反発マットレス
コットの上にはアキレスの高反発マットレスを敷いて使っています。
これはキャンプ用品というわけではなく通常の寝具ですが、幅が通常のシングルサイズ(100cm)に比べ一段細いセミシングルサイズ(80cm)と小型で、さらに折り畳めるタイプなのでキャンプで使うのにも都合がいいのです。
主な仕様は次の通り。
- メーカ:アキレス(Achilles)
- サイズ:たて180cm×よこ80cm×厚み4cm
- 折りたたみ時サイズ:厚み24cm×幅80cm×長さ30cm
- 材質:中材=ウレタンフォーム、側地=ポリエステル100%
- 原産国:日本(側地:中国製)
- 硬度:265N(かなり固め)
ウレタンの厚さが4cmあるので、保温については問題ありません。
下の写真は、この高反発マットレスをフィールドアのローコットの上に置いたところ。
たて、よこ共にFIELDOOR アルミコンパクトコットのサイズとほぼ同じで相性が良いです。
このマットレスは高反発マットレスの中でも硬度が特に高いので、柔らかめのコットの上に敷けばちょうど良いクッション具合となります。
これなら寝返りがしやすいですよ。
下の写真の様に収納時は6つ折りにするだけなので作業がとても楽だし、そこそこコンパクトになってくれます。
僕がインフレータブルマットを使わないのはちょうどよいサイズが無いこともその理由ですが、どちらかと言えば空気を抜く時の煩わしさを避けたいからという理由の比重の方がより大きいです。
このマットレスの良いところはもう一つあって、それは湿気が通る素材だということ。
寒い季節に通気性のないウレタンマットなどを敷いて寝袋で寝ていると、朝方に寝袋の下面が濡れているのに気づいたことはありませんか。
これは寝汗などの水分が寝袋を通過したあと、透湿性の無いウレタンマットの表面で冷えて結露してしまうためです。
僕はこのマットレスを使っていて、今までに寝袋が濡れていたという記憶はありません。
なので寝袋を乾燥させたりする手間も少なくなりますよ。
なおこのアキレスの高反発マットレスですが、僕が使用している幅80cmのタイプの他にも幅60cmのタイプもありますので、もっと幅の狭いコットを利用されている方はそちらを選ぶと良いと思います。
フード付きでワイドな封筒型シュラフ
僕の使用している寝袋は、Fengzel Outdoorの封筒型ダウンシュラフ(2500gダウン詰め仕様)です。
Fengzel Outdoorのこのシュラフはダウンのフィルパワーを仕様に書いているような国内有名メーカーのダウンシュラフに比べると、保温性能自体はそれほど高いモノではありません。
だけど幅が90cmと広く、ほぼ家の布団の感覚で寝ることが出来るのが特長で、快適性についてはこちらの方が高いです。
よく、人が寝返りをうつには90cm必要と言いますが、このダウンシュラフなら余裕で寝返りがうてますよ。
僕はナンガのマミー型ダウンシュラフも所有していますが、今はこの広さに慣れてしまったので、もうマミー型シュラフには戻れそうにありません。(#^.^#)
このFengzel Outdoorのダウンシュラフについての詳細は、こちらの記事を参考にしてください。
ソロキャンプならソロサイズの小型テントが良い
少し寝床の意味を広げて、冬に使うテントについても考えてみたいと思います。
冬は冷たい風が吹くので、この風をシャットダウンすることが寝る時の快適性を上げることにつながります。
最近流行りのパップテントやワンポールテントなど特にそうですが、スカート付きのフライシートにフルメッシュのインナーテントが付属しているパターンが多いように感じます。
僕の経験ではこのようなスカート付きのフライシートの中でフルメッシュのインナーテントに寝るよりも、逆にスカート無しのフライシートの中でフルクローズ出来るインナーテントに寝た方が、冷たい風を防ぐ効果が大きいと感じます。
またインナーテントは出来るだけ空間が狭いものを使う方が熱が逃げにくいため、冬の寒さ対策としては有効です。
僕が所有しているテントの中で、この条件を満たすテントの一つがGOGlamping のツーリングドームです。
最新版ではフレームがアルミ化されたのでより軽量になっています。
このテントはソロ用の小型テントですが、先にご紹介した幅広のコットをサイド側についている窓より入れられるという特長を持っています。
価格は少し上がりますが、本家コールマンのツーリングドームST+などもおすすめです。
環境に合わせてさらに小道具を追加し暖かく
最後に暖かく寝るための小道具を紹介します。
昨シーズンでは大型の封筒型ダウンシュラフの中に、さらに毛布を入れて保温性能を上げていました。
この方法も保温という意味ではとてもいいのですが、毛布はどうしてもかさばって荷物になるため、今シーズンは小道具を使って暖をとるようにしました。
ここでは、その方法についてまとめます。
1.テントシューズ
テントシューズは足元に寒さを感じる時に有効なアイテムです。
自分の体温で温まるので、もし寝ていて暑いと感じたら寝袋の中で容易に脱ぐことが出来る(履けないけどね)ので便利です。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
2.ナルゲン湯たんぽ
狭い寝袋の中ではマルカのトタン製湯たんぽのような大きな湯たんぽは強力すぎて苦手!という方にはおススメしたい湯たんぽです。
ナルゲン湯たんぽはトライタンと呼ばれる樹脂製のナルゲンボトルからじんわりとしみてくるマイルドな暖かさが心地良い湯たんぽですよ。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
3.電熱座布団
ヒーターを内蔵している電熱座布団は消費電力が小さいので、小型のポータブル電源で利用できます。
テントシューズやナルゲン湯たんぽでも寒さを感じるような夜、寝袋の中にこの電熱座布団を入れておけばポカポカに暖まります。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
2021年度最新版 冬キャンプで快適な寝床を作る方法まとめ
以上、今シーズンの僕の寝床の作り方をご紹介してきました。
こういう寝床は実際にキャンプで試行錯誤しながら揃えていくことになるので、その過程がとても面白いですよね。
今回の記事が、冬キャンプを楽しむ方のご参考になれば幸いです。
それでは、今回はこのへんで。
みなさん楽しいキャンプを!