こんにちは、ochanです。
今回はAmazonで買ったFengzel Outdoorというブランドの中華製シュラフをご紹介します。
冬キャンプ用の道具の中でも最重要となる寝袋ですが、12月になりそろそろキャンプをやっていて小川の寝袋(フィールドドリーム)では寒いと感じてきたので、中華製の羽毛シュラフを購入しました。
もう年末年始のキャンプで実際に何度かこの中華製寝袋を使用していますが、費用対効果を考えれば十分満足できるレベルです。
僕の購入したFengzel Outdoorの寝袋は、マミー型シュラフの長所を取りいれた封筒型シュラフ。
このような合理的なデザインのシュラフは、今のところ中華製にしかないと思います。
今回はこの中華製の封筒型シュラフの特徴と、その使い心地について説明していきますので、最後までおつきあいのほどよろしくお願いします。
目次
Fengzel Outdoorの寝袋の3つの特徴
はじめにFengzel Outdoorの寝袋の、3つの特徴について説明します。
ワイドな封筒型寝袋なので寝心地が良い
有名アウトドアメーカーのシュラフの幅は70cmくらいまでのものが多い中で、Fengzel Outdoorの封筒型寝袋は幅が90cmもあるため、寝袋の中で寝返りがうてます。
これはキャンプで快適に寝る上での大きな利点ですね。
フード付きなので肩口が冷えない
封筒型寝袋なのにマミー型のようにフードが付いているおかげで、頭部まで暖かくして眠れるのがこの寝袋のいいところ。
さらにショルダーウォーマーまでついているため、従来の封筒型寝袋では防ぎきれなかった肩口からの冷気の浸入も防いでくれますよ。
冬用の封筒型寝袋として新しいアイデアが至る所に取り入れられているのが好印象です。
冬用ダウンシュラフなのに安価
僕の購入したシュラフはダウン2500g詰めで、14,680円でした。
モンベルやナンガのダウンシュラフとはダウンの質が違うのでダウンの量だけで比較するのは難しいのですが、価格についてはおよそ1/4くらいと安価なシュラフです。
購入したFengzel Outdoorのシュラフのスペック
まずは僕が購入したFengzel Outdoorの寝袋のスペックを紹介します。
- ブランド:Fengzel Outdoor
- カラー:もり迷彩
- ダウン:ホワイトダックダウン2500g詰め
- 収納サイズ:直径25×長さ43cm
- 生地:表面ー高耐水320Tナイロン、肌面ー320Tポリエステルタフタ
- 仕様サイズ:90cm×230cm
- 重量:3000g
- 付属品:エアー枕、圧縮ケース
モンベルやナンガの寝袋を標準として考えると、この寝袋にダウンが2500g入っていることに驚くかもしれませんね。
そこで、まずこのダウンの量について次にお話します。
ダウンの量について
ダウンの量は次の4段階から選択できますよ。
メーカーが示している快適温度/極限温度とダウン量の関係です。
- 15~5℃/0℃(600gダウン詰め)
- 5~-10℃/-15℃(1200gダウン詰め)
- -10~-20℃/-25℃(2000gダウン詰め)
- -20~-30℃/-35℃(2500gダウン詰め)
快適温度とは薄着で寝袋に入っても寒さを感じることなく快適と感じる温度、限界温度とは厚手の服を着込んで寒さを感じながらも寝ることができる温度というのがメーカーの定義です。
ただし、あくまでこの温度は参考程度ということも記述してあります。
僕が購入したのは④の2500gダウン詰めなので快適温度が-20℃から-30℃ということになりますが、こんな低温の環境下で薄着になってこの寝袋に入って寝たらきっと死ぬと思います。(笑)
2500gダウン詰めシュラフはメーカーによれば「極限厳寒用」とのことですが、僕個人の感想としては快適温度はせいぜい-3℃くらいですね。
ただし、メーカーの推奨温度と実際に使った時の個人の感じかたの差はどのメーカーの寝袋にもあることですので、これについてはあまりこのメーカーを責める気にはなりません。
快適温度/限界温度については、こんなものかと参考程度にするのが良いと思っています。
暖かさについてお話しましたが、最近のダウンシュラフや羽毛布団はダウンの品質をフィルパワーという単位(30gのダウンが何立方インチ膨らむか)で表すことが多いですよね。
このシュラフに関してはフィルパワーについて触れられていませんので、ダウンの量はかなり多いもののダウンの質についてはそれほど高いものではないのかもしれません。
結論としては、東海地方の主に平野部で冬キャンプをしている僕にとっては十分な性能のシュラフだと言っておきましょう。
快適に寝るために大切なのは寝袋のサイズ
Fengzel Outdoorのこの寝袋には、シュラフ幅のサイズ違いが週種類あります。
長さ | 幅 | |
一人用 | 210cm | 80cm |
一人用ひろめ | 230cm | 90cm |
二人用 | 220cm | 130cm |
二-三人用 | 230cm | 150cm |
一人で寝ることを前提とするならば、候補となる幅は80cmか90cmになります。
僕の購入したのは、90cm(一人用のひろめ)です。
選ぶときは個人の体格を考慮する必要がありますので、一概にどちらがいいとはいえません。
ただ一般的に人が寝返りを打つために必要な布団の幅は90cmと言われていています。
シングルサイズの敷布団の幅の規格は100cmですのでこれより少し広めになっています、ご参考まで。
広さだけ考えると広ければ広いほど快適と感じると思いますが、そのぶん寝袋が嵩張ってきますので、その点も考えないといけないですね。
中華製シュラフは獣(ケモノ)臭がするか?
これはきっと中華製のダウンシュラフを購入するとき、一番気になる点だと思います。僕もそうでしたので(#^.^#)
Amazonで売られている中華製ダウン寝袋のレビューを読んでいると、買った寝袋がクサいとか、飼い犬と同じ臭いがするとか書かれていたり、また反対に無臭でしたと書かれていたりしますので本当はどちらなのかと混乱してしまいます。
なのでこれらのレビューを読めば読むほど、自分が購入した寝袋がもしクサかったらどうしようと心配になり、購入をためらってしまわれる方もいると思うのです。
そこで、僕が購入したFengzel Outdoorのダウンシュラフについて、参考に書いておきます。
僕が買った寝袋はケモノ臭さを全く感じませんでした。
よく嗅いでみると薬品のような臭いが微かに香るくらいで、これも使っていて気にはならないレベルです。
ブランドの商品紹介にあるように、除塵や洗浄の工程がしっかり施されている様に思います。
寝袋の細部を観察する
それでは、この寝袋の細部を見ていきましょう。
サイドファスナーの開き防止
サイドのファスナーの端部は、マジックテープで固定できるようになっています。
これによって寝ている間にファスナーが自然に開いてしまうのを防ぐことが出来ます。
サイドジッパーからの冷気の浸入防止
サイドジッパーの裏にも生地を当てることで、薄いファスナー部から冷気が入ってくるのを防いでくれます。
冷気の侵入を防止
ちょうど肩口をすっぽりとカバーしてくれるショルダーウォーマーが付いていて、寝袋の中からドローコードで絞めることが可能です。
肩口にどうしても隙間が出来てしまう封筒型シュラフに、この機能がついているのはとてもありがたいです。
さらにフード部もこのようにドローコードで絞れるようになっており、頭部の寒さを緩和してくれます。
封筒型シュラフなのにフードがついていて厳寒期にはとてもありがたいですね。
足元にもファスナー付き
足元には別のファスナーがついていて、ここだけ開いて保温力を調節することが出来るようになっています。冬用シュラフだと暑く感じる中間期には、このファスナーを開けるといいですね。
シュラフの収納袋を使いやすく
シュラフの収納袋には圧縮ベルトがついています。
シュラフが袋に対し、大きめなので袋に収納した時点でかなりパンパンになることから、ベルトで圧縮してもそんなに体積が変わることはないようです。
寝袋を使った後の収納がしにくい
寝袋を収納袋に入れるには、寝袋を空気を抜きながら端の方からクルクルと丸めていき、次に収納袋へ寝袋の端からグイグイと押し込むように入れるのですが、収納袋に余裕が無いので押し込むのにどうしても時間がかかってしまいます。
それに僕の場合はインナーテントを使わずにコットで寝るため、寝袋を丸める時に土で汚れないよう、その時だけナイロンのシートを広げてやる必要もあり、これも結構めんどくさいことになります。
この寝袋を使っていて一番面倒だと感じるのがこの収納作業です。(もっと収納するのが大変な寝袋もありますが。)
モンベルのコンプレッションスタッフバッグLがオススメ
そこで、この収納袋の代わりに使っているのがモンベルのコンプレッションスタッフバッグL。
このバックは僕が以前、布団をキャンプに持っていくときに使っていたものです。
この袋は最大長さ57cm、直径φ36cmとかなり大きい袋になりますが、大口の開口から一度袋に全て入れてしまったあとで圧縮するような手順で考えられているため、寝袋をわざわざ丸めなくても、とにかく端っこから詰め込んだあとでベルトを絞って小さくしてやればよくて面倒だった収納作業の手間も減ってずいぶん使い勝手がよくなりました。
僕はモンベルのシュラフ(バロウバック)も所有していますが、このコンプレッションスタッフバッグも同社の寝袋と似た様な収納方法でとても使いやすいですね。さすがはモンベル。
このコンプレッションスタッフバッグLの参考記事はこちらです。
まとめ
というわけで、中華製(Fengzel Outdoor)寝袋をここまでみてきました。
この寝袋を使ってみて思ったのは、登山や雪中キャンプなど寝袋の極限性能が試されるようなキャンプをしない方、特に冬にも主に平野部で遊ぶオートキャンパーのスタイルの方なら、有名メーカーの高性能な寝袋よりも、少しサイズがゆったり目で保温性能はそれなり、そしてなによりお財布に優しい寝袋を選ぶのは十分ありなのではということ。
中華製の寝袋を購入するときに一番心配になるのが品質だと思います。
どちらかと言えば、中華製は品質が悪いと思われている方が多いのではないでしょうか。
もちろん製品全体に有名メーカ製のシュラフに比べてチープな感じがすることは否めませんが、かといって不具合を感じる部分は無くて、僕的には十分満足できる品質レベルでした。
縫製もわるくありませんし、使っていて羽毛が縫い目から出てくるようなことも今のところありません。
また、この中華製寝袋はゆったりサイズなので、もし保温性能をもっと欲しいと感じれば寝袋の中に毛布を一枚入れるだけで1クラス上の寝袋として使うことも出来るのもいいですし。
使用する環境に合わせて工夫できるのも、こういうサイズに余裕のある封筒型寝袋の良いところかなと思っています。
そういう部分では、体系的に登山をする寝袋では狭くて眠れないと感じる方にも、これならお勧めできますね。
それでは、今回はこのへんで。
みなさん、冬キャンプを楽しみましょう。