前回の記事「復活した粕川オートキャンプ場からの避難 その3」の続きです。
岐阜県揖斐川町にある粕川オートキャンプ場 2018年7月1日(日)の未明。
荒ぶる粕川
朝4時過ぎに、なんとなく目が覚めて閉じた前室の中のチェアに座っていました。外はずっと雨です。頭がスッキリとしてくるまで、その状態でじっとしていたのですが、突然テントの外から、
「おはようございます! おはようございます!! おはようございます!!!」
と切迫感のある声で、何度も自分のことを呼んでいるようです。
誰だろうな、こんな朝早くから・・・
まだ完全に目が覚めてないパパーマンの脳は、これは自分を呼んでいるのではなく、テントの遠くの話し声が、実はテントのすぐそばで話しているかのように聞こえてくる、キャンプでよくある錯覚かもしれないという間抜けな回答を導き出し、そのまままたじっとしていました。(?_?)
するとその声の主はあきらめたのか、どこかへ行ってしまいました。
しばらくしてテントから外に出ると、川の水が茶色く濁り増水していることに気がつきました。
「えーっ?」
たしかに昨夜から一晩中激しい雨が降っていましたが、まさかこんなことになっているなんて・・・。
しばらくして、先ほど「おはようございます」と声をかけてきた方が、またやってきました。
その方は、なんと消防の方でした。(;^ω^)
上流で土砂災害があったので、このキャンプ場からすぐ避難してくださいとのことでした。
本当に避難できる自信があるか
避難とはいっても、テントをはじめとするキャンプ道具一式を片付けないといけません。
もうそこから大慌てで撤収して避難しましたよ。(汗)帰り道に車のラジオで聞いたのですが、粕川の上流では数年に一度の大雨が降ったみたいでした。
川の側のキャンプ場で一晩中記録的な大雨が降ったら、確かに今朝のように危ない状況になるのも理解できます。もし消防の方がいなくて、自分1人だけの状況でも川の様子を見て今回避難する判断が出来たでしょうか?
きっと避難は出来なかったと思います。(; ・`д・´) でも今回のキャンプで少し経験値が上がったような気もします。いろいろと勉強させられるキャンプとなりました。
最後にもう一つだけ。
これはキャンプ場を出る時に気付いたのですが、「すぐに避難しなさい」と言われても人によってとらえ方が違う様で、パパーマンをはじめとするほとんど大部分の方はテントを撤収してから避難していたのですが、中にはテントやタープをそのまま残して避難されている方もいらっしゃったようです。
ここでまた、テント、タープをそのまま置いて避難された方の判断力に感心してしまいました。
・・・本当に生き残れるのか?
そんな問いを、もう一度自分にしてみます。( ˘ω˘ )
今回も、このキャンプ日記を最後までお読みいただきありがとうございました。
この時から本日まで連続して大雨が続き、岐阜県でも避難勧告が出ている地域があるようです。TVの報道では、あふれそうになった河川の様子が毎回のように画面に映し出されていますが、そんな映像を見ると他人事ではないと心配になってしまいます。どうぞ皆様大雨にはお気をつけください。
それでは、今回はこのへんで。
明日もキャンプに行きたいっ!
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