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自分はなぜソロキャンプをやっているのだろう?
ある日、管理人がいつものようにソロキャプをしていると、「あなたは何故一人でキャンプをしているのですか?」と突然聞かれたのです。それは某TV局のキャンプ取材でした。
僕はもう何十年も前からソロキャンプをやっていますが、マイクを突きつけられてすっかり固まってしまいました。(;^ω^)そして結局言葉が詰まって答えないまま終わり、とても悔しい思いをしました。
そんなことがあってよく考えてみたのですよ、「何故ソロキャンプをしているのか?」って。
昔の登山家の名言に隠された意味とは
昔、「何故 山に登るのですか?」という問いに対し、「 そこに山があるから 」と答えた有名な登山家がいましたが、この答えに共感出来る方は登山の喜びをよく知っている人に間違いありません。
もちろんその有名な登山家も、それをよくわかった上で答えた確信犯だと思います。
「説明なんて、山登りしない人にしても時間の無駄なんだよ・・・。」なんて思いながら答えたのだと思います。
山登りは危険だし、肉体的にも精神的にも辛いからという理由で登山をしない人は、大抵「何故山に登るのですか?」と問う側の人間に違いありません。そんな人に何を説明してもきっと登山の喜びはわからないことでしょう。
さて、話をソロキャンプに戻しましょう。ソロキャンプなんて寂しいし、虫が嫌だし、寝袋で寝られないし、幽霊が怖いし、家に帰って後片付けが面倒くさいし・・などの理由でソロキャンプをしたことがない人にソロキャンプの喜びを理解してもらうことは、やはり先の登山のケースと同じように難しいのじゃないかと思ってしまいます。
だからと言って、さすがに「そこにキャンプ場があるから」とTV取材に対して答えることは出来ませんよ。
だって、今となってはダサいとしか感じられないセリフですから。(笑)
何を伝えればいいのか
ではもう一度、正しい答えを考えてみたいと思います。
ソロキャンプをしたことが無い人(TV局の取材者を想定)にソロキャンプの良さをどう伝えればいいのでしょう?
「ソロキャンプって、何が面白いのですか?」
思いがけずテントがピンと張れたとか、焚火の炎に癒されたとか、美味しい料理ができたとか・・・楽しい場面はいろいろと思いつきますよね。
これらは小さな喜びかもしれませんが、確かにソロキャンプでの楽しいことに違いはありません。でも取材への回答としてはアピールに欠けるし、やはり正解じゃないと思うのです。
TV局の方が本当に関心があるのは、ずばり次の点でしょう。
「一人でキャンプしていて楽しいですか?」
世間には独りぼっちに対するマイナスイメージがある
質問の核心はこの「一人で」の部分なんですよ!管理人が小学生の時、NHKの教育放送で「みんななかよし」という番組がありました。
この番組は小学校の道徳の授業の時間でも見たりしていたので、きっと同世代の方は覚えていらっしゃると思います。
「口笛吹いてー空き地に行ったー♪」ではじまるこの番組の主題歌で、途中に「独りぼっちはつまらないー誰とでーも仲間になって、友達になろぉー♪」という歌詞が出てきます。
今でもこの歌詞の部分だけが頭の中に残っています。
この歌のように小さいころから「みんなで仲良く」にはじまり「集団行動の大切さ」を教育されてきた記憶しかないのですから、これに相対するソロキャンプのような「気ままな単独行動」には、きっとマイナスイメージが知らない間に植え付けられているのだと思います。
つまりソロキャンパーにははじめから「友達がいなくて可哀そう」だとか、「独りぼっちなのでつまらない」「社会に適合していない」などのイメージがつきまとっているのです。
そこで、ここはソロキャンパーという少数派の立場からの正論を伝えたいところ。
こんな回答をすれば良かった
「ソロキャンプでは自分ですべてを判断し行動しています。その判断した結果がすぐに返ってくるところが楽しいのです。」
「失敗も成功も、それはすべて自分のせいですから言い訳はできません。そのために、いざとなったら自分の持っている知力、体力、気力、すべて発揮するのです。」
「もし失敗したら次のキャンプで修正していく。これらすべての経験が社会生活の中での自信や、他人への思いやりにつながるのです。」
「まぁ、他人から見たらほとんど何もしていない様にしか見えないかもしれないけど。(笑)だけど、こんなに楽しい遊びは他にはありませんよ。オホホッ!」
なんて、再びインタビューされたらこんな風に答えたいところですが、この内容を即答するのはやっぱり難しいですね。(笑)
もっと経験値が必要だな。
みなさんなら、どう答えますか?