こんにちは、ochanです。
今回はテンマクデザインのパンダTC、パンダTC+用に作られた熱田野営具店さんのシルス170TCをご紹介します。
シルス170TCはパンダTC専用の小型タープ。
最近はシルス170TCとパンダTCと連結させて使われている方をSNSなどでよく見かけるようになり、少しづつ人気が高まっているのを感じます。
このシルス170TCの特長は次のとおり。とても魅力的なタープですよ。
- デザインが優れている
- 雨でも前室が濡れない
- 日よけになる
- テントと素材が親和している
- パンダTCに負けない作りこみと品質
そこでパンダTC、パンダTC+をすでにお持ちの方や、これからご購入を考えていてシルス170TCとパンダTCを連結させてみたい方のために、シルス170TCの仕様と実際に僕が使ってみて感じたことについて今回は詳しくお話ししていこうと思います。
それでは最後までごゆっくりとどうぞ。
シルス170TCとはどんなタープ
はじめにシルス170TCはどのような商品かお話していきます。
販売元は熱田野営具店
シルス170TCは名古屋にある熱田野営具店さんが作っています。
熱田野営具店で取り扱われている商品は、自社で開発をされた独自性の高い商品ばかり。
このシルス170TCを始めて見たときにパンダTCファンの僕は、「これを作った人はパンダTCが本当に好きなんだなぁ。」と感じました。
だってこのシルスの格好いいデザイン、これは相当考え抜いて作られたと思うのですよね。
さらに熱田野営具店で扱うパンダTC関連の商品は今回ご紹介するシルス170TCだけではなく、パンダTC用のスカートやフロントヤード170TCという、パンダTC、TC+専用の陣幕まであるのですよ。
製品名称にある”170”って何のことかと思っていましたが、これはパンダTCの全高が170cmであるところからきているようで、こんなところにも熱田野営具店さんのパンダ愛を感じてしまいます。
シルス170TCの内容
シルス170TCの収納袋の中には本体(タープ)、ロープ小×2本、ロープ大×1本、ペグ×2本が入っています。
下の写真はその中のペグです。
この付属ペグはスチール製ですが十分な太さがあり、固い地面でも打ち込むことができました。
意外と使えるペグですね。
このほか、シルス170TCを使用するにはタープポールを1本別途準備しておく必要があります。
必要なポール長さは240cmです。
シルス170TCの主な仕様
主な仕様です。
総重量 | 1.5kg |
本体生地 | T/C 210GSM/撥水加工450mm |
本体カラー | イエローサンド※1 |
ペグ材質 | スチール |
ガイロープ材質 | ポリエステル |
自在材質 | アルミニウム |
生産国 | 中国※2 |
※1:タープ本体とパンダTCとの色の違いはほとんどなく、パンダTCに接続した状態で全く違和感のないレベルです。
まるで純正のような色です。
※2:生産国は中国ですが、熱田野営具店さんで設計/試作から縫製指示までやっているそうです。個々のパーツの作りこみはパンダTC以上、品質もかなり高いレベルだと僕は感じます。
シルスの収納サイズはかなり小さいですよ。
下の写真はパンダTCの収納袋にシルス170TCの収納袋を載せたところです。
シルス170TCを観察する
それではここでシルス170TCの全体像を見ていきましょう。
幕の面積は大きくはないのですが、印象的なデザインだと思います。
正面より
タープ先端が鋭く跳ね上がっている姿が印象的です。
後面より
サイド面より
横から見るとガッチャマンに出てくる悪役のベルク・カッツェのマスクの様なイメージ。←若者はわからないよね(笑)
シルス170TCの連結方法
では、実際にパンダTCにシルス170TCを接続したところを見ていきましょう。
この接続方法はよく考えられていますよ。追加で打ち込むペグはたった2本だけですから。
パンダTCの頂上部
シルス170TCの袋状になった部分を、テントのとんがり部分にかぶせることで固定します。
一見するとDODのとんがりハットのようなイメージですが、このハット部分にはガイロープはついておらず、あくまでかぶせているだけです。
パンダTCの後側ペグへ固定する
シルス170TCの生地の中央部は付属のガイロープを介してパンダTCの後ろ側のペグに固定することでテンションがかけられています。
シルスのためになるべく新たにペグを打たないという考えで作られているため、手間が少なくてユーザーは助かります。
パンダTCの前側ペグへ固定する
同じようにパンダTCの前側のペグに今度は太いベルトで固定されます。
このベルトはかなり太くて、パンダTCのテンションベルトよりも丈夫そうに感じられます。
タープポールを固定する
さて、残るはタープの先端を引っ張るタープポールの固定ですが、ここは付属されている二股のガイロープを地面にペグダウンして固定します。
ペグを打つ位置はパンダの一番前端から約4mが目安になりますので、これは人によりますがテントからおよそ4歩歩いた位置という感じですね。
というわけで、このペグ2本追加するだけでシルス170TCが連結できるところが、ものぐさな僕が一番気に入っているところです。
シルス170TCを使って分かったこと
ここでは実際に僕がソロキャンプで使用して感じたことをお話しします。
少しくらいの雨ならやり過ごせる
ティピー型テントの弱点の一つに、出入り口部を開けると雨がテント内に入りこんでくることがあります。
例えばサーカスTCのような大型のティピーテントなら、その出入口を閉めて雨の日はテントの中にこもってやり過ごすのも良いと思います。
一方、パンダTCのような小型のティピーテントは、出入口を閉め中で過ごすには少しばかり狭く、できれば避けたいところ。
そんな時、このシルス170TCが役に立つのです。
僕は夏にシルス170TCを使っているときに大雨にあったことがあります。
その時はパンダTCのセンターポールに背中がつくまで下がった状態でもひざ下まで雨でかかるくらいの状態になりました。
それでもテントを全閉にして籠るよりずっと快適なキャンプだったとあとで思いましたよ。
この時の経験から、シルス170TCを張っているだけで急な天候の変化に対し心強く感じるようになりました。
もしも少雨なら難なくこのシルス170TCでやり過ごせるはずです。
開放感があるタープ形状
シルス170TCはサイド面にゆるやかなカーブがついています。
これはもちろんデザイン上からもそうなっているのだと思いますが、使ってみるとこのカーブのおかげでタープ下に座ったときに左右方向の視野が意外と広いと感じました。
このカーブによって開放感をより感じられ気持ちよくキャンプができるのだと思います。
テント前で焚き火がし易い
シルス170TCはテント本体と同じポリコットン生地ですので、火の粉で穴が開きにくい素材です。
さらにフロントは240cm高さのポールを使って幕を跳ね上げているので焚き火の炎からは離れた高さにシルスがあります。
これにより比較的パンダTCの近くに焚き火台を置いてキャンプをすることができます。
どのあたりに焚火台を置いたらも大丈夫か?という判断は一概には言えずその時の状況次第になりますので、ここは個人の判断でお願いします。
シルス170TCはデザイン性に優れている
シルス170TCのデザインについては触れないわけにはいかないと思いますので最後にお話ししますね。
やはりテントやタープはサイト全体の雰囲気を決めてしまうところがあるので、購入して使ってみたいと思うのはそのデザインがきっかけになることが多いと僕は思うのです。
シルス170TCのデザインについて、ここで細かく説明する必要はないと思いますが、やはりタープの頂上とサイドの2つの曲線が奇麗だと僕は感じます。
そして、こんなデザインが実現できたのはシルス170TCがテントの一部ではなく、デザインの自由度が高い後付けのタープだったからだと思うのです。
シルス170TCはGOGlampingの山稜と組合せ可能
これは僕が実際にGOGlampingの山稜に、シルス170TCを接続した写真です。
山稜はパンダTCよりも高さが10cm高い180cmですが、意外にも取り付け可能でした。
この山稜とシルス170TCの組み合わせについては、この記事をご参照ください。
熱田野営具店のシルス170TCの人気の秘密
ここまでシルス170TCの仕様や実際僕が使ってみて感じたことについてお話してきましたが、みなさんいかがだったでしょうか。
パンダTCやパンダTC+は僕が好きなソロキャンプ用テントの一つですが、同じソロキャンプ用のティピーテントとしてバンドックのソロティピー1TCやWAQのAlpha TCという前幕がキャノピーになるタイプのテントが登場してからは、こちらの方に人気が移ってしまった感がありました。
そんな中、シルス170TCが発売されパンダTCにもキャノピーを装着することが可能になったのです。
しかもデザインがめちゃカッコいい。←しつこく書いてスイマセン。(笑)
これでパンダTC+の人気がもどってくると、パンダTC、TC+が好きなキャンパーさんはきっと思ったことでしょう。
そして、これからソロキャンプ用のティピーテントを購入しようと検討されている方にとっても大きな出来事だったはずです。
というのも実はパンダTCはソロティピー1TCやAlpha TCより一回り大きいテントだからです。
3者のフライシートのサイズを比較すると次の様になります。
底面長さ | 高さ | |
パンダTC | 270cm × 270cm | 170cm |
ソロティピー1TC | 240cm × 240cm | 150cm |
Alpha TC | 240cm × 240cm | 150cm |
つまりシルス170TCによりキャノピーを手に入れたパンダTCとパンダTC+は、この表の中で一番広くて快適に過ごせるソロサイズのキャノピー付きティピーテントなのです。
今回のお話はこのへんで終わりにしますが、この記事がご参考になったら幸いです。
熱田野営具店とシルス170TCをご購入される方はこちらのリンクよりどうぞ。
パンダTCの紹介記事はこちらです。
テンマクデザインのパンダTCタープの紹介記事はこちらです。
それではみなさん、楽しいキャンプを!