ソロキャンプをこれから始めようと考えている方から、僕がよく聞かれるのが「ソロキャンプやっている時って暇すぎて退屈しないですか?」という質問です。
いや、その気持ちはよく分かります。僕の場合は一人だけの時間が意外と好きですが、一人で何もしないと逆に退屈を感じる方もたくさんいると思います。
そこで5年間、毎週のようにソロキャンプに出かけているキャンプ漬けのochanが、今回はその疑問にお答えしたいと思います。
また、キャンプで何もしない時間が出来ることがご心配な方のために、ソロキャンプでの時間の潰し方についてもお話ししておきます。
この記事を読むことによって、初めてソロキャンプをされる方の心配事が、キャンプ前に一つでも少なくなれば幸いです。
目次
ソロキャンプの一日は意外と忙しい
「ソロキャンプ」というのは当たり前ですが、キャンプで必要な作業はすべて一人でやらないといけませんよね。
ファミリーキャンプの場合、忙しい時は誰かが手助けしてくれるかもしれませんが、ソロだとそうはいきませんよね。なので僕の場合はソロキャンプの方が忙しくしていることが多い気がします。
そこではじめに、ソロキャンプでどんなときに暇になるのか確かめてみたいと思います。
ここでは15時にキャンプ場に着いて翌朝10時にチェックアウトするという、一般的なキャンプ場の条件でのソロキャンプをシミュレーションしてみますね。
1.キャンプ場に着いたら場所取りからサイト設営まで迅速に
キャンプ場に着いたらまず受付をして、テントを張る場所へ移動します。ソロキャンプの場合はフリーサイトを使う場合が多いと思いますが、フリーサイトはどこにテントを張るかが大切ですよ。でも迷う時間はあまり無いので、即決しましょう。
場所が決まったら最初の難関がテントの設営作業です。一人でテントを張ることになるので、きっと張り終わった後は体力を消耗していることでしょう。
しかし、ここで設営の作業は終わりではありません。テーブルやチェア、ランタンやクーボックス、寝袋などなど、キャンプに必要な道具を全てサイトへ運んでやる作業があります。
最後にマットや寝袋を並べて寝床を作り、コッヘルやバーナーなどの道具をテーブルの上に直ぐに使えるように並べていきます。
ここまで、2時間くらい経過。
17時になりました。そろそろ夕暮れ時です。
2.暗闇がやってくる前に備えよ
サイトの設営が出来たら、夜が来る前にランタンの準備です。ランタンハンガーをポールに取りつけたり、パイルドライバーを地面にガンガン打ち込んだ後にランタンを吊るしましょう。
いつでも点火できるように液体燃料式のランタンなら燃料の補充やポンピング、カセットガスランタンならボンベの取り付けをやっておきましょう。
あたりが薄暗くなったら、ランタン点灯です。ここで17時半になりました。
3.焚き火タイムのスタートです
夜になると気温が下がってくるので焚き火台を組み立て、買ってきた薪を載せて火をつけます。
焚火の炎がある程度の大きさになるまで焚火台の前で火の世話をすることになるので、しばらくは焚き火の前から離れられないはずです。
ここで18時、すっかり辺りは真っ暗になりました。
4.お腹が減ったので夕食を作らねば
お腹が空いてきましたが、食事は自分で作らないといけません。
焚き火が安定したところで、まずはお米をコッヘルに入れて水に浸します。そして買ってきた食材を焼き網にのせて焼肉をはじめます。
食事が終わったところで20時。
ここでも、まだのんびりしていられません。使用したコッヘルやシェラカップを炊事場で洗ってきます。
20時半になり、暇な時間が30分ほど出来ました。
5.夜は早く寝るべし
早起きは三文の徳。朝の朝、早起きするために夜は21:00に寝袋にもぐって就寝します。
「いやぁー今日は充実した一日だったなぁ。」
6.サイト撤収は一番時間が掛かる
朝は6時に起床。
寝ぼけ眼で朝日を眺めた後、6時半から朝食簿準備をして7時半に朝食を済ませます。
サイト撤収には2時間かかるので、8時までの30分間が暇になってしまいました。
8時から10時までサイトの撤収作業を続け、10時前にギリギリチェックアウト完了。
さて、このソロキャンプのシミュレーションはいかがだったでしょうか。これだと暇な時間は約1時間くらいという結果です。
ソロキャンプでは何でも一人でやっていかないと物事が進まないわけなので、結構体を動かしている時間が多く、あまりは退屈しないと思います。
このシミュレーションのようにチェックアウト時刻が朝10時というキャンプ場は結構あるのですが、これが12時にチェックアウトできるキャンプ場だと、あと2時間くらい暇?な時間が出来るかもしれませんね。
それくらいの暇な時間というか、自由な時間が本当は欲しいと思いますが、いかがでしょうか。
「暇な時間」の過ごし方
先のシミュレーションでは、暇になる時間は寝る前と朝食後に2回(30分×2回)出てきました。
- 夕食後から寝るまでのまったりな時間
- 朝食後からお昼までは探検する時間
この時間は、考え方次第で自由な時間にもなると思います。次に暇な時間の過ごし方について考えてみましょう。
キャンプで定番の暇つぶしアイテムは焚き火
本当に暇な時間が苦手だとう方には、まずは焚き火をおすすめめします。
焚火は火をつけたあともずっと面倒をみないと消えてしまいますので、それなりの仕事がありますし、焚火を見ているだけで癒されますのであっという間に時間が過ぎていくものです。
夕食後から寝るまでの間は、焚火で楽しんではいかがでしょうか。
読書や映画などを楽しむ時間
最近は1000ルーメンクラスの明るいLEDランタンが安くなり、その分だけ入手しやすくなりました。僕もテント内で使っていますが、今やハイクラスの明るいLEDランタンならキャンプの夜に読書をするくらいの光量を確保できるような環境になってきています。好きな本をアウトドアで読むのも、なかなかいいものです。
また、スマホやタブレット端末で映画を見たりするのもいいですね。もちろん音声については、周りの方に迷惑をかけないようにしないといけませんが。
ソロキャンプとラジオは相性がいい
キャンプ場によってはラジオの使用が禁止になっていたり、お隣のテントが近い場合は音量の調整について配慮する必要がありますが、もし環境が許すならばラジオを聴くと退屈しないと思います。
みなさんはラジオを聴くことがありますか? 車をよく運転する方はラジオをBGMのように聞くこともあるかもしれませんが、そういう機会が無い限り、最近ではラジオをあまり聴かないでしょうね。
僕の場合は深夜ラジオ世代だということもあるのですが、そうでなくてもソロキャンプでは何か作業をしながらラジオを聴くという「ながら聴き」すると結構退屈しなものです。今はワイドFM対応のラジオならAM番組でも音質がいいし、ラジオが無くてもスマホのアプリ「radiko」を使えば音質の良いラジオを聴けるので、とてもおすすめです。
同じ趣味の方の集まるSNSも楽しい
ツイッターやインスタグラムで、同じ趣味の方がキャンプをしている様子をUPされているのをみていると結構楽しいものです。
自分がキャンプをしている時、SNSを使ってキャンプのお話などで仲間とコミュニケーションをとるのもいいですね。
まとめ
以上、「ソロキャンプは暇すぎて退屈するものなのか?」という質問に回答する形でお話をしてきました。
実際のところソロキャンプでは何か作業をやっている時間が多いわけなので、退屈するような時間はあまりないのではと思っています。
では逆に忙しいのか?と聞かれると、何度かソロキャンプを繰り返していくうちに定常的な作業はどんどん効率が上がってきますので、そんなに心配することではないと思います。
もし暇を感じることが心配であれば、後半にお話した「焚き火」が一番オススメですよ。焚き火の魅力はなかなか凄いもので、焚き火がしたいためにキャンプをしている方も世の中にはたくさんいますよ。もしハマれば、きっと暇なんて感じないくらい大きな楽しみになると思います。
それでは、今回はこのへんで。
みなさん、楽しいキャンプを!