このチェアはフレームがとても丈夫なのだけど
パパーマンがソロキャンプで使い倒しているチェアはコールマンのイージーリラックスチェア カモフラージュですが、もう6年以上は使っています。これまでこのチェアをずっと使ってきて思うのは、とても丈夫なチェアだということです。
このイージーリラックスチェアはNEWサイドフレームシステムと名づけられた座面の両側のフレームワークにより座面が弛まないのが売りでしたが、みなさんご存知の通りキャンパルジャパンやアンディロンダック、村の鍛冶屋など、他社にも同じ様なフレーミングの商品がありますよね。
キャンプ用のチェアはある程度は消耗品という面もあります。特に価格の安い製品ではフレームが弱くて、使っていると変形してしまうことも多いのですが、この角パイプを使ったアルミフレームはとても頑丈ですね。今でもパパーマンのイージーリラックスチェア外観上の変形や破損は見つかりませんから。なので他社でも(OEM品と思いますが)このフレームが採用されているのだと思います。
ところが最近、実はこの丈夫なイージーリラックスチェアも、ある部分を見て寿命がそろそろ近づいてきていると感じたのです。このイージーリラックスチェア自体は既に廃番になって久しいのですが、この記事がこれからキャンプ用のチェアを選ぶ方のヒントになればと思っていますので、その弱いと感じた部分をみなさんと見ていきたいと思います。
ポリエステル600Dの生地自体は問題ないが
フレームが丈夫だという話をしましたが、弱点はチェアの生地でした。このチェアはポリエステル600Dという素材を使用しています。この600DのDはデニールという繊維の太さを表す単位です。600Dはザックの底の生地にも良く使われている厚手の生地で、これ自体は丈夫なものです。
それではチェアをひっくり返してみます。すると下の写真の様に、座面の裏に破れている部分が見られますね。
破れているのは、サイドフレームの根本あたりの生地の様です。この部分は体重がかかると力がかかって伸びやすい部分ですね。そしてよく見ると破れているのはポリエステルの生地では無くて、裏地ということが分かります。
もうひとつこの部分が破れる原因は、このチェアは折りたたみタイプのため、折りたたんだ時に裏地と表地の間にズレる力が生じるためだと考えられます。
チェアの購入時は生地の裏側も確認しよう
下の写真の様に裏地を手で引っ張ってみましたが、裏地は接着剤のようなものでポリエステル生地に貼り付けられているみたいですね。剥がれた部分を触ってみるとネトネトしていました。また裏地を触ってみたところ劣化しているのか、固くて破れやすい状態になっていました。
まだしばらくはこのチェアを使えると思いますが、裏地が剥がれると全体の強度が落ちる様でポリエステルの生地側も伸びてきているのが分かります。つまり表のポリエルテル生地がいくら丈夫でも、先に裏地がやられてしまうのでは意味がないということです。
ですので、こういうポリエステル生地のチェアは裏地をよく確認しておいた方がいいようですね。パパーマンが良く使っている同じコールマンのスリムキャプテンチェアなどは座面の表と裏に同じ生地を使用しているので、いまだに同じ部分にはダメージは無いですよ。
それでは、今回はこの辺で。
現在この商品は廃番になっています。