今回はイワタニの炉ばた焼器 炙りや CB-ABR-1を購入したので、ご紹介します。
キャンプで網焼きをする時、炭を熾す手間が負担に感じる時がありませんか? 炭焼きは確かに美味しいのですが、時には肩の力を抜いてガス調理器具を使うのもありだと僕は思います。
この炉端焼き器炙りやはイワタニの製品の中でもモデルチェンジを繰り返しながら長く売られている商品ですので、うまく焼くために燃焼方式にも独自の工夫があること、また安全装置もしっかりついて信頼感もあることから、とてもオススメの道具です。
目次
イワタニ 炉ばた焼器 炙りやをキャンプで使いたかった理由
まずパパーマンが、この炉端焼き器 炙りやの購入に至った経緯についてお話しします。ひとつ目は最近よく行くキャンプ場で炭の使用が禁止になってしまいユニセラのような炭のグリルを使えなくなったことです。
そして二つ目は、歳のせいかキャンプで焼き魚を食べたいと思ったことです。ソロキャンプのときのおかずは肉よりも魚の方がいいなと最近よく思うのですよ。(*^-^*) もちろん普通に魚を焼くだけならスキレットでも出来ますが、大好物のサンマを1本そのままの姿で焼いて食べたいと思ったのです。スキレットだと半分に切らないと焼けませんが、 炉ばた焼器 炙りやならサンマ1本をのっけて焼けるのです。これについては後で、実際に焼くところをご紹介しますね。
そんなことを考えていたときのこと、アマゾンのタイムセールでこの炉ばた焼器 炙りや が少しだけ安く売られていたので思わずポチッてしまいました。(;^ω^) だけどしばらくしてGWが過ぎたこころに価格を確認すると、通常価格がもっと安くなっていたのでがっかり。アマゾンのタイムセール恐るべし!(笑) みなさまも誘惑に十分お気をつけくださいませ。m(__)m
「炉ばた焼き」とは何か?
炉端焼きは、元々昔ながらの日本の家にあった囲炉裏(いろり)で魚介類を焼いていたものから発展してきました。囲炉裏の周り(端)で焼くことから「炉端焼き」の名前がついたようです。炉端焼きは、もともと肉ではなく野菜や魚貝が焼かれていたのです。
炉端焼き器炙りやを使っていて思うのは、網焼きは魚や貝などの立体的な食材を焼くのに適した焼き方だということです。鉄板で焼くときは平らな形状の肉ならば焼けるのが早いのですが、特に貝などを焼くと熱が伝わる効率が悪いと感じることがあります。
なので、炉端焼き器炙りやの様な網焼きなら、肉はもちろんのこと野菜や魚介まで食材を選ばず何でも焼けるというのが大きなメリットだと言えます。
イワタニ 炉ばた焼器 炙りやの主な仕様
では初めに炉ばた焼器 炙りやの仕様からみていきましょう。
- 本体サイズ:幅409×奥行214×高さ134mm
- 商品重量:約2.4kg/カラー:メタリックブラウン
- 材質:[本体] 鋼板 (粉体塗装)、[焼網] ステンレス、[串焼きステー] スチール (メッキ加工)、[汁受けトレー (水皿)] スチール (ホーロー加工)、[U字バーナー] スチール (メッキ加工)、[器具せんつまみ] ABS樹脂
- ガス消費量:約169g/h (気温20~25℃のとき30分間のガス消費量を1時間換算したもの)
- 連続燃焼時間:約90分 (気温20~25℃のとき強火連続燃焼にてカセットボンベを使い切るまでの実測値)
- 点火方式:圧電点火方式
- 安全装置:圧力感知安全装置、他
- 容器着脱方式:マグネット方式
- 使用ガス:イワタニカセットガス
- 生産国:日本
イワタニ 炉ばた焼器 炙りやは家庭で手軽に楽しめる卓上の炉ばた焼器です。燃料がカセットガスということもあって、炭焼きグリルの様に炭を熾す時間と面倒な手間が省けるのが一番の特長だと言ってもいいと思います。
イワタニならではの安全装置付き
炉ばた焼器 炙りやにはイワタニのカセットコンロに標準でついている圧力感知装置がついています。これはカセットボンベの異常温度上昇を感知して、自動的にガスを遮断し炎が消える安全装置です。安全に力を入れているのがイワタニの製品のいいところですね。
名称が炉端大将から炉ばた焼器へ変わった
パパーマンが今回購入した「炉ばた焼器 炙りや」は下の写真の様に本体が茶色のモデルですが、これが現行品(商品コード;CB-ABR-1」)になります。現在イワタニのHPに記載があるのはこのタイプだけですが、この記事を書いている時点では他に2つの「炉端大将」と名前の付いた商品が並行して売られているので分かりにくいです。(;^ω^)
実はこの一つ前まで「炉端大将」という名前でした。炉ばた焼器 炙りやは炉端大将シリーズでは4代目となります。このシリーズはイワタニのホームメイドシリーズの中でもモデルチェンジをくりかえして長年作られてきている人気商品ですので、完成度もかなり高いです。
この炉端大将シリーズの初代タイプを最近までパパーマンはずっと使っていましたが、ある日突然点火しなくなりました。今考えるとヒートパネルがむき出しになっていて、安全面での配慮が今一つだったのですが、現行モデルはすっかり改良されいるので安心です。
イワタニ 炉ばた焼器 炙りやの細部を見ていきましょう
炙りやの各パーツをじっくり見ていきましょう。
火力の落ちにくいヒートパネル方式を採用
カセットボンベを燃料に使ったコンロやランタンなどの製品は、時間と共に火力が低下していく「ドロップダウン」と呼ばれる現象をおこす性質があります。これは燃焼時にボンベの中に入っている液体燃料が気化する時に熱を奪い、ボンベ自体の温度が下がることにより気化が悪くなってしまうことが原因です。
これに対してヒートパネルはボンベを燃焼時の熱で温めることにより気化を促進させてくれるのですが、炉ばた焼器 炙りやにはこのヒートパネルがついているので、ガスボンベのガスを無駄なく使うことが出来ます。
しる受けトレーへ(水皿)の水補充に注意
炉ばた焼器 炙りやを使う前に忘れてはいけないのが、このしる受けトレーへ水を張っておくことです。取扱説明書で水は700ccを目安にするよう記載があります。これは結構な水の量になりますが、必ず入れるようにしましょう。水を入れないと食材の脂に引火して炎が立ち上がる場合があり、ボンベの爆発にもつながります。
そしてもう一つ注意すべき点があります。イワタニのHPに
大量の肉を長時間にわたって焼き続ける使用は絶対にしないでください。
と書かれていますが、長時間使っているとトレーの水が蒸発して無くなります。
これはパパーマン自身が経験したことでこのブログでも何回か書いていますが、水が無くなったことに気付き水を補給する際、トレーの中が油だけの状態になっていたことで、水で油がはじけて一気に油が飛び散って大きな炎があがりました。このときはテントに大きな穴が開いただけですんだのですが、運が悪ければ火事になっていたかもしれません。(>_<)
しる受けトレーの工夫
しる受けトレーには食事中に肉の脂や汁、燃えカスなどゴミが落ちるので一番汚れやすいパーツになります。これに対して、トレー部はホーロー加工がされているので、これらの異物がつきにくい様に工夫されています。普通の汚れ方であれば、後片付けの時にキッチンペーパーでサッと拭くだけで汚れが簡単にとれますよ。
イワタニ 炉ばた焼器 炙りやの燃焼方式
点火するとU字バーナーから出るガスの青い炎がきれいですね。ただし炉ばた焼器 炙りやはこの炎で直接肉や魚を焼くのではなく、U字バーナ―の上に取り付けられた輻射板が加熱されて赤くなることで七輪のようにじっくりと焼くことができるのです。
炙りやで実際に焼いてみました
焼き肉をする場合はサイズが十分なのか
この炉ばた焼器 炙りやを使って3人で焼き肉をしたのですが、焼くスピードが遅い感じは全然しませんでした。これ一つあれば4人で焼き肉をしたとしても十分なサイズだと思います。
サンマがそのまま焼けるか
下の写真のようにサンマを焼いてみました。シッポが少しはみ出るようですが、このくらいは問題ないです。まさかサンマに合わせて網の形状を長くしているわけではないと思いますが、十分なサイズだと感じました。
ガス式は炭と比べて味は劣らないか
どちらかといえば肉は炭で焼いた方が美味いと思います。炭焼きは肉を煙でいぶす効果もあるし、熱量も大きいので比較的カリッと焼ける気がします。この差は仕方のないところだと思います。
と言っても、この味の違いはごくわずかです。それよりも炭を扱うときの手間と比べれば、この炉ばた焼器 炙りやの手軽さといったら、わずかな味の違いなんて問題にならないほどの価値があると思うのです。
煙の発生について
炉ばた焼器 炙りやを使って焼き肉をした時に出る煙の量ですが、これは普通に出ます。(笑) アウトドアでBBQをする時には問題はありませんが、室内で焼き肉をするには向いていないと思います。イワタニには煙が出にくい「やきまる」という焼き肉用グリルがラインナップにあります。
パパーマンはこの「やきまる」も所有しているのですが、もしイワタニの「やきまる」と「炉ばた焼器 炙りや」のどちらを購入すればよいか悩まれている方がいらっしゃいましたら、室内での使用がメインとなる場合には、迷わず「やきまる」の方をおススメします。というのも、「やきまる」の煙をおさえる能力が優れているからです。
イワタニのやきまるについては、こちらの記事をご参考にどうぞ。
炉ばた焼器 炙りやで炎は上がるか
炎の発生ですが、豚肉などの脂が多い肉を焼くと炎が立ちあがる場合があります。狭いテントの中では酸欠の恐れもあり、取扱説明書の中でも使わないように警告がされていますが、同時に炎が上がると引火の危険もあるのでやめましょう。
お子様がいらっしゃるご家庭では炎が気になったりするかもしれませんね。炎が気になる場合も、やきまるを使った方がいいと思います。そういう意味で、この炉ばた焼器 炙りやはアウトドア向きの商品だと思います。
パンも焼けるのでキャンプではトースターいらず
炉ばた焼器 炙りやは輻射熱でふっくら焼くことが出来るので、朝食のパンを焼くこともできます。キャンプ用のトースターが売られていますが、これらトースターの代用品としても十分使えます。
炉ばた焼器 炙りやはじんわりと焼くことが出来るので、パンを焼くトースターとして使いやすいですね。
炉ばた焼器 炙りやの後片付けを楽にするアルミホイル
炉ばた焼器 炙りやは炭のコンロと比べてお手入れが簡単なのですが、さらに後片付けの手間を省く方法を紹介します。
焼き肉などをすると本体が飛び散る油で汚れますが、本体を使う前にアルミホイルでカバーしておけば油の付着をある程度防げ掃除が楽になります。
アルミホイルにH型の切り込みを入れる
まず炉ばた焼器 炙りやの網と輻射板を外しておきます。そして本体の上にアルミホイルをかぶせ、下の写真の様にH型にカッターナイフなどで切り込みを入れてやります。
あと本体に沿ってアルミホイルを折ってやるだけです。折ると下の写真のような感じになります。これで本体の側面がカバー出来ます。
あとは輻射版と焼き網を取り付ければ完成です。是非一度お試しください。
BBQ用の厚手のアルミホイルがおすすめ
なお使用するアルミホイルは台所で使う一般的なものでもいいのですが、BBQで使う厚手のアルミホイルが強度があってオススメです。
このアルミホイルを使うテクニックは、炭火焼によるBBQのお掃除を楽にする記事でも書きました。こちらをご参照ください。
スペアの焼き網と交換用の便利な道具
炙りやでは専用の焼き網を使うことになりますが、この焼き網はメーカーがスペアパーツとして販売しているので単品で購入することが出来ます。予備で持っておくと網が汚れてきたときに交換ができるので何かと便利ですよ。
ユニフレームのウェ~ブ 焼網ハンドルが使える
下の写真は、ユニセラ用に購入したユニフレームのウェ~ブ 焼網ハンドルという商品です。これは焼き網を交換する時に使う道具なのですが、焼肉屋さんで網の交換をお願いすると似たような道具を使っているのを時々見かけますよね。炉端焼き器炙りやでも、網の交換にはこのウェ~ブ 焼網ハンドルが使えますよ。
キャンプで使う炉ばた焼器 炙りやのまとめ
イワタニの炉ばた焼器 炙りやについて、良いところ悪いところをここまで書いてきましたが、キャンプやBBQといったアウトドアでの使用をメインに考えれば、この炉ばた焼器 炙りやは使い道がとても広いうえに炭焼きコンロとちがって気軽に使えるので是非一台持っておきたい、おすすめの道具です。
炭を熾してBBQをすることは、それ自体が非日常的な行為でありイベントとして考えれば楽しいことだと思います。でも時には炭を熾す時間や片付ける時間がないときや、炭を熾す作業自体に疲れを感じてしまうこともあるのも事実だと思います。そういう時に、この炉ばた焼器 炙りやを一台持っていくのもありですよ。
キャンプやBBQはみんなで楽しむことが一番大切ですから、この炉ばた焼き器炙りやを使ってもいい状況であるならば、これで気軽に楽しむのがいいのです。(#^.^#) なんといってもアウトドアで食べることで、いつもより一段と味が美味しくなるのですから。
それでは、アウトドアで楽しい遊びを!
今回はこのへんで。