前回、「アウトドアでポータブル電源を使ってみよう」という記事でポータブル電源のお話をしました。
今回はその続編として、今年の夏シーズンのキャンプにポータブル電源を利用して小型扇風機(トップランドのどこでもファン)をソロキャンプで実際に使ってみたことを紹介します。
目次
キャンプ用にトップランド(TOPLAND) の どこでもファンを選んだ理由
夏のキャンプにおける暑さ対策としては、これまでにタープで濃い日影を作ったり、冷たい飲み物を飲んだりといろいろ考えてきましたが、ochanはこれにプラスして扇風機を使うことが非常に効果的な手段だとずっと思っていました。
というのも、これは実際に夏に電源サイト付きの暑いキャンプ場で、大きな扇風機を持ち込んで助かった経験があるからです。といっても家庭用の扇風機ではソロキャンプの荷物としてはかさばり過ぎですよね。そこで今回パパーマンが選んだのは、トップランド(TOPLAND) の ”どこでもファン” という小型扇風機です。
この、どこでもファンは小型といっても羽のサイズが18cmあるので、卓上で使うデスクファンとしては平均より大きめのサイズになります。だから、どこでもファンを会社のデスクに置くと、目立ち過ぎるかなと感じるかもしれません。扇風機の風の強さは、羽のサイズによるところが大きいので、大きさについては少しガンバって選びました。
もう一つ、このどこでもファンのいいところはDCモーターを搭載しているので、消費電力が小さいことです。どこでもファンの消費電力は2W(微弱風)-16W(強風)くらいしかないので、ポータブル電源から電気をとるにはピッタリの省エネ仕様なのです。
そして、どこでもファンの3つ目のポイントは収納性の良さです。本体の形状が四角いボックス型なので、収納ケースなどにスッキリと収めることも出来ますよ。アウトドアで使うので、はじめはファンを固定するのにクリップがついたタイプのファンを検討していたのですが、どこでもファンの方が一回りサイズ大きくても、持ち運びがずっと便利なのでクリップ式はやめました。
どこでもファンの収納性については、後ほど写真でも紹介したいと思います。
トップランド(TOPLAND) どこでもファン の主な仕様
このトップランドの、どこでもファンは小さくても高機能です。
- 本体サイズ:幅21×奥行7.2×高さ21cm
- 電源:AC100V (50/60Hz)
- 消費電力:2W(微弱風)-16W(強風)
- 電気代目安(1時間あたり):約0.21円(中運転時/1kWh=27円)
- 風量:4段階(微弱・弱・中・強)+リズム風
- 本体重量(kg):0.5
この扇風機の一番の特長はDCモーターを使っていることです。微弱風の時の消費電力が2W(強風でも16W)なので、キャンプの時に持って行くポータブル電源の使用を前提とした場合は、他のコンパクトな扇風機と比べてかなり優位性があります。
小さいファンは風量を出すために回転数が上がってしまい、風きり音がうっとうしく感じたりすることが良くあります。その点、どこでもファンの風を切る音は、比較的静かなレベルだと思います。特に一番弱のモードであれば音はほとんど聞こえないので、これは個人差にもよりますが、寝る時に使っても問題ないレベルだと思います。
あと、USBのOUTPUT端子がついていて、どこでもファンからスマホなどへ給電することが可能な仕様になっています。もちろん、どこでもファンにはバッテリーが搭載されてないので、あくまでコンセントから給電されている状態でしか使えません。これは、あまり使わないかな。
気になるどこでもファンの収納性はどうだったか?
少しでも荷物をコンパクトにしたいと思うのは、キャンパーならみんな同じですよね。ですので、どこでもファンの収納性について具体的に見ていきたいと思います。
パパーマンはキャンプ道具の持ち運びにホームセンターでよく売られているAstage NCボックス を使っていますが、下の写真は#25という深型のタイプのNCボックスに、どこでもファンを入れたところです。
どうですか? 無駄なスペースがなくて、大きめのファンですが収まりは意外といいでしょ。
Astage NCボックスの参考記事を載せておきます。荷物の持ち運びには結構便利ですよ。
Rockpalsのポータブル電源にファンを接続する
さて、トップランド(TOPLAND) の どこでもファンを、前回の記事で紹介したRockpalsのポータブル電源に接続してみました。ポータブル電源の方はボタンでAC出力モードに切り替えています。
この通り、ACのコンセントをポータブル電源に直接差し込んでいますよ。こうしてAC電源に切り替えているときも、Rockpalsポータブル電源のUSBポートからは同時に電源が取れました。
どこでもファンは本体の角度を変えられるように、足がついています。ロースタイルのテーブルの上に、このどこでもファンをのせている時などは、角度調整機構が特に役に立ちますね。
ポータブル電源で家にある普通の扇風機も動かせるか検証してみる
ここで試しに、家庭で使用する普通の扇風機も問題なく回せるか試してみました。下の写真の扇風機は、今年2017年の夏に購入した日立の最新モデルの扇風機です。 DCモーター採用で省エネタイプの HEF-DC300です。消費電力は21Wとこのサイズにしては小さい方です。
電源を入れたところ、普通に回っていますね。使えそうです。
それならばと、もっと消費電力が大きいと思われるACモーターの扇風機でも試してみましょう。なんといっても、2010年製の三洋電機の扇風機ですから、ちょっと古いモデルですよ。サイズ的にはほぼ日立製と同じくらいです。
スイッチを入れると、下の写真の通りちゃんと回っていますね。問題ありません。
どこでもファンにUSBで電源供給する方法がある?
このどこでもファンはAC100V電源なのですが、これをUSBで電源供給する方法を紹介している動画を見つけました。この方法はケーブルを変更するだけの様です。もしUSBを使えればスマホ用のモバイルバッテリーでも使用できることになるので安価だし、サイズもコンパクトになりますね。私はやっていませんので自己責任にはなりますが、ご参考まで。
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トップランド(TOPLAND) の どこでもファンまとめ
というわけで、トップランドのどこでもファンの紹介と、このどこでもファンをRockpalsポータブル電源につなげて使ったことを紹介してきました。
最後に、ポータブル電源で、どこでもファンがどのくらいの時間回せるかが気になるところだと思いますので書いておきます。
ちょうどポータブル電源をフル充電の状態にして、1泊2日のキャンプ(だいたい1回のキャンプではキャンプ場に24時間滞在しています)で2回続けて使ってみたのですが、寝る時以外はほとんど一番弱い風量の設定で回し続けたところ、バッテリーの目盛りが最大の5目盛りから、ちょうど2目盛りまで減りました。なので、もう一度1泊2日のキャンプに出かけても大丈夫だという計算になります。つまり一度ポータブル電源を充電すれば1泊二日のキャンプで3回使えるので、これなら実用性は十分です。
他にもRockpalsのポータブル電源で、家庭で使うサイズの大きな扇風機も動かせることが分かりました。使用時間の方は短くなると思いますが、これも使えるかもしれません。どのくらい電源がもつか気になりますが、これはまたの機会に検証してみたいと思います。
今年の夏、パパーマンは今回紹介したトップランド(TOPLAND) の どこでもファンとRockpalsのポータブル電源の組み合わせで暑さをしのいできました。その結果として、小型の扇風機についてはポータブル電源で十分実用的に使用できることがわかりました。
今回、パパーマンが選んだポータブル電源と小型ファンの組み合わせですが、どちらも入手しやすい安価なクラスですので、キャンプでポータブル電源を使う初めの投資としては、結構手ごろなのではないかと思っています。
それから、この使い方、
暑い夏でもキャンプがやめられない方には、特におすすめですね。(笑)
こんな小さな扇風機でも、夏はあるとかなり快適に感じますよ。だからパパーマンはキャンプで起きているときは、基本的にずっとどこでもファンを回し続けていました。
もちろんキャンプ以外でも、アウトドアでの熱中症対策として使えると思います。
前回から紹介してきたポータブル電源と小型扇風機が、この夏に試したキャンプグッズの中で一番の収穫でした。そして今は、これから寒くなってきたら次は何に使ってやろうかと、ポータブル電源を横目に見ながら妄想しています。(爆)
それでは、今回はこのへんで。