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LEDランタンの台頭とガスランタンの未来
今回は僕がソロキャンプで愛用しているガスランタンのお話をします。
今やキャンプで使うランタンといえば、ジェントスやスノーピークのほおずきをはじめとするLEDランタンが主流です。ボタンひとつで点灯ができる容易さに加えて、性能の向上スピードがいちじるしく、ついに燃料系ランタンを超えるルーメナーのような1000ルーメンクラスの大光量で乾電池交換が不要な大容量バッテリーを内蔵する製品も出てきました。
また安全面をみれば、誤って倒しても火事にはならないし、燃料系ランタンのように一酸化炭素は一切出さないのでテント内などの閉じられた空間での使用も問題ありません。
うーむ、そうするとこれから先、ガスランタンは生き残れるのでしょうか。
ガスランタンにしかできないこと
ガスランタンの灯りには燃料系のランタンにしか出せない雰囲気の良さがあります。LEDのランタンの灯りは、たとえ電球色の黄色いあかりを選んだとしても均一で揺れもない無機質な灯りであることに変わりありません。時々、ゆらぎモードという風でロウソクが揺らぐ様な機能を有するLEDランタンもありますが、試してみるとやはり本物のロウソクのゆらぎとは違う違和感を感じてしまいます。
キャンプという趣味の世界では性能や利便性だけが要求されるものの全てではなく、どんなに不便で性能が悪くても、その光がキャンパーに”癒し”を与えてくれるのであれば、癒しが欲しい方はそちらを選ぶものです。
イワタニプリムスのP-573を使う
さて、下の写真はイワタニプリムス(PRIMUS) 大型メタルメッシュランタン P-573です。紹介と言っておいて申し訳ないのですが、残念なことに今は廃盤になっています。(;^ω^) 最近、プリムスの大型ランタンのラインナップが無くなり寂しい限りです。
P-573はつまみを開けてくと「ゴォーッ」という燃焼音がかなりします。人によってはこの燃焼音をノイズにしか聞こえない方もいるかと思いますが、僕はこれもまたガスランタンの味わいだと思っています。それに、なんだかランタンの燃焼音に元気づけられているような感じにもなるのですよね。
CB缶アダプターを使用する
OD缶を使うガスランタンのデメリットの一つに燃料コストの高さがあります。本来 P-573はOD缶を接続して使うのですが、P-573は燃料を大食いするのでCB缶にして使っています。下の写真は「つめかえ君」で有名なアルバ製のアダプターを接続しています。
このアダプターは長い間、使っているものですが特に問題を感じたことはありません。CB缶は他にカセットコンロや、カセットガスストーブにも使っているので燃料を統一出来て便利ですよ。
しかし、これだとプリムスのOD缶が売れなくなってしまいますね。昔と違ってガスランタンのニューモデルが少ないのは、こういうユーザーの使い方に原因があるのかもしれません。(笑)
テント内では使わないこと
ガスランタンをはじめとする燃料系ランタンを幕内で使用することはお勧めしません。ランタンは比較的高いところに吊るすので、燃焼異常で炎があがるとテントに引火する可能性が高くなります。ガスランタンの場合にも点火した瞬間に生ガスに火がつき炎があがることがありますので、やはり幕内での使用は危険だと思います。
ガスランタンをはじめとする燃料系ランタンを使うときは屋外がいいですね。屋内はLEDランタンの使用が安全です。
プリムスの生き残ったガスランタン
現在プリムスのラインナップにあるガスランタンのモデルは3種類です。僕はオートバイツーリングでホヤを割った経験があるのでオートバイならメッシュの P-541がお勧めです。雰囲気重視ならIP-2245の方かな。
それでは、今回はこのへんで。