水面に落ちた枯れ枝が突然動き出した!

前回の記事「今年初めてのセミの鳴き声に気づく」の続きです。

粕川オートキャンプ場 2017年7月9日(日)の昼です。

キャンプ場の広い駐車場にある小さな池は、パパーマンが毎回散歩のときに訪れる観察ポイントです。ここは写真の様な黒くて大きなコイから赤い金魚まで様々な魚が泳いでいて、見ていて楽しい池なのです。

この日も池に来て魚を見ていました。すると空から細い枯れ枝が風に吹かれたかの様に飛んできて、ポトリと池の水面に落ちました。パパーマンはこの木の枝が落ちた瞬間をすべて見ていたのですが、それがしばらくして水面で動き出すとは、全く想像も出来ませんでした。

そうなのです。木の枝が水に浮かんだと思っていたのですが、しばらくしてバタバタ泳ぎ出したのです。この時はナナフシが水面に落っこちて、溺れそうになって必死にもがいているものだと思いました。

というのもコイツ、泳ぎがあまりに下手くそだったからです。 長い手足をはげしくバタバタとさせていたので、コイに気づかれて食べられちゃうのではないかと思ったほどです。

粕川48_池の鯉

ナナフシ君危うしのはずがいつのまにか

はじめは水面に浮かんでいたナナフシ君でしたが、しばらくすると沈み始めます。あーこれでナナフシ君も助からないかと思いました。

粕川48_ミズ水カマキリ

しかしこのナナフシ君は最後の力を振り絞ってコンクリートの壁に手をのばし、なんとかしがみつくことに成功したのです。これで水に流されてしまうことは無くなったのかもしれません。だけど若干ですが、先ほどから水中に沈んでいるのは確かなので、すぐに溺れてしまうのではないかと思っていたら、・・・・あれっ。

このナナフシ君の様子が変だと思ったのはこのあたりからです。溺れそうにジタバタしていたはずが、なんだか壁をつかんだ時から、自信に満ち溢れているというか、ゆっくりとして落ち着きのある動きに変わっています。

粕川48_ミズ水カマキリ2

そして長い手足で壁をつかみ、壁にお腹を着けるように体の向きを変えていくではありませんか。おぉー、よくみればナナフシだと思っていたこの昆虫の体は、ナナフシの形じゃありませんね。

粕川48_ミズ水カマキリ3

水生昆虫のミズカマキリとは

この昆虫ですが、オシリにしっぽの様な長い管がついています。これはタガメとかタイコウチの様な水生昆虫が持っている特徴ですね。パパーマンはやっとここで、この細長い昆虫の正体がミズカマキリだということがわかりました。

パパーマンは小さいころ、田んぼの脇の水路でゲンゴロウやタイコウチを捕まえて遊んだ想い出があるのですが、ミズカマキリを見たのは今日が初めてでした。今まで昆虫図鑑の中でしか見たことがないミズカマキリの実物を目の前にして、なんだか興奮してしまいました。

それにしても水生昆虫のくせに、ミズカマキリは泳ぐのがとても下手すぎです。(笑)そこになんだか愛嬌を感じる昆虫ですね。

粕川48_ミズ水カマキリ4

ミズカマキリはカメムシ目・タイコウチ科に分類される水生昆虫の一種です。きれいな池や沼、用水路に生息していて、オタマジャクシや小魚、水に落ちた昆虫などをエサとしています。

この池には金魚をはじめ小魚がたくさんいるので、狙っているのかもしれませんね。ミズカマキリは日本全国に分布していますが、最近では農薬の使用で個体数が減少しているそうですよ。

とても珍しい水生昆虫ですね。ミズカマキリがどれくらい珍しいのか専門の虫屋さんで調べてみたら、一匹800円くらいで売られているようでした。(笑) まぁー、これはちょっとやらしい話だったかもしれませんが。

さてこのミズカマキリ、このままそっとしてあげましょう。

粕川48_ミズ水カマキリ5

今回は、このへんで。

続きは次回「サンマの塩焼きを作ると煙が目にしみる」の記事をどうぞ。

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