インナーテントの中で寝る安心感とは何か

インナーテントを使わないバップテントの流行

最近、ソロキャンプ用テントとしてバップテントが流行っているようです。キャンプ場に行っても、小さなバップテントを使っているキャンパーをよく見かけるようになりました。

バップテントは軍で一人に一つ支給されるミリタリーテントのことで、ソロキャンプをするにはピッタリのテントです

このバップテントの人気の理由をあげてみると、

  • 破れにくく、焚き火の火の粉で穴が開きにくい強い生地。
  • テント奥にコットを入れ、手前で焚火や調理するシンプルなキャンプスタイルが出来る。
  • テントとタープが一体になったような使い勝手。
  • 設営が簡単。

というところですが、特に最後の「設営が簡単」というのは重要ですね。

僕もいつか、バップ(風)テントでソロキャンプを楽しみたいなと思っています。もうすぐテンマクデザインから「大炎幕」という大型のバップテントが発売されるそうですが、テンマクのHPでこの「大炎幕」の仕様をみていると、もう物欲がとまりません。(笑)

大炎幕

~「大炎幕」画像はテンマクデザインのHPより~

野性味あふれるソロキャンプの裏に

バップテントには弱点もあります。それは基本的にインナー(蚊帳)やボトムの設定がないことです。

とくに夏場のキャンプは蚊や害虫が多いので、いくら全身を覆うマミー型シュラフでも顔の部分は開いていることから虫が入ってくる可能性があります。寝ているときに顔の上に芋虫が這っているなんて、最悪の状況ですよね。

もちろん強者キャンパーさんの中にはテントを使わず、寝袋だけで野宿する方もいます。こういう場合も虫対策はいくつかあり、寝袋の顔の部分だけメッシュ等を使って虫は入って来ないけど、呼吸は出来るように工夫されたりするようです。

つまり強者キャンパーさんでも、虫の多い季節に寝るなら何らかの虫対策をしているのです。

虫の多い季節でのインナーテントの必要性

一般的なキャンパーの場合は、虫のいる季節に気持ちよく寝るために、身体に直接虫がやってこれないような隙間の無いバリア(=インナーテント)が必要です。

最近レジャー用で売られているバップ(風)テントには、風通しの良いメッシュのついたインナーテントが別売りで用意されたりしていますので、虫が気になるときはこういうアイテムを導入すると良いですし、小型ドームテントのインナーをバップテントの中に入れるスタイルもいいですね。

虫のいない冬キャンプではインナーテントは不要か

それでは、虫のいない冬キャンプならバップテントにインナーは不要なのでしょうか。

youtubeでは冬キャンプのバップテント泊でインナーテントを使わず、コットと寝袋だけで寝られているキャンパーさんの動画を見ることがよくあります。

テント前の焚火を見ながら、眠りにつくベテランキャンパーの姿を見て、あこがれを感じる方もいるはずです。

確かに虫のいない冬なら虫対策のバリアは必要ありませんから、インナーテントがなくても大丈夫だという考えも出来ます。

僕もバップテントではないのですが、サーカスTCでインナーを使わずにコット泊をしたことがあります。このときは虫については全然気になりませんでした。

でもなぜか寝つきはあまり良くありませんでした。

コットで寝る

インナーテントの無い不安感

冬キャンプの場合は虫はいないのですが、小動物はテント内に入ってくるかもしれません。もちろん動物と言えば夏のキャンプにもあてはまりますが。

夜間、寝ているときににテントの前室に何か動物がやってきて、ごそごそとゴミ箱などをあさる物音に起きた経験がある方はキャンパーなら多いと思います。

小動物にとってテントの囲いなど、壁としては全く意味はないもので、テントの僅かな隙間から自在に出入りすることが出来ます。

インナーの無いテントでぐっすり寝ている状況で、同じ空間を動物がエサを探しながらゴソゴソ物色している光景を想像してみてください。

僕はソロキャンプでインナーの無いワンポールテントの中で寝ているときに、枕元にやってきた白猫の鈴の音に驚いて目を覚ました経験があります。

猫はけして怖い動物ではありませんが、誰でも寝ているときに何かすぐ近くに得体のしれない動物がいることに気づくと心臓には良くないはずですよね。キャンプ場にはどんな動物がいてもおかしくないですから。

例えば、僕はキャンプ場でこんな動物も見たことがあります。

こんな大きなネズミが自分は寝ているテントの中に入ってきたらと思うと、かなり恐怖を感じるはずです。

このような経験もあって、管理人はキャンプ場でもインナーテントがない環境で寝ていると、例えばヘビやキツネなどの野生動物がやってきて寝ている間に噛みつかれるのではないかと思うようになりました。

ピルツ7

男性の本能から考える

男性は寝ているときに物音がすると、目を覚ます本能があるようです。これは洞窟の中で寝ていた大昔に、常に外敵を警戒しながら寝ていたことで備わった能力だと言われています。

ちなみに女性は物音ではなかなか起きないようですよ。その代わり、赤ん坊の泣き声にはすぐに反応して目を覚ますはずです。

こういう本能を男性は持っているので、外敵がやってくる可能性のあるアウトドアでは現代人でもその本能が発揮され、寝ている間にも脳の何割かが警戒態勢になっているはずです。そのため、家で寝る時よりも眠りが浅くなったりすることがあるのだと思います。

この本能の大小は個人差があるので、もし何度キャンプにいっても夜は寝付けないという男性は、きっと家族を守る本能のとても強い方でしょう。

キャンプではいつも眠りが浅いという方は、もしインナーテントを使っていなければ一度使ってみてはどうでしょうか。そうすれば周りを囲まれている安心感から、夜中も起きている本能が少しは和らぐのではないかと思います。

最近の僕はソロキャンプ用のテントを購入する際にインナーテントを使用する前提で考えるようにしていますよ。そうすることで虫対策ばかりではなく、寝つきの悪さも多少は改善されるように感じるからです。

それでは、今回のお話はこのへんで。

「気になる隣のソロキャンプ」の発売!!
気になる隣のソロキャンプ表紙

東京書店さんから出版されるソロキャンプ本に、なんと!当ブログの管理人 ochanも参加させていただきました。

ソロキャンプのこだわりや、ノウハウなどを書いています。

私以外にも、InstagramやYoutubeなどでお馴染みのソロキャンパーさんが登場します。ソロキャンプ好きな方にきっとお楽しみいただける内容になっていますので、気になる方は是非お手に取ってみてくださいませ!!

書名『気になる隣のソロキャンプ』
発行 東京書店(東京書店株式会社 (tokyoshoten.net)
発売 2021年4月14日予定
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