今回は焚き火で上手にサンマを焼く方法についてお話しします。
僕の大好物のサンマは回遊魚で、春に千島列島付近で過ごしたあと、夏の初めごろから北海道や三陸沖にやってきて太平洋を南下します。この日本近海を通過する8月から12月にかけてサンマ漁が解禁となるのです。そう、だからサンマは「秋刀魚」と書いて秋の味覚の代表とされていました。
「ました。」と過去形で書くと違和感を感じるかもしれませんね。ご存知の方もいると思いますが、実は今年からサンマは通年操業が可能になったのです。
庶民の味方のサンマは、おととしが不漁の年でとても価格が高騰したことがニュースになりました。このときの不漁の原因は、解禁するまえに中国や台湾などの海外の漁船がサンマをとりつくしてしまったからとか、サンマの回遊コースが以前と変わってしまったからといわれています。
サンマが減らないかと一抹の不安がありますが、とにかくこの不漁対策として今年から通年操業できるようになり、美味しい生サンマが食べられるシーズンも広がったのです。
今年はイオン系列で5月末からすでに生のサンマが売られていて、これが美味しいと評判になっています。だから5月に食べられるようになったのにサンマを「秋刀魚」と書くのは?と少し思った次第です。なんて本当のところは7月にサンマを食べる記事を書いている言い訳なんですけど。(#^.^#)
目次
キャンプでサンマを焼いて食べよう
僕はホクホクに焼いた生サンマほど美味しいものは無いと思っているのですが、このサンマは美味しいだけじゃなくて良質のタンパク質や鉄分、ビタミンA、カルシウム、ビタミンDが多く含まれ栄養が豊富な魚です。
さらにコレステロール値を下げる働きのある不飽和脂肪酸DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれていて、僕のように毎年の血液検査の結果がいつも気になる中年世代にはとてもありがたい魚なのです。
というわけでキャンプでは焼肉もいいけど、とくに健康が気になる方に食べていただきたいのが焼きサンマです。
キャンプの夜に焚き火台で魚を焼く
夜は焚き火を愉しむのが、キャンプの醍醐味のひとつ。
バーナーの安定した火ではなく、この焚き火の火力でワイルドにサンマを焼くのも一興です。
そこで、次に焚き火でサンマを焼く方法についてお話したいと思います。
僕は焚火台にユニフレームの薪グリルラージを使用していますが、調理に使うカマドとしてはなかなか便利な道具です。
もちろんこの焚き火台に限らず、サンマを焼くことはできます。
なるべく熾火にして焼こう
魚を焼く時は焚火の炎がおさまり、ほぼ熾火の状態になった状態が火力をコントロールしやすいので良いです。もちろん熾火といっても、火力は十分ですよ。
五徳の上では焼くのが難しい
これは、僕がはじめて焚き火でサンマを焼こうとした場面です。
この時は網など使わず、五徳の上に直接サンマをおいて焼いていました。
脂ののっているサンマを焼くと、サンマからこの脂が落ち火がつきます。すると熾火になっていたはずのところに、大きな炎があがるようになってしまいます。
こうなるとサンマが炎にあぶられるので弱火のところへ場所を移動したいところですが、焼けて身がほぐれやすくなったサンマをハシやトングを使って動かすのはかなり難しいし、最悪は火傷の恐れもあります。
この時のキャンプの様子です。
もうボロボロでしたね。
薪グリルには、下の写真のような専用の網(ブリッジ)がオプションで売られていますが、魚を焼く時にはもっと安価で便利な道具がありますので次からみていきましょう。
キャンプテンスタッグの合わせ焼き網を使ってみた
僕がサンマを焼く時におすすめしたい道具が、キャプテンスタッグの合わせ魚焼き網です。
魚を焼く専用の網
この合わせ魚焼き網は、網2枚を使って魚を上下ではさみこむような道具です。
たとえば魚をひっくり返したい時、網の上で焼いているとトングなどで裏表をひっくり返さなければなりませんが、このとき柔らかくなった魚の身がくずれたり、皮が網にこびりつきはがれてしまったりすることが良くあります。
キャプテンスタッグの合わせ魚焼き網を使うと、網により魚が固定できるので身がくずれたりすることなく、魚の置き場所を移動したり裏表をひっくり返すことが出来るので、作業がとてもかんたんになります。
焼き網の主な仕様
この合わせ魚焼き網は各メーカーから、いろんなサイズが出ています。僕の使っているキャプテンスタッグのものはAmazonで500円台(当記事の執筆時)と抜群のコストパフォーマンスです。
この合わせ焼き網のサイズは全長350mm×幅300mm×高さ30mmと、サンマなら一度に3匹を焼くことが出来る大きさです。
ハンドルにストッパー
ハンドル部には、下の写真のように魚をはさんで網と網を合わせた後、網同士を固定するためのリング状のパーツがついています。
実際にサンマを合わせ焼き網で焼いてみる
実際にこの合わせ焼き網を使ってサンマを焼くことにより、焚火の上でも安全に魚を焼くことが出来ることが分かります。
下の写真の様に、取っ手部分は火力の影響しないところにあるので熱くなりませんし、これなら裏と表を簡単にひっくり返すことができるので、何度ひっくり返しても面倒ではないです。
そしてもし炎を上がっても、取ってを持つだけでかんたんに場所を移動できるのでサンマを焦がすことなく、まんべんなく焼くことが出来ます。
開きものも得意
下の写真は、サバの開きを焼き網にはさんだところです。
サンマだけでなく、このようにある程度幅のある魚でも挟むことが出来ますよ。
サバも脂がとても多い魚なので、この焼き網が活躍してくれました。
合わせ焼き網でサンマを焼く愉しみのあとは
いかがでしたでしょうか。
焚き火でサンマを焼く工程は火力を上手にコントロールしたり、魚が焦げないように場所を移したりしなければならないので結構忙しいのですが、意外と焼いている時間はこれだけに夢中になってしまうので愉しい作業なのです。
うまく焼けたあとは、美味しい焼きサンマを食べましょう。
僕の使っているキャプテンスタッグの合わせ魚焼き網は、サンマのような魚を焼くのが一番得意なのですが、他にも合わせ焼き鳥や、食パン、ステーキ肉なども焼くことが出来ます。
この合わせ焼き網は、各メーカーから目的に合わせていろんな製品が出ているので調べると面白い道具ですよ。
それでは、今回のお話はこのへんで。
たのしいキャンプライフを!