こんにちは、ochanです。
今回は、GOGlampingのTC素材を使った正方形タープ(2.95m×2.95m)をご紹介します。
この正方形タープは周囲に16箇所のハトメ&ループと中央の稜線に3か所のループがついており、DDタープの様にダイヤモンド張りやパスファインダー、ピークフライといった形に変化させることが出来るタイプです。
DDタープとの大きな違いは素材がTC(ポリコットン)だということ。
TC生地はDDタープの様なポリエステル生地に比べて焚き火の火の粉で穴があきにくく、かつ遮光性が高いという特長があるので、この特長をうまく活かすことで今までよりキャンプの様々な場面に対応が出来るタープになっています。
そして今回、このタープを僕が紹介しようと思った一番の理由は、1万円を切るお値打ちな価格設定だということ。
これまでにいくつもGOGlampingの製品を使ってきましたが、このブランドはコストパフォーマンスがズバ抜けて優れているのです。
ほんと、キャンプをするのに良い時代になったものですね。(^。^)
そこで今回は、このTC正方形タープについてもっと知りたい方のために、このタープの主な仕様と実際に僕がソロキャンプで変形張りをしてみて感じたことについて詳しくお話しをしていきます。
それでは最後までごゆっくりとどうぞ。
目次
GOGlampingのTC正方形タープの3つの特長
まずはじめに、今回ご紹介するGOGlampingのTC正方形タープの3つの特長についてご説明します。
2.95m×2.95mのスクエアタープはソロキャンプ向けサイズ
3m×3mクラスのタープはソロキャンプで使用するのにちょうど良いサイズ感です。
一人ならちょうど雨宿りのスペースを確保出来るのがこのTC正方形タープの2.95m×2.95mサイズ。
天気が良い日にこのタープの下でBBQをするなら、3人くらいは大丈夫ですね。
ミニマムサイズのタープが故に収納もコンパクト。
邪魔にならないので、車にひとつ載せておけばキャンプのいろんな場面に対応できる便利なタープです。
19箇所のループで張り方を自由にアレンジ
タープ各辺に5箇所のループとハトメ、そして真ん中の稜線の3箇所にループがついているので、DDタープの様に張り方を何通りもアレンジできるのがこのタープの特長です。
特に真ん中の3つのループは変形張りをするためにとても重要です。
これらのハトメとループによってピークフライ、ダイヤモンド張り、パスファインダーなどが可能になるからです。
このタープは天候や地形を自分で考え張り方を選べるので、そこに大きな楽しみがあります。
正方形タープなのにポリコットン素材
これまでアレンジ張りが出来るタープのほとんどがポリエステル素材だったのですが、このGOGlampingのタープはTC素材で作られています。
TCはポリエステル素材にくらべて火の粉で穴があきにくいため、例えば天井の高いダイヤモンド張りなら近くで焚き火をしても比較的安全ですし、遮光性が高いので夏場は濃い日陰を作ってくれるというメリットがあります。
また寒い季節には下の写真の様に寝ている間に幕が凍ってしまうこともありますが、このような場合でも通気性のあるTCなら幕内側が結露して水滴がポタポタと落ちてくることはほとんどありません。
小さいタープは寝ていると幕に寝袋が接することもありますので、こういうところもポリエステル素材に比べたTC素材のメリットですね。
TC正方形タープの主な仕様について
次にGoGlampingのTC正方形タープの仕様をみていきましょう。
TC正方形タープの仕様
主な仕様を下の表にまとめました。
材質 | TC(ポリコットン)※ |
定員 | 約2-3人 |
耐水圧 | 500mm |
使用時サイズ | 295cm×295cm |
収納サイズ | 約40x15x15cm |
重量 | 約2.6kg |
内容物 | タープ本体×1 自在付きロープ×8本 ペグ×8本 キャリーバッグ×1 |
ポールは付属してないので別に用意が必要です。ご注意ください。
※:GOGlampingのTC生地の製品としては他に軍幕風タープを僕は所有していますが、どうやら生地はこちらと同じですね。
このTC素材はテンマクデザインのサーカスTCやパンダTC、ムササビウイングTCなどに比べ手触りが固めで少しだけ薄い感じがします。
これについて以前GOGlampingに質問したことがありますが、このTC素材は同ブランドでは第二世代のTCになるそうです。
軍幕風タープを実際に使っていますが、夏場の遮光性能などとくに他社のTC製品とは差を感じませんでしたので、質感は違うものの性能についてはあまり気にする必要はないようです
コンパクトな収納サイズ
下の写真は左:GOGlampingのツーリングドーム(1人用)、中央:エコワンンポールテント(1人用)、右;正方形タープ(2.95m×2.95m)。
ポリエステルのエコワンポールもかなり収納が小さいと思っていましたが、この正方形タープの収納はTC素材ながらさらにコンパクト(約40x15x15cm)です。
三角自在とネイルペグ
TC正方形タープの自在は赤いアルミ製の三角自在、ペグはネイルペグとしっかりしたものです。
地面のコンディションにもよりますが、このレベルのペグなら整地されたキャンプ場ではほぼ問題なく使えるはずです。
縫製はしっかりとしている
安価なTCタープなので品質が大丈夫か気になる方もいるともいます。
僕はこれまでにGOGlamping の製品をいくつも使ってきましたが、どれも縫製については概ね良い印象をうけています。
このTC正方形タープについてもほつれが無いか一通り確認しましたが問題ありませんでした。
カラーは3色展開
TC正方形タープのカラーはカーキ、グリーン、ブラックの3色です。
TC素材のタープで、ブラックはかなり珍しいと思います。
各社正方形タープとの価格比較
同じ様に3m×3mサイズの正方形タープでループが幕の稜線についているタイプについて価格を比較してみましょう。
ブランド | 製品名 | 素材 | 価格 |
GOGlamping | TC正方形タープ | ポリコットン | 7,980円※1 |
DD Hammocks | DD タープ 3×3 | ポリエステル | 12,100円※2 |
テンマクデザイン | 男前タープ | コットン | 20,680円※1 |
※1:価格は2021年12月3日現在のAmazon調べ。
※2:価格は2021年12月3日現在のAmazon調べによる日本正規品のもの。
3製品の中ではGOGlampingのTC正方形タープが最安という結果です。
DDタープは人気だけあって、ポリエステルでも比較的価格が高いですね。
並行輸入品なら正方形タープより少し高いくらいの価格でも購入できるようですが、保証などのリスクはそれなりにあるので今回は正規品と比較しています。
テンマクの男前タープの価格はこの中で一番高いのですが、これは素材がコットンだということと、ループが全部で25箇所もあるので相応の価格だと個人的には思います。
また、今回は価格調査のためにポリコットンの3m×3mクラスの正方形タープを探してみましたが、GOglamping 以外には見つかりませんでした。今のところオンリーワンの製品ですね。
実際にソロキャンプで使ってみた
実際にこのTC正方形タープを使い、アレンジ張りで野営ソロキャンプをしてみました。
ここではその時に感じたことをお話しします。
ダイヤモンド張りで野営をする
正方形タープをはじめに使用した時、比較的立てやすいダイヤモンド張りにしてみました。
ダイヤモンド張りは3m×3mクラスのタープでソロキャンプするにはちょうど良いサイズになります。
焚火をする時は、天井を高く出来る張り方なので幕に火の粉が当たるのを防げるのも良いところ。
TC素材と相まって、焚き火をするにはとても都合の良いスタイルです。
強い風を正面から受けると弱いと思いますが、解放感があって気持ちよく野営が出来ました。
タープの屋根下にはコットがピッタリと入りますよ。
パスファインダーで野営をする
ダイヤモンド張りはとても格好いいのですが、風が冷たくなる季節になるとやはりフルクローズ状態にしたくなります。
そこで、2回目にこのタープを使った11月の中旬の野営ではパスファインダー張りにしました。
パスファインダーは80年代にキャンプをした時の三角形テントを思い起こすようなシンプルな形状の張り方。
ダイヤモンド張りよりも、張り方はすこし難しいですね。
この時はテント出入口部のポールを二又化して、出入りが楽にできるように工夫しました。
この張り方のおかげで寝ている時に風をシャットアウトでき、快適性が一段上がったように思いました。
TCはポリエステルに比べ、風が吹いてもあまり生地がバタつかないのが良いですね。
あとはこの時は朝方に氷点下になって幕が凍っていましたが、幕の内部側が結露でビチャビチャになって水滴が落ちてくることが無かったのもTC素材のおかげだと思いました。(もちろん幕は濡れましたけど。)
パスファインダーの室内です。
ローコットを入れ、あと少し荷物を置くペースも確保できます。
アディロンダックで野営をする
アディロンダック張りはタープ真ん中にトンガリの屋根がついている特徴的な張り方です。
このトンガリ屋根によって雨を防ぐことも出来るし、下げ気味に張って目隠しにすることも出来ます。
ダイヤモンド張りに比べて左右方向に広く使える張り方です。
このサイズのタープでは寝る場所まで確保するのは難しいので別にテントを立てて野営しています。
ソロキャンプでのリビングスペースとしてはとても使い易い張り方です。
実際にデュオキャンプで使ってみた
2.95m×2.95mのタープはけして大きなサイズではありませんが、デュオキャンプなら工夫次第で快適なリビングを作ることが出来ます。
ここではデュオキャンプでの使い方をご紹介します。
十字張りで風を遮る
この設営をしたのは2月の冬キャンプになります。
冷たい北風が背面から吹いてくるため、TC正方形タープを十字張りにして風をさえぎるように張りました。
この張り方は屋根を高く張ることが出来るので、同時にタープ下で焚き火をして暖まるときにも有効です。
この十字張りは正方形や長方形の形をしたタープなら作ることが可能です。
TC正方形タープの場合には背面にループがついていますので、このループをポールを介して引っ張ることで、風が吹きつけた時にも居住空間を保つことが出来るのが良いところです。
ダイヤモンド+2張りの応用
更に風に強い張り方を考えてみました。
この張り方はソロキャンプの時に使うダイヤモンド張りの応用形です。
ダイヤモンド張りは居住空間の両サイドまで幕で囲われる構造になるので、先にご紹介した十字張りと比べると風の吹いてくる方向が多少振れても風が入りにくいというメリットがあります。
逆にデメリットもあって、それは居住空間が十字張りよりも狭くなることです。
デュオキャンプではソロに比べて広いスペースが必要になりますので、通常のダイヤモンド張りにポールを2本追加し幕の左右の位置を上げています。
といっても下の写真の黒いポールを2本追加しているだけです。
GOGlampingのタープはここにハトメの穴が有るので、この穴にタープ先端を差し込むだけでセットが完了できるのが利点です。
もちろんこの張り方の場合も、背面からポールを介してガイロープで幕の真ん中を引っ張ることで居住スペースを広くしてやると良いと思います。
ここを改善すればもっといい
この正方形タープで改善してほしい点を書いておきます。
タープ本体については何も問題ないのですが、ひとつ気づいたのは収納袋についてです。
このタープの収納袋は巾着の様に端から畳んだタープ本体を入れて口をヒモでしぼりあげ、コードストッパーで留める方式になっています。
これは良くある構造ですが、袋に入れようとするとサイズがキツメに作られているせいか、タープを綺麗に折り畳んでやらないと袋に入れにくいのが難点。
正方形タープだけあって折り畳み方は半分に折っていくだけでいたって簡単なのですが、けっこう気を使います。
袋を少し大きくするか、大きな開口をファスナーで閉じるような袋だと良かったなと思いました。
GoglampingのTC正方形タープまとめ
ここまで、TC正方形タープの仕様と実際に僕がソロキャンプで変形張りをしてみて感じたことについてお話ししてきました。
それでは最後にTC正方形タープ(2.95m×2.95m)についてまとめます。
このタープを使う場面
このタープを使いたい場面を想定しました。
- とにかく荷物を軽量化したいのでテントを持ちたくない時
- ソロキャンプでタープ泊をしたい時
- アレンジ張りをしたい時
- 暑い夏に濃い日陰をつくりたい時
- 冬場の結露が気になる時
- 幕の近くで焚火をしたい時
- 雨の日にソロテントをタープで覆いたい時
- 2、3人でタープを張ってBBQをしたい時
いろんな場面での使用が考えられますね。それだけオールマイティーに使えるタープです。
コンパクトで使わないときにも邪魔にならないため、一つ持っておけばいざというときに便利に使えるタープだと思います。
TC正方形タープはロマンだ
キャンプで泊まるなら、それはタープよりテントを使って泊まるほうが快適だし安心でしょう。
それでもタープ泊をしてみようと思うのは、そこにロマンが詰まっているからなのです。
創意工夫してタープを張り、翌朝起きて「あぁ、よく眠れたなぁー」と感じた時の充実感といったらもう。
今回ご紹介したGoGlampingの正方形タープは、TC素材なのでポリエステル製のDDタープとは一味違った良さがあります。
なので、これからタープ泊をしてみたいと考えられている方にもおススメできるタープです。
それでは今回はこのへんで。
みなさん楽しいキャンプを!