こんにちは、ochanです。
今回はDesert Walkerの2wayチェアをご紹介します。
生き馬の目を抜くキャンプ用品の世界で、このところの中華製ギアの進化は目を見張るものがありますね。
中華製キャンプギア=「そんなの、安かろう悪かろうだろ。」と軽く考えていた頃も過去のこと。すでに品質について日本製品と肩を並べるモノが出てきており、その勢いに日本製のキャンプ用品に将来はあるのか?と管理人は本気で心配しています。
その中でキャンプ用チェアについて目をやれば、未だに一世を風靡したヘリノックスのチェアにそっくりなパチノックス/ニセノックスが相変わらず多く出回っていますが、それだけではなく少し変化が起きています。
これら航空機業界で使われるA7075(アルミ合金)を駆使した軽量なチェアは、少し前までどのチェアもフレームの構造がヘリノックスと同じものばかりだったのですが、ここにきて各メーカーが独自に改良を加えた進化したチェアもみられるようになったのです。
中華製品と言えば粗悪なコピー品だった時代は、そろそろ終わりですね。
それ以上に、この進化したチェアによってパチノックスと言われてきた単なるコピー品から、性能面でもヘリノックスを超えようと一つ上の次元へモノが変わろうとしているのです。
今回ご紹介するのはDesert Walkerのヘリノックス風チェアですが(もうパチノックスという言葉はやめようかと。)、このチェアもそんな進化したチェアの一つです。
それでは、これからDesert Walkerのチェアの特長や座り心地についてこれからお話していきますので、しばらくの間おつきあいくださいませ。(#^.^#)
目次
Desert Waker製チェアの3つの特長
それでは、まずはじめにDesert Walkerのハイ&ローチェアの主な特長を3つご紹介します。
X型フレーム採用で剛性が高い
僕がこれまで使っていたパチノックスは椅子の脚部の剛性が低くく、とくに床面に凸凹があるアウトドアで使用すると、どうしても4本の脚部に体重が平均的にかからないので、フレームの剛性不足が顕著に現れ、座っていてるとグラグラして安定しない感じがずっと気になっていました。
Desert Walkerのチェアは4本の足を接続するパーツの構造に工夫があります。
今までのチェアはコアになる1本のチューブ材の両側に取り付けられたプラスチック製の接続部に足や背もたれのチューブ材を差し込むようになっていたので、コア部分の剛性がどうしても足りなかったのです。
下の写真は管理人のパチノックスです。
これに対して、Desert WalkerのチェアはコアになるフレームがX型になっています。
下の写真はチェアを裏返したものですが、このX型のフレームが太くてしっかりしているのです。おかげで足元の剛性は凄くいいチェアになっていると思います。(管理人所有のパチノックス比です。)
ハイ&ローの2wayで使える
Desert Walkerのハイ&ローチェアですが、下の写真の様に足は引っ張ればスポッと抜けます。
ゴムで接続などされていませんよ。
これは、同じDesert Walkerのハイ&ロータイプのコットの足が抜けるのと同じ要領です。
こうすると、ロースタイルで座ることが出来ます。
足4本は完全に取り外せるので、はじめからこのロースタイルで使うつもりなら、足を家において来れば軽量化になります。
このロースタイルなら、ちょうどヘリノックスのグランドチェアと同じような使い方が出来ますね。
持ち運びに最適な軽量チェア
このチェアの総重量はたった1030gと、持ち運びにとても便利な軽量チェアになります。
これに対し同じ使い勝手・サイズのヘリノックスチェアワンは総重量が960gなので70g重いことになりますが、Desert Walkerは剛性の高いX型フレームを採用していることから、このくらい重くなってしまうのは仕方のないところ。むしろかなり軽量化に対し頑張っている感じがしますね。
ヘリノックス風と本家ヘリノックスとの比較
ここでヘリノックスのチェアワンと仕様をくらべてみましょう。
ところで、有名なヘリノックスって実は韓国メーカーなのですよ。
Desert Walker | Helinoxチェアワン | |
メーカー所在 | 中国 | 韓国 |
総重量 | 1030g | 960g |
使用時サイズ | 幅45cm×奥行50cm×高さ70cm | 幅55cm×奥行50cm×高さ66cm |
収納サイズ | 31cm×12cm×12cm | 35cm×10cm×12cm |
耐荷重 | 150kg | 145kg |
材質 | ポール:A7075 座面:600Dポリエステル |
ポール:アルミニウム 座面:ナイロン、ポリエステル |
使用時のサイズは同じなのかと思っていましたが、幅はチェアワンが広く高さはDesert Walkerの方が高いようですね。
ヘリノックス製のアルミの材質や座面の生地について詳しいスペックを調べてましたがみつかりませんでした。
スペックには出てきませんが、Desert Walkerはサイドにスマホを入れるポケットが付いています。実際にチェアを使ってみると、このスマホポケットは結構便利に使えます。
Desert Wakerチェアの座り心地は?
気になる座り心地ですが、僕の使っていたパチノックスに比べると足の剛性がずいぶん上がっていて、その分だけ座っていると安定感が増しているのを感じます。ここは座り心地の面でとても重要なポイントです。
これはおそらくX型フレームの効果ですね。この椅子を使っていてとても嬉しいポイントです。
ただ背中を支える2本のポールの剛性感については体重を後ろにあずけるだけなら問題ありませんが、体をねじる方向への剛性はやや弱く、座った状態で体を横にふってやると少し曲がる感じを受けます。
X型フレームはXを構成する2本のパーツを中央でピン固定しているのですが、組み立てる際にはフレーム側でこの2本が回転する動きをロックするような機構は特になく、生地を張る力だけで固定されているため、ある程度生地の伸びによりねじれを感じるのだと思います。
全体としての座り心地は、剛性がUPしているのでかなり良く、僕は気に入って使っています。
まとめ
Desert Waker製のコットは購入後に訳あって返品してしまいましたが、品質自体はとてもよかった印象がありましたので、今回のチェア購入時にまたこのメーカーを選ぶことに決めました。
結果、このチェアも縫製のほつれなどの品質面で問題なく使えるので、良い買い物だったと思っています。
ヘリノックスの様な従来型チェアのフレームは剛性が足りないという弱点があることを、きっとチェアメーカー各社は認識しているのでしょうね。
今回ご紹介したDesert Waker製コットのように、これから先にもっと低価格でヘリノックスチェアの性能を超えるヘリノックス風「進化したチェア」が出てくることを僕は期待しています。
それでは、今回はこのへんで。
みなさん楽しいキャンプを!
本商品は現在廃番になっています。