こんにちは、ochanです。
今回はCAMDOORから2月に発売されたばかりの2WAYコットを紹介します。
キャンプで使うコットは今ではアウトドアブランドの定番商品といった感じで1つのブランドから少なくとも1種類発売されており、全体ではかなり多くの種類の商品が市場に出ています。
その中でも2WAYコット(高さをHIGHとLOWに切り替えられるタイプ)が売れ行き商品であることはみなさんご存じの通りだと思います。
そんな2WAYコット、もちろん売れる理由はよくわかるのだけど、少し不満に思うところもあります。
というのも個性的な商品が淘汰され、無難な仕様や構造の似た商品が増えた結果、メーカーごとの特徴をあまり感じられなくなっていると思うから。
つまり、どれも似た商品ばかりになっているということ。
今回のCAMDOORさんの2WAY コットですが、大きな進化ポイントがあることを知りこの商品の紹介をすることにしました。(特徴のない商品はやはり紹介が難しいですからね。)
CAMDOORは今はまだ小さいメーカーかもしれませんが、作りこみを見ているといつかデザインリーダーとなるブランドではないかと個人的には期待しています。
というわけで、初めにこのコットの一番大きな特徴を紹介しておきますね。
CAMDOORの2WAY コットには引き裂き強度に優れた高強度・高密度の1000D(デニール)リップストップ生地が採用されています。
これまでの他社製コットでは600Dクラスが最高でしたが、CAMDOORの最新コットはそこから更に生地の強度(糸の太さ)を上げています。
1000Dの生地によりコットが程よい硬さに仕上がっていて寝心地も上々です。
今回の記事ではこのコットの特徴をふまえCAMDOORの2WAY CAMP COTのスペック、細部の紹介、実際に使ってみて感じたことについて詳しく書いていきたいと思います。
それでは最後までごゆっくりとどうぞ。
目次
CAMDOOR 2WAY CAMP COTの主な特長
はじめにCAMDOORの2WAY CAMP COTの特長を3つだけお話します。
この特長を知ることは他社製コットを検討される場合にもきっと役に立つと思いますので、ぜひお読みただければと思います。
ギシギシ音を低減する静音設計
コットを購入する時に一番気になるのは、寝ているときにギシギシ音がしないか?だという点ではないでしょうか。
2WAYコットの中には、コットの上で寝がえりをうつだけでギシギシと音がするものがありますが、実際に自分で使ってみないとその程度がわからないので評価が難しいものです。
僕が最初に購入した2wayコットにもこの症状が現れ、寝ていると気になって仕方ないので手放した経緯があります。
このコットのギシギシ音、今回ご紹介するCAMDOORの2WAY CAMP COTを実際に使ってみたところ気になるような音は感じませんでした。
音の感じ方は人によって違うので評価が難しいところですが、あくまで僕個人の感想として語るならこのコットはギシギシ音がしないです。
ではどうやって音を低減しているか調べてみました。
ギシギシ音の正体はコットに体重がかかった時にポール周りの生地がずれてポールと生地の間の摩擦で発生するビビり音。
CAMDOORの2WAY CAMP COTは、上の写真のようにポールを通すスリーブの内側にメッシュ生地を張ることに加え、差し込むポールの表面をブラスト処理することによってポール表面をざらざらにしています。
これらによってポールと生地の間の摩擦を低減しスベリをなめらかにすることによって、問題となるビビりをおさえる工夫がなされていうわけ。
実はコットの中では超定番のNaturehikeの2WAYコットにも同じ工夫が見られ、騒音も同じようにほとんど感じません。
Naturehikeの2WAYコットを長い間使っていた僕は静音設計の手法としてこの方法が一番適切だと思うのです。
使いやすいレッグポール
2WAY CAMP COTはコットの高さをハイ&ローの2パターンに切り替えられるのですが、Hiスタイルの時に使うのが付属の足(レッグポール)です。
下の写真の足が全部で12本あります。
使用する時はこれを脚部に1本ずつ差し込み、収納する時は逆に1本ずつ抜いていくわけです。
実はこの足を抜いていく作業が楽かどうかは、足の固定方法の違いによってずいぶん異なります。
管理人的にはコットを選ぶときに、ここがかなり大切なポイントだと思っています。
やはりレッグポールを抜くのに力がいるコットは無駄に疲れますから。
さて、そこで注目してほしいのが下の写真のピンの部分。
CAMDOORの2WAY CAMP COTは写真のように脚部に金属製のピンでロックする仕組みになっています。
差し込んでロックされると、カチッと音がしてロックされたことが感覚的にもわかるようになっているわけです。
レッグポールの固定方法には下の写真のように主に2通りあります。
写真はNaturehikeのコットの足とCAMDOORのコットの足を比較したもの。
Naturehikeのコットは先端のプラスチック部分に返しがついていて、ある程度客の穴に差し込むと返しが穴の内側の溝にハマって抜けなくなる仕組みなのですが、逆にこの足を抜こうとするとかなりの力を必要とします。
このNaturehikeのコットは僕がこれまでに使ってきたコットですが、力の弱い女性では抜けないのではと思うくらい力いっぱい引っ張ってやっと抜ける感じなのです。
一方、CAMDOORの足はよくある細いタープポールを連結するときに使われるピンによる固定方法とさほど変わらず、それほど抜くときに力が要りません。
CAMDOORのコットの足の抜く時の容易さを一度経験してしまうと、二度とNaturehikeにはもう戻れないです(泣)
というわけで、2wayコットを選ぶときにはCAMDOORのようなピンタイプがおすすめです。
高密度1000D生地を採用
CAMDOORの2WAY CAMP COTは生地に1000D(デニール)の太さの糸を採用しています。
これまでは先ほどのNaturehikeのコットなどで使っている600Dが一番太かったのですが、このモデルから一気に1000Dにまで太くなったというわけ。
念のため調べてみると1000Dの生地を採用しているメーカーは他にも数社ありましたが、コットメーカー全体で見るとCAMDOORの2WAY CAMP COTがデザインリーダーであることに変わりないでしょう。
ここでタイツやストッキングをはいたことがない方(僕もそうですが・・・)のために、D(デニール)という単位について簡単に触れておきます。
ただし糸の太さを直接計測するのではなく、9000メートル長さの糸の質量を太さとして表しています。
9000メートルで1グラムの糸が1デニールです。
1000Dの生地を採用する直接のメリットは高強度、高耐久性にありますが、間接的には寝心地の良さにも最終的にはつながります。
寝心地についてはのちほどお話をしますね。
CAMDOOR 2WAYキャンプコットの仕様
それでは、ここから2WAY CAMP COTの主な仕様と、コット細部について見ていきたいと思います。
主な仕様
まず2WAY CAMP COTの主な仕様を表にまとめました。
使用時サイズ | 縦約190cm×横約67cm 高さはローが約17cm 、ハイが約37cm |
収納時サイズ | 縦約17cm×横約54cm×奥行約17cm |
製品重量 | 約3kg |
素材 | フレーム:A7075(超々ジュラルミン)
生地:ポリエステル1000Dオックスフォード |
耐荷重 | 150㎏(国内検査機関による試験済) |
カラー | 全4色 ブラック、カーキ、アーミーグリーン、カーキ&グリーン |
フレームには軽くて強度の高いA7075、生地には引き裂き強度の高い1000Dオックスフォードが使われていてます。仕様としては現時点で最高クラスの素材を採用していますね。
収納袋
収納袋には着脱が可能なベルトがついているので、運ぶときには肩などにかけることができて便利です。
レバーロック式を採用
組み立てに力の要らないレバーロック式を採用。
これによって作業がずいぶん楽になっています。
枕にもなる収納袋を装備
コットの片側にマジックテープで取り外しのできる収納袋を装備。
このように端にぶら下げて貴重品入れなどとして使うことができます。
袋の中に衣類などの柔らかいものを詰め込めば、枕として使うこともできます。
使い勝手を配慮した脚部
脚部にはベルクロで関節を外した部分を固定できるようになっています。
このベルクロですが、今使っているNaturehikeのコットにはなかったのでCAMDOORのコットは丁寧な作りだと感じます。
もう一つ感心したのは「UP」という文字が入っているということ。
2WAYコットを始めて使う方が間違いやすいのがフレームの向きです。
UPと書かれているパーツを天地逆に組み立ててしまうとコットの張りが不十分になってしまいます。
ちょっとした配慮ですが、こういうのって嬉しいですね。
サイドループと収納袋の利用
コットの横にサイドループがついています。
僕自身はあまりこういうのを使わないのですが、ちょっとしたものを掛けておくのに便利ですね。
さらに収納ケースについているカラビナを使って、収納袋をコット横に取り付けることもできます。
これも収納に使えて良いですね。
2WAYキャンプコットを使ってみて
それではCAMDOORの2WAY コットを実際に使ってみた感想を書いていきます。
大切なのは寝心地
コットに期待する一番重要な要素は何と言っても寝心地であることに間違いないでしょう。
寝心地については同じコットを使っても人によって感想は十人十色なので絶対的な評価はできないのですが、あくまで僕の感想を書きますので参考になれば幸いです。
寝心地の話をするとどうしても主観的になって分かりにくいので、今まで使ってきたNaturehike 製のコットとの比較でお話しをしたいと思います。
まずNaturehike製のコットの寝心地は決して柔らかいわけではなく、どちらかと言えば硬めです。
今回のCAMDOORのコットは、そのNaturehike製と比べるとさらに硬い感じ。
個人的には今まで使っていたNaturehikeのコットより、CAMDOORのコットの方の寝心地が上だと感じます。
CAMDOORのコットは生地の剛性感が高くて、とくにコットの中央あたり、体でいえばの腰回り付近が硬めで一晩寝ても腰に負担がかからない印象ですよ。
柔らかいコットで寝ると腰に疲労感が残ったりするのですが、そのような経験のある方にはこのコットはいいかもしれません。
腰痛持ちの方にもおすすめです。
このCAMDOORのコットをキャンプでもう何度も使っていますが、正直言ってこれまで僕が使ってきた6台のコットの中でもCAMDOORのコットは適度にコシがあり、寝心地が今までで一番良いと感じます。
小さな進化も
2wayコットなんて、初期のころからデザインや微妙なサイズが変わってきているだけで、ほとんど進化していないものかと思っていましたが、今回このコットを使ってみて面白い発見がありました。
注目してほしいのは下の写真の脚のパーツで、サイドポールに固定する部分になります。
Naturehikeのコットの上で寝袋に潜ろうとして、体をコットの長手方向に動かした時にいきなり脚が外れてコットが潰れた経験が今までに2度くらいあります。
この接続部は摩擦力だけで固定されているので、案外外れやすいのだとその時思ったのです。
そんなことがあったので、今回CAMDOORのこの接続パーツの幅が広がっていることに気づき、「これはっ!」となったのですよね。
幅が広がれば摩擦力も増えるわけで、単純ですが進化してるなぁと感心した次第です。
マイナス点もひとつ
いいことばかり書いていると不公平な感じがするので、僕が気づいたマイナス面も書いておきます。
と言っても一つしかないのですが、それは脚についているレバーのロックを解除する時に硬いと感じる点です。
もちろん力を入れてボタンを押せば外せますが、もっと操作が軽いといいなと思うのです。
まとめ
ここまでCAMDOORの2WAY CAMP COTのスペック、細部の紹介、実際に使ってみて感じたことについて書いてきましたがいかがだったでしょうか。
コットについては、メーカーごとの違いを知るにはネット上の情報だけでは不足で、結局デザインやサイズで選ぶしかないのが実情ではないかと僕は思っていました。
ですので、今回のCAMDOORのコットでの紹介では少し詳しく説明したつもりです。
CAMDOORの新作コットは1000Dという太い糸を採用した革新的なコットですが、そのようなハイスペックがただの見せかけではなく、ちゃんと寝心地の良さにつながっているところが僕はいいと思うのですよね。
というわけで、今回のお話はこのへんで。
CAMDOORさんはセールも良くやってるので、購入をお考えの方は下のリンク先から価格をチェックしてみてください。
それではみなさん楽しいキャンプを。