ソロキャンプに欠かせないたべもの
前回の記事「粕川オートキャンプ場 冬鳥ジョウビタキを見つけた」 の続きです。
11月13日(日)の昼です。
パパーマンがソロキャンプをのんびり過ごすために必要なものは、心地よいチェアと、そこで軽く食べられる物です。
そこで、最近は片手でつまめるフルーツなんかをよく準備してきます。
本日、まずいただいたのはミニトマトです。これはコッヘルで水につけて洗ってから食べます。
パパーマンは普段から毎日トマトジュースを飲んでいますが、最近のトマトジュースは甘い種類が人気でパパーマンも伊藤園の”理想のトマト”を好んで飲んでいます。
だけど、実物のミニトマトには酸味があって、これが現実のトマトの味だぞっていうことを思い出させてくれますね。
さて、ミニトマトを食べながら日曜日の昼下がりをのんびりと過ごします。
次はぶどうです。このブドウは皮が薄くて食べられる品種です。種はありますが食べやすいぶどうです。
こちらは輸入物のせいか、結構汚れらしきものが表面にたくさん付着しているので、良く洗って食べたほうがいいです。
パパーマンは1つぶ単位にバラバラにしてから、洗っています。
皮の部分が甘くて、おいしいブドウです。このブドウを食べながら、時間がまた過ぎていきます。
樹上から降りてきた最後のバッタ
パパーマンが、チェアに座ってリラックスしていたところへ飛んできた、みどり色の虫が一匹。ちょうどパパーマンが腕をのせていた、チェアのひじ掛けの部分にとまりました。
久しぶりに見たバッタの姿と、人を全然おそれないその行動にハッと驚きましたよ。バッタ系は人が近づくと逃げるものが多いのですが、こいつは違いますね。
最近はこのブログで虫の観察をよくしていて、見つけた虫の紹介している記事も多いので、このバッタは自分も紹介してくれとばかりにやってきたのでしょうか。
それとも、寒くなってキャンプ場から姿を消してしまったキリギリスを嘆いていたパパーマンに、まだここにいるぞと言いたかったのでしょうか。
でも一見したところ、この姿はキリギリス君ではないようです。バッタの仲間は後ろ足が大きく発達している種類が多いのですが、この虫は比較的後ろ足が小さいです。この足では、
ジャンプしても遠くまで跳べそうな気がしません。
と思っていたら後ろ足で軽くジャンプしたあと、ハネを使って飛びました。
飛んで行った先は、コールマンのグリーンのチェアでした。ここにいれば、ちょうど擬態になっていますね。
安心したのか、このまましばらくじっとしていました。体を上から眺めると、ひし形に見えるのが印象的な虫です。
この気になるプレデターXを家に帰って学研の図鑑で調べてみました。
この虫の正体はアオマツムシです。性別はメス。オスは背中の部分に玉ねぎの皮のような茶色い部分があるので、性別の見分けはしやすいです。
マツムシといえば
あれ まつ虫が ないている
ちんちろ ちんちろ ちんちろりん
ではじまる「虫の声」という曲がおなじみだと思いますが、このアオマツムシはこの歌に登場するマツムシとは異なる種で、鳴き方も違います。
図鑑には#リーリーと書かれていましたので、今後は鳴き声にも気をつけてみようと思います。
アオマツムシはマツムシと違い、中国から運ばれてきて1970年代から日本で勢力を伸ばしてきた昆虫で、いわゆる特定外来生物になります。
主に樹上で生活する虫で桜の木を好むようです。桜並木のある粕川オートキャンプ場は良い繁殖場所ですね。
このアオマツムシさん、触覚が片側半分が切れていたり、苦労されている様子がうかがえました。
ひょっとして前回の記事で紹介した冬鳥のジョウビタキが渡ってきて襲われたのかもしれません。桜の葉もすっかり落ちて隠れる場所もなくなった今、樹上も棲みにくくなったことと思います。
成虫の姿で生き伸びられるのは11月下旬までの様です。
このアオマツムシさんとも、あともう少しでお別れになってしまいますね。
「なにカッコつけて私の心配ばかりしているのよ。」
「私は今まで、誰よりも楽しく生きてきたつもりよ。」
「もう、思い残すことは何もないわ。」
「それよりも、あなたは自分の心配をした方がいいわよ。」
「・・・・・・・・・。」
「それじゃ、そろそろ私はあちらの方へ行くわよっ。」
今回は、この辺で。
続きは次回「粕川オートキャンプ場 老兵は死なずセグロアシナガバチ」の記事をどうぞ。