こんにちは、ochanです。
今回は熱田野営具店さんよりご提供いただいた設営がとても簡単なタープ、サッシリオンRSについて詳しくお話します。
夏キャンプでは暑い日差しを遮るためにサッとタープを立て、影で涼みあながらキャンプをはじめるのが理想的ですよね。
でも実際はタープを立てるころには、汗ダラダラになり逆に疲れきってしまっている方も多いのではないでしょうか。
またタープを立てる手順はテントを立てる場合と違って独特のコツというものが必要なので、苦手と感じる方もいると思います。
このサッシリオンRSは画期的な設営手順を採用しており、タープの設営がこれまでよりも格段に速く、そして楽になります。
分かりやすいところでは一番よく使う3角張りをする場合、普通は8本のペグを使用しなければいけないところを、このサッシリオンならたった6本ですみます。
他にも地面にタープを広げただけで、どこにペグダウンをすればよいか分かる様になっています。
これまでのタープようにペグを打つ位置を頭の中で計算する必要がないので、素早く張れるというわけです。
これだけでも体力の消耗がぐっと減ります。
それでは熱田野営具店のサッシリオンRSについてご興味がある方のために、サッシリオンの特長となる設営手順と主な仕様、そして管理人が実際にキャンプで使ってみた感想についてお話していきます。
それでは最後までごゆっくりとどうぞ。
目次
超革新的な設営手順を解説
サッシリオンRSの設営手順について詳しく説明します。
- ガイロープではなくベルトを使用
まずサッシリオンの特徴的なパーツを説明します。
通常のタープはガイロープを使って固定していきますが、サッシリオンの場合は下の写真のようなベルトを使います。
ここが重要なポイントです。
- ベルトの端部はリング状になっている
ベルトは全部で6本、それぞれタープに最初から取り付けられています。
そしてベルトの先端は下の写真のようにリング状になっています。
このリングはバックルによって大きさを変えられるよようになっています。
- 地面にタープとベルトを広げる
最初の手順はタープを広げること。
もし風の強い時はタープの上に何か重しになるもの(たとえばチェアなど)を置いてやるといいと張りやすくなると思います。
そしてベルトをねじれないようにまっすぐ伸ばします。
ロープではなくベルトになっているので、タープに対するベルトの角度が一義的に決まるというわけです。
- ペグダウンはたったの6か所
先ほどのベルトの輪っかのタープに近い側にペグダウンしてやります。
これならペグダウンの位置をもう迷うことはありませんね。
(地面が硬いので、ペグは付属のモノではなく市販品を使っています。)
- 1本目のポールを立ち上げ
ここから何も考えずにポールを差し込んで立ち上げてやります。
ポールから手を放しても倒れそうで倒れません。
なお、このポール長さは2.3mでないとうまく立ち上がりません。
この2.3mのアルミポールも熱田野営具店さんで売られています。
- 2本目のポールを立ち上げ
続いて2本目のポールを立ち上げたところ。
すると、ほぼ形になりましたね。
- バックルでベルト長さを調整
あとはベルトについているバックルを絞めてやれば完成です。
このバックルでしめる力はガイロープを自在でしめる力よりも強く、かつ緩みにくいという特長があります。
(バックルを強くしめた後でポールの位置をずらす場合、いったんバックルを緩めないとポールが破損してしまう可能性があるので注意しましょう。)
- ピン張り完成
ペグを打つ位置が最適なので、バックルを絞めるだけで容易にピン張りができます。
これで設営は完了です。
サッシリオンRSの設営手順はいかがだったででしょうか。
先にペグダウンしてから立ち上げるので、これなら少し風がある日でも一人でタープが張れるのではないでしょうか。
サッシリオンRSの仕様
それでは、ここからサッシリオンの仕様について見ていきます。
主な仕様
まずはサッシリオンRSの主な仕様から。
幕体サイズ | 稜線長3.0m × 翼開長3.8m |
生地 | T/C 210GSM |
撥水加工 | 耐水圧450mm |
ベルト | ポリエステル |
ペグ | スチールペグ×6本 |
適合ポール(別売)※ | 230cm長×2本 |
生産国 | 中国 |
重量 | 幕体+ベルト=2.65kg、ケース+ペグ類=1.2kg |
カラー |
アッシュオリーブ |
※別売りのアルミポールの仕様です。
材質 | A6061アルミ合金 |
サイズ | 28mm径、57.5cm×4節=230cm |
重量 | 700g/1本あたり |
ジョイント | ショックコード(中央部にステンレスワイヤー) |
カラー | ブラック |
サッシリオンの細部を観察
次にサッシリオンRSの細部を見ていきましょう。
タープ全景
ベルト6本で立てられたサッシリオンは、見た目にしっかりしていて頑丈そうな印象です。(実際にとても丈夫だと感じます。)
アッシュオリーブは緑がかかったカーキ色という感じのネイチャーカラーです。
タープの片翼には控えめに熱田野営具店のロゴマークが入っています。
反対側にはロゴマークがありません。
個人的にはロゴマークが製品に入っていても全然気にならないのですが、中には嫌がる方もいるので片側にはあえて入れなかったそうです。
ユーザー目線で製品を作っているのを感じますね。
余談ですが、熱田野営具店さんのロゴマークは3種の神器のひとつ、草薙剣(くさなぎのつるぎ)です。
スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した時に尾から出てきたこの剣を天照大神に献上したとされます。
この草薙剣は今は熱田神宮に祀られています。
収納ケースについて
写真はサッシリオンRSの収納ケースです。
本体、付属品と別売りのポール2本が入っていますが、それでもサイズには余裕を感じます。
個人的にはこんな感じの大き目の収納ケースの方が収納しやすいので好きです。
また収納ケースには通気性のあるメッシュが入っているので、幕が濡れていても比較的乾きやすいと思います。(もちろん雨でぬれてしまったら、自宅で乾燥させるなどのメンテナンスが必要です。)
付属品について
スチールペグは6本付属しています。
これはサーカスTCに付属しているようなタイプの比較的しっかりとしたペグです。
今回のタープの初張りは地面のとても固い場所だったので代わりに市販のチタンペグを使用しましたが、普通のキャンプ場なら付属のペグで十分だと思います。
他にタープの張り方をアレンジする時に使用するガイロープも入っていました。
別売りのアルミポール
サッシリオンは2.3m長さのポールを使わないと綺麗に立てれない仕様になっているのですが、このポールは別売りで熱田野営具さんで売られています。
ポールは4節でちょうど収納ケースに収まる長さ。
ポールの内部にはワイヤーが入っていて、組み立ては凸凹になっている節の端部を差し込んでいくだけなので簡単です。
実際に使ってみて
それでは実際に僕がソロキャンプでサッシリオンRSを使ってみて感じたことを書いていきます。
サッシリオンRSは比較的小型のタープです。
使い勝手としては3×3mのスクエアタープと近い感じですね。
実際の面積はもう少しだけ広いと思いますけど。
実際にはとても簡単に設営することができました。
よくもここまで手順を考えてくれたなぁとほんとに感動しましたよ。
僕は夏キャンプでタープをよく使いますが、ペグダウンの本数が8本から6本に減るだけで設営時の汗の出方が違ってくるのでとてもありがたいです。
さてソロキャンプでサッシリオンRSとソロテントを併用する場合はタープ下にテントを置くとリビングスペースが狭くなってしまうので、下の写真のようにタープの外にテントを張ることになります。
ポールが2.3mと長めなので風通しは良いのですが、雨が降るとタープ下に雨が吹き込みやすいので天候には気をつける必要があります。
なので雨をしのぐタープとしてはあまり向いていないですね。
実際にこの時も夜に大雨が降り、タープ下にいると雨で濡れてしまいました。
サイズやポールの長さを考えると、晴れた日に2~4人で日帰りのBBQをするときに使うのであればとても使い易いタープだと思います。
このサッシリオンRSについては使い方が限定されるところがありますが、熱田野営具店にはもう一回り大きいサッシリオンREというタープもあります。
こちらなら雨や風についてもある程度は対応できると思います。
最後に品質についてですが、下の写真はベルトがつながっているコーナー部です。
見た通り縫製による補強がしっかりとされています。
生産国は中国ですが、製品の品質についてはとても良いと感じました。
サッシリオンRSまとめ
ここまでサッシリオンの設営手順、仕様と管理人が実際にキャンプで使ってみた感想についてお話してきましたがいかがだったでしょうか。
サッシリオンRSは張り方のアレンジこそあまりできませんが、設営が楽なのでキャンプに出掛ける時には車の中に一つ入れておきたいと思わせてくれる優秀なタープです。
管理人のソロキャンプでの使い方としてはサッシリオンREの方があっているかなと思い、そちらの方も気になっています。
最後になりましたが、熱田野営具店さんは僕も愛用しているテンマクデザインのパンダTCに接続できるシルス170TCやフロントヤード170TC を販売しているアイデア秀逸なキャンプ道具メーカーさんです。
今回の記事を読んでもしご興味がわきましたら、下のボタンから熱田野営具店さんのHPの方を訪れていただければと思います。
それでは今回はこのへんで。
みなさん楽しいキャンプを!