こんにちは、ochanです。
今回は2次燃焼が特長のDOD めちゃもえファイヤーをご紹介をします。
僕はソロキャンプの時に焚き火をするのが楽しみで仕方ありません。
焚き火をよくするので、増えてきたのが焚き火台です。
最近はこの焚き火台の進化が凄いなと感じることが良くありますが、その進化の最先端にある焚き火台の一つが、今回ご紹介するDODの「めちゃもえファイヤー」です。
このめちゃもえファイヤーには2次燃焼を起こす機構がついていて、その結果薪が燃える時に煙が発生するのを抑えてくれるのです。
「えーっ、煙の少ない焚き火台って画期的なことじゃないですか!!」
本当にそうなのです。
焚き火をしたことのある方なら一度は白い煙に巻かれ目が痛くなったり涙を流した経験があると思うのですが、この焚き火台を使えばそんな目に合わなくてすむのですよ。
今回の記事ではキャンプで少し人と違った焚き火台を使いたい方、長く使える丈夫な焚き火台が欲しい方、そして焚き火は好きだけど煙はどうも好かねーという方のために、DODのめっちゃもえファイヤーの詳しい仕様と実際に使ってみて感じたことを中心にお話しします。
それでは最後までごゆっくりとどうぞ。
めちゃもえファイヤーの主な仕様
はじめに、めちゃもえファイヤーの主な仕様からみていきましょう。
焚き火台サイズ | (約)W43×D14×H24cm ※取っ手を含まず |
テーブルサイズ | (約)W45×D16.5×H13cm |
収納サイズ | (約)W45×D19×H25cm |
重量(付属品含む) | (約)7.7kg |
材質 | 本体:ステンレススチール テーブル:スチール(高耐熱塗装) |
付属品 | テーブル、キャリーバッグ |
めちゃもえファイヤーは折りたたみ式の焚き火台ではなく、収納ケースからとり出してテーブルの上に本体を置くだけですぐに使えます。
DODのうさぎマークの意味って?
僕はずっとDODのマークが何故ウサギになったのか?と不思議に思っていましたが、あのマークの意味は
ウサギの持つ親近感や俊敏性がDODのコンセプトにあっているからだそうです。
みなさんはご想像のイメージと合いましたか?
ステンレス製の丈夫な焚き火台
本体がステンレス鋼で全て出来ていることから熱により表面は焼けてきますが、錆をおさえてずっと気持ちよく使えます。
重量が7.7kgと重いのですが、これは厚みのあるステンレス鋼板を使っているためです。
そのおかげで今まで何度もキャンプで使っていますが、ひずみで本体が変形してくるようなことはありません。
しっかりとした厚みのあるステンレス鋼は、とても丈夫な造作ですね。
めちゃもえファイヤーの価格は決して安くはないのですが、丈夫で長持ちしそうなのでそれだけの価値はあると感じます。
2次燃焼を起こす特殊な構造
めちゃもえファイヤーの一番の特色である2次燃焼の仕組みについてみていきましょう。
1次燃焼と2次燃焼をおこす焚き火台の構造
この焚き火台は2次燃焼の機構を取り入れることで、燃焼効率を高めて(未燃分が少なくなって)います。
焚き火台の底部では床面から取り込まれた1次空気によって1次燃焼を起こします。
このときに燃え残った未燃のガス成分(煙)は、さらに焚き火台の出口部の穴から吹き出す2次燃焼空気により2次燃焼を起こし、ほとんどの未燃ガスが燃えつくされる仕掛けになっています。
本体の壁面内部は空気の通る層になっており、2次燃焼空気が噴き出す仕組みは、本体の壁面が加熱されることによって層内に生じる上昇気流を利用しているものです。
上図はDODのHPより引用。
1次燃焼空気の取り込み
焚き火台の底に山形のプレートが見えますが、この両側から空気が上がってきます。この山形プレートの下には取り外しの出来る灰受けがあるだけです。
山型プレートの上に穴の開いたロストルをセットしたところ。
この焚き火台は本体を筒状にすることで、外から自由に空気が焚き火台入らない構造になっています。
1次燃焼空気はコントロールされて、焚火台の底面からのみ入ってくるのがわかりますね。
このため普通の焚き火台にくらべるとロストルの穴も大きく、1次空気が大量に取り込めるデザインになっているようです。
2次燃焼空気の取り込み
焚き火台のサイドの下に四角い穴が開いています。(ここは下からのぞかないと見えませんね。)こおから2次燃焼空気が取り込まれます。
焚き火台の壁の一番上部に穴が並んでいますが、ここが2次燃焼空気の吹き出し口です。
ここから先ほどの四角い穴から入ってきた空気が壁の中で温められて上昇流とり出てくるというわけ。
細部の作りを見てみよう
それでは、めちゃもえファイヤーを使っていて気になった細部についてみていきましょう。
薪のサイズにちょうど良い焚き火台の間口
焚き火台の長手の間口サイズは約42cmです。
僕がホームセンターで購入している一般的な薪の長さはだいたい35cm以下ですから、この焚き火台を使っていて売られている薪が入らないことはまずないと思います。
下の写真は、実際にホームセンターで売られていた薪を入れたところです。
薪の長さにプラスして燃焼スペースが十分とられています。
2次燃焼系の焚き火台の中では、労せず市販の薪を投入できる貴重なサイズの焚き火台です。
簡単に取り外せる灰受け
焚き火台の下部にはステンレスの灰受けがついていて、焚火をした後はこの部分を本体より取り外して灰を捨てるだけです。
キャンプ場で少し離れた灰捨て場に灰を捨てる時などは、この灰受けだけを持っていけばいいわけです。これはかなり便利に使えます。
しっかりとしたハンドル
側面には持ちやすく、プレス成形されたつくりの良いハンドルが両側についています。
付属のテーブルで地面から焚火を遠ざける
めちゃもえファイヤーには本体をのせるスチール製の小型テーブルがセットになっています。テーブルには黒い耐熱塗料が塗られているので焚き火台を載せても大丈夫です。
また、テーブルは可動部がない丈夫な作りになっています。
このテーブルの上で焚火をすることで地面と距離がとれますので、焚き火の熱の影響を地面に与えにくいというわけです。
実際に焚き火をしてみても、先の灰受けによる遮熱効果と相まって、それほど地面の温度は高くなっていないように感じられます。
収納について
収納ケースに入れる時は、まずテーブルを本体の上に載せます。
テーブルの脚の部分が折りたたみ式になっていないのはこのため。
これといった組み立て作業が要らないので楽ですね。
このまま丸ごと収納ケースに入れて、上部のファスナーを閉めるだけで収納完了です。
実際にキャンプで使ってみた
それでは、ソロキャンプで何度かこの焚き火台を使ってみましたので、ここではその使い勝手についてお話したいと思います。
煙は本当に少なくなったか?
薪に火をつけてしばらくは、普通の焚き火台と同じように白い煙が出ます。
「ええっ、やっぱり煙出るの?」とここで驚かれる方もいるかも知れませんが、その心配はご無用。
煙が出る理由は最初はまだ2次燃焼空気が温まらず、空気が出口部の穴から出てこないためです。
しばらくして火力が安定すると、下の写真の様に白い煙が見えなくなりました。
このあと、火力が弱った時に薪をくべると一時的に煙が出てくることがありますが、これくらいの火力をずっとキープしておけば煙が出てくることはありませんでした。
この焚き火台を使って煙を抑えたい場合は、薪をくべるときに注意する点が一つあります。
これはとても当たり前のことですが、2次燃焼の空気出口の穴の高さより上で薪が燃えているときは、普通に煙が出ます。
薪をくべる時はどんどん薪が積み重なって焚き火台の上から出ない様に、前に投入した薪が燃えてある程度小さくなってから入れるようにしましょう。
これなら焚き火で薪が爆ぜるのが怖くなくなる
通常の焚き火台では乾いていない薪を使って焚き火をしていると、「バチッ!」という大きな破裂音とともに、火の粉が弾かれて飛んでくることがあります。
めちゃもえファイヤーは2次燃焼が出来る焚き火台だけあって4側面がすべて高い壁で覆われているのですが、この壁がバリアになってくれるおかげで内部で薪が爆ぜても外にまで火の粉が飛んでくることがめったにないことが使っていてわかりました。
煙が少ないうえに薪の爆ぜるのがあまり気にならない焚き火台なので、焚火台に近づいて暖をとったり、調理をする時に大きなメリットがあるといってもいいです。
なんといっても豪快な炎を楽しめる焚き火台
この「めちゃもえファイヤー」、その名前の通り本気を出せばめちゃもえるのですよ。
焚き火台の中に一度に入れられる薪は2、3本と限られているのですが、それでも大きな炎で燃える焚き火を楽しむことが出来るのがこの焚き火台の真骨頂です。
灰の後片付け
灰の処理をする時はまず底部にあるロストルを取り出し、本体の中にたまっている灰を棒などでつついて全て最下段の灰受けまで落としてやります。
その後、灰受けを外すと下の写真のように灰がすべて灰受けの中にたまっていますので、このまま捨てればいいわけですので、この作業はとても簡単ですよ。
めちゃもえファイヤーでは冬に暖がとれないか?
めちゃもえファイヤーは燃焼室の壁が高いのと、この壁が二重構造になっているせいで真横には輻射熱が広がらないため、冬キャンプなどで焚き火で暖を取ろうとしても温まらりにくいという話をよく聞きます。
この対策としては、まず先にお話したようにめちゃもえファイヤーは爆ぜた火の粉が飛んでくる可能性が少ないため、普通の焚き火台よりも比較的火に近づけばある程度状況が改善されるはずです。
それでも温かさが足りなければ、大きな風防を使用することをおすすめします。
僕が使用しているのは亜鉛めっきの鋼板製の風防(高さ60cm)です。
表面がめっき処理をされているので熱を効率よく反射してくれて、使うとかなり暖かいですよ。
めちゃもえファイヤーを使って直火調理のすすめ
めちゃもえファイヤーは煙の発生が少ないうえに間口が細長い長方形をしているので、たいへん調理がしやすい焚火台です。
ただし焚火台の間口は約11cmなので、小型の鍋などをのせる時は少し注意が必要ですね。
下の写真はユニフレームの6インチダッチオーブンをのせた状態ですが、これだと焚き火台のフチへのダッチオーブンの底面の掛かりが浅くて不安定な状態になってしまいます。
小型の鍋などをのせる時は不安定になりますので五徳代わりになるものが必要になりますね。
調理するにはゴトクが欲しい
ゴトクは焼き網などで代用が可能です。
下の写真の焼き網は、イワタニの炉端焼き器炙りや用の焼き網です。
炉端焼き器の焼き網はとても丈夫なのです。
というわけで、先ほどのダッチオーブン6インチスーパーディープを網にのせてみました。
強度的にも問題なく使えます。
網が一つあれば、この焚き火台を使って調理が十分できますよ。
DODのめちゃもえファイヤー専用の五徳
めちゃもえファイヤー専用の専用のゴトク(KETTLE STAND FOR MECHA MOE FIRE)がDODで売られています。
焚き火台本体より少し高い位置に鍋やケトルを置けるようになっているのは、2次燃焼を邪魔しない様に配慮されているようですね。
さすが純正のクオリティです。
僕もついに買ってしまいました。
材質がけっこう太いステンレスなので丈夫ですし、このサイズなら本体の中に収納できるのでいいです。
この専用ゴトクはめちゃもえファイヤーの開口部に載せると、はずれて落ちないような構造になっているので安心して調理ができます。
また、下の写真の状態で焚火台の長手方向にはスライドさせることができるので、鍋を好きな火力の場所に簡単に移動できるのが良いですね。
調理にはトライポッドを使うと便利
最近、管理人は焚き火による調理を試みていますが、そんな中でもこのめちゃもえファイヤーは、トライポッドを使ってやればかなり使い勝手の良い焚き火台であることを実感しています。
というのも、めちゃもえファイヤーは2次燃焼の効果で高い火力を一定に維持することが出来るので、焚き火台と鍋との距離をトライポッド側で調整してやれば好きな火加減に変えられるからです。
僕が使用しているトライポッドはキャプテンスタッグの2wayトライポッドです。
ステンレス製なので丈夫なトライポッドです。
ご参考までに、紹介記事をあげておきます。
トライポッドと専用ゴトクの組み合わせで最高の調理用焚火台に
ここまでご紹介した専用のゴトクとトライポッドを併用すると下の写真のようになります。
この状態でも問題なく左の方から薪が投入できるので、とても使いやすい調理用焚火台ですよ。
まとめ
以上、DODのめっちゃもえファイヤーの詳しい仕様と実際に使ってみて感じたことについてお話してきましたが、いかがだったでしょうか。
最後に、この焚き火台の特長についてまとめます。
- 2次燃焼方式で炎の煙が少ない。
- 薪が爆ぜても焚き火台から外へ火の粉が飛び出しにくい。
- 本体はステンレス製で丈夫な作り。
- 灰受けのトレイが取り外し式になっていて灰を捨てる時に便利。
- ゴトクになる焼き網などを使えばコッヘルなどで調理も可能。
- 専用テーブルで地面から焚き火台を離すことで地面を痛めにくい。
最後になりましたが、このDODのめちゃもえファイヤー、
焚き火を近くに置いて楽しみたい方や、小さい子供がいるキャンプでは特におすすめです。
それでは、今回はこのへんで。
みなさん、楽しいキャンプを!