今年は粕川オートキャンプ場に大量のマイマイガの幼虫がいる
いつもお世話になっている粕川オートキャンプ場ですが、2015年は桜の花が散ってから毛虫が大量発生しているようです。そこで今回はこの異変について調べてみました。毛虫嫌いの方も、少しだけおつきあいください。
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この毛虫ですがマイマイガの幼虫なんです。キャンプ場では、地面をかなりのスピードで這っているのをよく見かけます。テントなんかがあればよじ登ってきますので、キャンパーにとっては少しやっかいな奴です。(笑)
幼虫は、およそ知られる限りほぼ全ての針葉樹、広葉樹、草本の葉を食い尽くす広食性で知られ、調査結果にもよるが本種の食害する植物種は100 - 300種余りに及ぶ。日本では果樹やカラマツの葉が被害にあった場合問題視されることが多いようである。基本的に孤独性であり、大発生などで必然的に密集せざるをえない場合を除き集団化しない。また夜行性であり、主に昼は葉の裏でじっとしている。大きくなると、桜や柿などの樹の根元付近や樹皮の裂け目に潜み夕刻樹に上る。樹木の根元付近の雑草を取り除き、明るくすると、消滅し、天敵による捕食が考えられる。体には剛毛がたくさんついていて、刺されると少し痛いが、1齢幼虫でない限り、毒はない。
もちろん、ochanが使用しているピルツ7にも良く上ってきますよ。このマイマイガの幼虫は主に木の葉っぱを食べているので、黄色いピルツ7は、きっとマイマイガからすれば木に見えるのでしょうね。
下の写真はマイマイガの幼虫が地面を移動するところです。デジカメのピントがなかなか合わないので近づいてマクロで撮ろうとしますが、シャッターのタイミングがどうしてもずれます。エイヤッ!とシャッターを押すも、顔だけしか撮れません。この写真で、目玉に見える頭部の2つの黒い点ですがこれは、ただの模様です。
皆さんは「はらぺこあおむし」という絵本をご存知でしょうか。この絵本の主人公に、どことなく似ている感じがします。でも、あおむしは可愛いけど、毛虫は嫌いっていう方が多いのかな。
続いて、今度こそはっ!とシャッターを押しますが、背中だけしか撮れません。背中の対になった青い点と赤い点の模様が、この毛虫の特徴です。
マイマイガの幼虫の毛には毒はあるの?
調べたところ、ネットでは毒はないという記述が多いですね。でも、アレルギーを起こす人もいるそうなので、そういう方は注意が必要です。
少し前に、あっくんは友達の家で飼っていた猫を抱いてじんましんを起こしましたが、猫の毛も、毛虫の毛も似ているのかも。ちなみに幼虫の毛は、引っ張ると簡単に抜けますよ。
マイマイガの幼虫の大量発生が周期的に起きるのはなぜか?
さて、ここからは今回の大量発生について考えてみたいと思います。
マイマイガは7月、8月にかけて羽化して成虫になりますが、10年周期で2、3年のあいだ大量発生すると言われています。岐阜ではマイマイガの成虫が去年、一昨年に大量発生していたらしいので今年はどうでしょうかね。幼虫はキャンプ場に大量にいるので、このままいけば大量発生するかもしれませんね。
さて、3度目はあきらめて、レンズをひいて撮りましたよ。(*^^*)
何故、マイマイガの大量発生は終わるのだろうか?
興味深いことに、このマイマイガはその昔カイコの代わりとして輸入されたらしく、日本では天敵の鳥や昆虫がいない為に逃げた固体が全国に広がった経緯があります。
それでは、天敵がいないのに何故大量発生が2、3年で収束するのでしょうか。原因はウィルスの集団感染によると言われています。ウィルスに駆逐されたマイマイガも絶滅する訳ではなく、ある時に耐性をもつ固体が産まれ、再び繁殖して10年後に大量発生。ウィルス側も変化して耐性のあるマイマイガを駆逐することを繰り返す。
うーん、こう考えるとウィルスも自然のバランスを保つ一翼をになっているのですね。
この現象はまるでスティーヴン・スピルバーグ監督作品、トム・クルーズは出演の「宇宙戦争」という映画のようですね。
下の写真ですが、車のボンネットにいる幼虫君を採りました。なかなか、可愛く撮れているでしょう???
人間も大量に増えると、同じようにウィルスにやっつけられてしまうのでしょうか
ヨーグルトを毎日食べて、その日に備えているパパーマンです。
それでは、今回はこのへんで。