こんにちは、ochanです。
今回は、2021年12月に発売されたばかりのGOGlampingの三角窓付きTCパップテントの紹介をします。
これまで僕はGOGlampingのタープやテントをいくつか使ってきましたが、ついにTCパップテントが発売されたことにより、テントメーカーとしてGOGlampingが他ブランドと肩を並べる存在になった感じがしています。
というのもこのパップテントというカテゴリー、最近はソロキャンプ人気と共に流行しており、各ブランドがしのぎを削る超激戦区。
そんな中でGOGlamping製パップテントは最後発になるため、他ブランドとどのような差別化ができているか期待が高まります。
実際にテントを張ってみて思ったのはポリコットン素材やスカート、煙突窓、サイドウォールなど、トレンドになっている仕様が一通り全て盛り込まれているのに加え、なんといってもデザインが秀逸だということでした。
それにもかかわらず1万円台の価格設定なので、これからパップテントでソロキャンプをしてみたいと考えている方にとってかなり魅力的なテントに仕上がっていると思います。
というわけで、今回の記事ではGOGlampingのTCパップテントの主な特長と仕様、実際にソロキャンプで使って感じたポイントについて詳しく説明していきます。
それでは、最後までごゆっくりとどうぞ。
目次
GOGlamping TCパップテントの5つの特長
はじめにTCパップテントの5つの特長をお話しします。
出入りしやすいキャノピー高さ
GOGlampingのTCパップテントはキャノピー用のサブポールが160cmあります。
サイドフラップを使用した状態で、この高さになるパップテントは今のところないはずです。
キャノピーの高さを特長としているfuture foxのFox-BACEでさえ150cmですから、それより10cm高いことになります。
この10cmの差は体感としてかなり大きく感じますよ。(管理人はFox-Baseも所有しています。)
椅子に座った時の頭上の余裕や、テント内から見る外の景色が全然違います。
またキャノピーが高いことによって、テントへの出入りが楽にできるのも良いです。
特に腰痛持ちの方にはありがたいパップテントだと思います。
サイズが大きく居住性が良い
パップテントはバンドックのソロベースが人気になって以来、各ブランドからニューモデルが発売されていますが、傾向として居住性を上げるためにサイズが少しずつ大きくなっています。
下の表はAmazonで販売されている各ブランドのサイドフラップ、スカート付TCパップテントの使用時サイズをまとめたものです。
ブランド/製品名 | 使用時寸法 |
GOGlamping TCパップテント |
長さ365cm×幅200cm×高さ120cm |
Soomloom Military tent X-large |
長さ360cmx幅200cmx高さ118cm |
TOMOUNT サイドフラップ付 |
長さ360cmx幅200cmx高さ115cm |
8tail GOD. PUP | 長さ360cm×幅190cm×高さ110cm |
BUNDOK ソロ ベース EX |
長さ360cmx幅190cm×高さ110cm |
テンマクデザイン 煙幕TC DX |
長さ330cm×幅190cm×高さ130cm |
※ピンク着色部は全ブランド中の最大寸法です。
GOGlampingのTCパップテントは長さ、幅で1番(幅はSoomloomも首位)サイズが大きく、高さでは煙幕TCDXについで2番という結果でした。
TCパップテントは先にお話ししたようにキャノピーが非常に高いので、これらトータルで考えれば居住性に関して一番優れたテントではないでしょうか。
三角窓と後方窓による換気
TCパップテントの外観上のアクセントになっている三角窓はテントの両側についています。
薪ストーブ用の窓として紹介されていますが、三角窓は開口面積が他ブランドの窓(穴)に比べ大きく、換気用の窓としても実用的なサイズです。
またテント後面のセンターにはバックウィンドウ(下の写真)を設けてあり、これら3つの窓をあわせれば夏場の暑さ対策として十分な換気が出来るはずです。
これだけしっかりと窓を備えているパップテントは現時点では他ブランドにはなく、とても貴重な存在です。
インナーテントのフロント目隠し
現在、パップテントのインナーは各ブランドともにフルメッシュがほとんどです。
唯一、FIELDOORのパップテント320だけがフルクローズとメッシュを切り替えられる仕様になっています。
インナーがフルメッシュで困るのはフロントキャノピーを上げた状態で中で寝たり、着替えたりするときに外から丸見えになることです。
TCパップテントはサイドと後ろはフルメッシュなのですが、フロントのみクローズできるようになっており、プライバシーを守ることが出来るようになっています。
自然に溶け込むカラー
TCパップテントのカーキ色は自然に溶けこむカラー。
これは個人的な見解ですが、パップテントを選ぶならこういう自然な色が飽きないし、それでいて一番カッコいいと思います。
なお、GOGlampingのTCパップテントは全部で3色展開になるようですので、もしカーキ色がお好きではない方は残る2色に期待しましょう。(#^.^#)
GOGlamping TCパップテントの仕様
それでは、続きましてTCパップテントの仕様をみていきましょう。
主な仕様
主な仕様を表にまとめました。
フライシートサイズ | 約365×200×120cm |
インナーテントサイズ | 約190×90×115cm |
収納サイズ | 57×18×18cm |
重量 | 約6.8kg |
素材 | フライシート:ポリコットン
インナーテント;ポリエステル ポール:アルミニウム |
耐水圧 | 700mm(フライシート) |
付属品 |
メインポール:φ16mm×高さ120cm/2本(3節連結) サブポール:φ16mm×高さ160cm/2本(4節連結) 夜光ペグ:長さ21cm/19本 自在ロープ:長さ250㎝/8本 フライシート×1 インナーテント×1 キャリーバッグ×1 |
- フライシートに採用されているポリコットン生地は、一般的なポリエステルに比べ耐久性、遮光性、難燃性に優れます。
- またフライシートは撥水加工されており、耐水圧が700mmと少し高くなっています。(通常は350mm程度)
- ポリコットン生地のスカート付きなので、冬キャンプではテント下部より冷風が入ってくるのをある程度防いでくれます。(スカート端部でペグダウンは出来ません。)
- このスカートはトグルでくくれるようになっているので、スカートを括ることで暑い夏には幕下から風を取り入れることが出来る仕様になっています。
- ポールは耐食性の高く軽量のアルミ製を採用しています。ポールの材質は好みにもよると思いますが、SoomloomのMilitary tent X-largeなどはスチール製です。
- ペグはネイルペグ(スチール製)です。地面のコンディションにもよりますが、ガイロープを固定するペグとして21cmは少し短い気がしますので、8本については長めのペグを別途用意しておいた方がベターです。
ファスナー部分の防水
三角窓と後方窓はファスナーで開閉するのですが、雨がファスナー部分から侵入してこないよう大きめのカバーで覆われています。
またフロントキャノピーの大きなファスナーも同様にカバーされています。
雨漏り防止用のエンドキャップ
メインポールから雨が入らないようにエンドキャップをつけるようになっているのですが、このエンドキャップが無くならないように紐でテントと結ばれています。
テントを立てる時に、いちいちエンドキャップを取りにいかなくていいので、これは便利。
こういう配慮はユーザーにとって嬉しいですね、
取説は収納袋に取り付けられている
このテントの取扱説明書ですが、あらかじめ収納袋に取り付けられていて紛失しないようになっています。
紙ではなく生地で出来ているのでずっと見られてありがたい。
ちょっとしたことですが、とても気が利いてますよね。
新色が続々登場そして前幕も
2022年2月2日にカーキに続いてグリーン色がAmazonで発売開始されました。
こちらもミリタリーチックなカッコいいい色ですね。
インナーテントの色をフライシートと合わせているところが、細かいところですが良いと思います。
2022年3月にモスグリーンが発売され、これで3色が揃いました。
モスグリーンはアウトドアにあう渋いカラーでこれも人気が出そうです。
GOGlamping TCパップテントを使って感じたこと
ここからは僕が実際にソロキャンプでこのTCパップテントを使用してみて感じたことをお話します。
ソロキャンプにちょうど良いサイズ
ソロキャンプの一つの理想形は、座った椅子から全てのバッグやキャンプ道具などに手が届くコックピットスタイル。
お気に入りのキャンプ道具に囲まれながら過ごす時間は、ソロキャンパーにはたまらないことでしょう。
もちろん周りをモノで囲むだけではなく、テントに出入りするための通路もちゃんと確保しないといけません。
このTCパップテントは、そんなレイアウトを実現できるサイズ感だと思います。
テントの近くで焚き火をしやすいキャノピー高さ
寒い季節になると、キャノピーとサイドウォールで囲まれた前室の空間に身を潜めて風を防ぎながら、目の前に置いた焚き火で暖まりたくなります。
そのためにはテントに出来るだけ焚き火台を近づけたいところ。
TCパップテントなら素材が火の粉で穴が空きにくいポリコットンを採用していることに加え、なんと言ってもキャノピー高さが160cmもあるおかげで焚き火を比較的テントに近づけやすい条件が揃っています。
僕の場合はチェアをインナーのすぐ近くまで引いた位置に座り、そこから燃料をくべられる位置に焚き火台を置いて冬は暖をとっています。
このためには燃料や焚火台についても選ばないといけませんが、このスタイルが可能なら焚き火だけで寒い夜を越せると思います。
四季を通じて過ごしやすいテント
キャンプは自然を相手にするわけですから、寒い時は冷たい風をシャットアウトし暑い時は風をとり込んで暑さを和らげてくれるような、気候の変化に合わせて対応してくれるテントが理想的です。
このTCパップテントはスカートが不要になった時にはまくり上げてトグルで固定できるようになっています。
スカートの折り畳み機能や、3つの窓の開閉により、テントにとり込む風をコントロールできるのはとてもありがたい仕様だと感じます。
下の写真は冬のとても風の強い日にソロキャンプをした時のものです。
まわりのドームテントが斜めに変形したりタープがつぶれるような悪天候でしたが、風を正面から受ける向きに張ってしまったTCパップテントは、そんな中でもフロントをしっかり閉じることで何の心配もなく就寝することが出来ました。
まだこのテントで夏キャンプは経験していませんが、大きな窓もあるので快適に過ごせるのではないかと思っています。
インナーテントの設置に戸惑う
使っていて気になったことも一つ書いておきます。
それはインナーテントの設置手順です。
このテントはメインポールを立てる時に、インナーテント頂点とフライシート頂点のそれぞれ両端2か所についているハトメを、ポールの先端で同時に通すようになっています。
この作業自体は問題ないのですが、この後
フライシートの前側2箇所をペグダウン→フロントファスナーをあけてインナーテントの前側2か所をペグダウン→フライシートの後ろ側をめくりあげインナーテントの後側2か所をペグダウン→フライシートの後ろ側2か所をペグダウンする
という手順が少し面倒かなと感じました。(他にも手順があると思いますが。)
出来ればインナーはフライを張った後にワンタッチのバックルで吊るすタイプが簡単で良かったなと思います。
<ここから追記です。>
上記の様に取説の通りに設営するのではなく、楽に設営できるよう手順を考案しました。
この手順を次の記事で説明しています。
もし同じ様に設営のしにくさを感じた方は是非参考にしてください。
<追記終わり>
まとめ
ここまで、GOGlampingのTCパップテントの主な特長と仕様、実際にソロキャンプで使って感じたことについてお話してきましたが、いかがだったでしょうか。
最後にまとめです。
TCパップテントのデザインが気に入ればオススメ
TCパップテントは他ブランドのパップテントと比較して前室が広くてキャノピーが高いことについて先にご説明しましたが、この点が他ブランドのパップテントと比較して一番使い易いと感じる理由になると思います。
その上でもしこのテントの三角窓と、背の高いフロントキャノピーの姿からなる個性的なデザインが好みと感じる方なら、ぜひおすすめしたいテントです。
1万円台の価格が魅力的
さて最後に気になるのは価格ですね。
このテント、現在(2021.12.26時点)Amazonでなんと1万円台で売られています。
GOGlampingのTCパップテントは機能、性能、デザイン、品質、そして価格の全てのポイントを押さえている良いテント。
現在考えられる機能が全部入っているにも関わらず、この価格帯で手に入るのであればかなりお買い得感があると僕は感じます。
ほんと、いい時代になったものですね。
G・GPUP2.0について
GOGlampingのパップテントとしては、2023年現在G・GPUP2.0(3代目)が販売されています。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
この商品は既に廃番になっています。
本記事は中古品ご購入の際の参考になるよう残しています。
詳しい情報は本商品のメーカHPをご覧ください。
GOGlampingというブランドについての紹介や、その他すべてのテント、タープ製品の紹介はこちらの記事をご参照ください。
それでは、今回はこのへんで。
みなさん楽しいキャンプを!