今回はソロキャンプの時に使う水の運搬に便利なナルゲンボトルについてご紹介します。
僕は今までソロキャンプで内面がステンレスになっている小型のジャグを使ってきたのですが、その理由はプラスチック容器の毒性が気になっていたからです。
実はキャンプ用品として売られている折りたたみ出来るプラスチック(PVC)容器に入れた水が、夏にキャンプ場に長時間置かれてぬるま湯になっているのを、そのままコップで飲んでみたことがあるのですが、その水が凄くまずくて「オエーッ」となってしまった経験があります。
もう味からして何か容器に使われているプラスチックの成分が水の中に溶け出しているとしか思えなかったのですよ。
(まぁこれは想像なので、本当のことは分かりませんが。)
もし同じような容器をキャンプで使われている方は、ご自身の体の為にもぜひ一度そのまま飲んで味を確認してみることをおすすめします。
そのまま常温の水を飲むことはなかなか無いと思いますが、例えばその水でコーヒーを淹れてしまっていたら水本来の味が分からないですから。
なので、そうと知らずに「美味しー。美味しー。」とか言ってゴクゴク飲んでいるかもしれませんよ。
そこで体に悪い容器に代わり、是非おすすめしたいのが今回ご紹介するナルゲンボトル。
この記事でステンレスジャグからナルゲンボトルに変更した理由と、ナルゲンボトルの優れた特長について詳しく説明していきますね。
目次
キャンプにナルゲンボトル広口1.0L TRITAN(トライタン)がオススメ
オススメするナルゲンボトルですが、僕も使っているnalgene(ナルゲン) 広口1.0L トライタンボトルという商品です。
はじめにナルゲンボトルの主な仕様とその特徴についてあげます。
- 原産国:アメリカ
- 原料樹脂:本体飽和ポリエステル樹脂/キャップポリプロピレン
- 耐熱温度:本体100℃/キャップ120℃
- 耐冷温度:本体-20℃/キャップ0℃
- BPAフリー
- 割れや破裂に強い耐性あり
- 広口なので中を洗いやすい(手は入りませんが)
- ナルゲン独自の液漏れ防止システムで液漏れしない
- フタにパッキンが無いので寿命が長い
- 耐熱100℃なので冬は湯たんぽ代わりになる
- これ以上ない軽さ
- 側面に目盛りがついていて軽量できる
- 色が豊富なので好きな色を選べて楽しい
と、ざっとこんな感じです。
ちなみにサイズは1Lの他にも0.5L、1.5Lがありますので、お好みで選べますね。
ジャグから何故ナルゲンボトルにしたのか
僕はずっとソロキャンプの時、容量が小さくて内面がステンレス製のジャグを使っていました。一般的にステンレスは安いプラスチックとは違い、水を使っている限りは化学物質の毒性について安心な素材だと言えます。
ジャグはボタンを押したり、コックを回すだけで簡単に水が出てくるので使い勝手は良好ですが、唯一、かたちが円筒形だし、断熱材の厚さがあるので思ったよりもかさばるのが難点です。
僕は車を買い替えて荷室が小さくなったこともあり、しばらくしてジャグは使わずキャンプ道具の軽量化のために、キャンプの買い出しで2Lサイズの水のペットボトルを1本購入する運用に変更しました。
僕の場合ですが、飲料用の水やお茶などを除けば一泊二日のソロキャンプで、水を2L全て使い切ることはまずありません。
水のペットボトルはスーパーに行けば安いモノなら70円もかからない値段で手に入るので、コストという意味でも一回のキャンプでこれくらいなら特に不満のないレベルですね。
ペットボトルの優秀なコストパフォーマンス
念のためコストだけを考えてみましょう。
2Lペットボトルの購入をナルゲンボトル1Lサイズを2本購入することに変えると、ナルゲンボトルの元が取れるまでに結構な回数キャンプにいくことになってしまいます。
ざくっと計算してみますね。
ナルゲン広口1Lのトライタンボトルが2本(2L分)で、1,600円/本×2本=3,200円
2Lの水のペットボトルが70円/本とすると3,200円/70円=46本
2Lペットボトルを46本買うと元が取れることになりますから、最低でも46回もキャンプに行かないといけませんね。これはちょっと気が遠くなってしまうかも。(笑)
ゴミを出したくないからナルゲンボトルを選んだ
実はコストより僕が気になっていたのは、キャンプに出かけるたびに空になった2Lのペットボトルをどんどん捨てていたことです。
2Lのペットボトルって結構大きなゴミになるし、最近はペットボトルもリサイクルできずに燃やされてしまうそうですから、地球のためにも出来るだけプラゴミを減らしたいところ。
つまりナルゲンボトルを使うことになった理由は「環境にやさしいキャンプ」という考えなのですよ。
もちろん地球環境以外にも恩恵はあります。次に紹介しますね。
プラスチックの体への影響が心配な方にナルゲンボトル
ナルゲンボトルは環境ホルモンの問題提起にもなった有名な物質、ビスフェノールA(BPA)フリー(BPAが入っていない)です。その証拠にトライタンのボトル底面には”BPA FREE”の印がちゃんと入っています。
BPAはポリカーボネートや塩ビを作る際に添加される物質です。人によって感じ方は違うかもしれませんが、プラスチック製容器を使われている方は、それがBPAフリーか気をつけて確認された方がいいかもしれませんね。
最近はナルゲンボトルの様にBPAフリーを表示している商品もありますが、口に入れるもので積極的に表示していない容器は個人的には気をつけた方が良いと思っています。
ナルゲンボトルは耐薬品性も高い
トライタンは耐薬品性や耐衝撃性も高く、個人的には安心なプラスチックだと思っています。
というのも、僕はコールマンのアウトドアオールドファッションドグラスをキャンプでずっと使っていましたが、これが同じトライタンを用いたコップで、かなり耐久性が高いなと感じていたからです。
もちろんこのコップで水を飲んでいても、あのプラスチック臭を感じたことは一度もありませんよ。
ソロキャンプの水確保にナルゲンボトルまとめ
最後に一泊二日のソロキャンプで必要な水の量ですが、お話したように僕は飲料水を除いて2Lを確保しておくことを目安にしています。
キャンプ場に炊事場など無く水が確保できないシチュエーションでは、自宅から1Lサイズのナルゲンボトル2本に水を満タンにして持っていきます。
もしキャンプ場に炊事場があれば、空のナルゲンボトルを1本だけ持って行って、炊事場で水を汲みテントまで運んで使います。
ファミリーキャンプでは、ジャグに10Lの水を汲んできて使うこともあると思いますので、そんな場面ではナルゲンボトルは役に立ちませんが、ソロキャンプだと2L分あればなんとかなるので、ナルゲンボトルが有用だと思います。
あとナルゲンボトルはいろんなカラーがあるのでそれだけで選ぶのが楽しいですよ。また数は少ないけど、デザインされた絵やロゴが入っているコラボモデルが売られていることがあるので、そういうのを見ているだけでも楽しくなるボトルだと思います。
というわけでソロキャンプの水の運搬に、ナルゲンボトルを使ってはいかが?というお話でした。
それでは、今回はこのへんで。
みなさん楽しいキャンプを!