こんにちはochanです。
今回は、最近購入したNaturehike(ネイチャーハイク)のアルミコットについてお話します。
現在、ネイチャーハイク製のコットには複数のラインアップがありますが、その中で今回購入したコットはこの記事を書いている2021年での最新モデル。
ハイ&ローと2段階にコットの高さを変えられて、「2020年アップグレード版」という肩書きがついているタイプ(Folding Camp Bed XJC04)です。
実は僕の中では、今回のコットの購入が6台目となります。
コットを買った時にいつも思うのは、性能や品質がずっと進化し続けているということです。
これはマットも同じなのですが、キャンプの中で睡眠にかかわるアイテムはユーザーの関心が特に高く、それだけにメーカー側も開発に力を入れているということなのだと思います。
そんなコットの中で今一番売れていて、スタンダードとも言える存在になっているのが、今回ご紹介するネイチャーハイク製の新型コットになります。
このネイチャーハイクのコットの購入をお考えの方のために、僕がこのコットを使って感じたポイントをもとに、購入に際する考え方についてもお話ししたいと思います。
それでは最後までごゆっくりとどうぞ。
目次
ネイチャーハイク製のコットの位置づけ
ネイチャーハイク(Naturehike)といえば、キャンプ用品を総合的に取り扱っている中華ブランド。
UL(ウルトラライト)系の商品が多い中で、コットについては同じくUL系のHelinox( ヘリノックス )を模した商品を作っているという認識しか初期型のコットを作っているときにはありませんでした。
というのも人気が出た初期型のコットは、脚の色までヘリノックスと同じ青色にしたくらいの模倣っぷりでしたから。
それが今ではヘリノックスに比べて価格面でアドバンテージがあるだけではなく、品質や使い勝手について改良を重ね、また性能やデザイン面でも独自に進化した結果、優れた特長をもつコットになっています。
今のコットの流れを作ったのは確かにヘリノックスですが、どちらかと言えば今ではネイチャーハイクのコットの方がこの分野ではスタンダードな存在になっている感があります。
今やネイチャーハイクのコットの模倣品が市場に出回っていますから。
というわけでコットを購入する際は、このネイチャーハイクのコットを基準にして、購入前に比較検討されると良いと思います。
2020年アップグレード版のコットの主な仕様
先にヘリノックスのコットの話をしましたので、まずはネイチャーハイクの2020年アップグレード版とヘリノックスの最新タクティカル コット コンバーチブルの仕様を比較してみましょう。
ブランド | ネイチャーハイク | ヘリノックス |
商品名 | Folding Camp Bed XJC04 | Tactical Cot convertible |
使用時サイズ(ハイ) | 190×64×38cm | 190×68×38cm |
使用時サイズ(ロー) | 190×64×17cm | 190×68×16cm |
収納サイズ: | 50×20cm | 54×16.5cm |
重量 | 2700g(レッグ含む) | 2540g (レッグを除く) |
重量(レッグ) | - | 480g |
耐荷重 | 150kg | 145kg |
素材 | フレーム:アルミニウム
シート:ポリエステル |
フレーム:アルミニウム
シート:ポリエステル |
カラー | カーキ ベージュ 花田 ブラック オリーブ ネイビー |
ブラック コヨーテ マルチカモ |
価格(税込)※ | 16,900円 | 48,400円(ブラック、コヨーテ) 57,200円(マルチカモ) 11,000円(別売レッグ) |
※価格は各ブランドHPに表示されている価格です。
ネイチャーハイクの方が実は軽量
ヘリノックスのTactical Cot convertibleにはハイスタイルで使用するときに必要なレッグ(脚)が本体に付属していません。
というわけなので、公平を期すために両者を同じハイで使用するときの重量で比較すると、ネイチャーハイクの2,700gに対しヘリノックスは2,540g(本体)+480g(コットレッグ)=3,020gとなります。
意外かもしれませんが、約1割程度、ネイチャーハイクの方が軽量化という点でリードしていることになります。
UL徒歩キャンパーやバイクキャンパーなど、荷物の重量が気になる方にとっては、ネイチャーハイクのコットの方がポイントが高いですね。
気になる価格はヘリノックスの約1/3以上
気になる価格ですが、ヘリノックスよりはるかに安価なのがネイチャーハイクです!
これも公平に比較するためにハイスタイルで使用することを前提で計算すると、ネイチャーハイクの16,900円に対しヘリノックスは
48,400円(本体)+11,000円(レッグ)=59,400円となります。
ネイチャーハイクなら、ヘリノックスに比べて1/3以上安い価格で購入できます。
またヘリノックスを選んだ場合、ファミリーキャンプで人数分のコットを揃えるとなると、ほとんど現実的ではない金額になってしまいます。
のちほど説明しますが、ネイチャーハイクのコットについてはAmazonのタイムセールの時に価格が一気に下がりますので、このことを考えるとネイチャーハイクのコットのコスパの良さが光りますね。
コットを実際にキャンプで使って感じたこと
それでは僕が実際にキャンプでネイチャーハイクのアルミコットを使用した時の感想について説明していきます。
足の取り付けは大変か?
ネイチャーハイクのアルミコットのレビューなどを読んでいると、脚部を取り付ける際に大きな力が必要なので女性では難しいとか、男性でも取り付けられなかったとかというような話が多いように感じます。
もしかすると商品の個体差があるかもしれませんが、あくまで僕の場合は初めに足を取り付けた時に少し硬いと感じたくらいで、次回から楽に取り付けが出来ています。
さらに今では、左手でコットを持ち上げて宙に浮かせたままの状態で、右手で脚部をはめ込むことさえ可能!
というわけで、足の取り付けが難しいというよくあるレビューとは逆に、自分の場合はとても楽に取り付けが出来ています。
個人的にはもっと取り付けの際に力が必要になるくらい、シート面のテンションを上げた方が寝心地が良くなるのではないかくらいに思っています。
さて、もし脚の取り付けに大きな力が必要となるので困っている方がいれば、キャンプに行く前に自宅で数日間コットを組み立てたまま放置しておけば、シート生地が伸びて組み立てがいくらか楽になるはずなので是非お勧めします。
寝返りを打った時のギシギシ音はするか?
僕がこのタイプのコットを購入する際に一番に気になったポイントは、コットの上で寝返りを打った時にギシギシと音がしないかということでした。
このギシギシ音、静かな夜に寝ている時には特に気になるものです。
自分のコットが夜中にギシギシという音をたてると気になって仕方ないのはもちろんですが、隣に寝ている人がいるとその人にも迷惑がかかるかもしれず、これはもう騒音という以外のナニモノでもありません。
この音はフレームとシートの間がズレる時に発生するビビリ音のようなものですが、ネイチャーハイクの初期型の青い脚のコットではかなりこの音が問題になっていました。
そこで僕はこのネイチャーハイクのアップグレード版コットを購入する前に、まったく同じコットを使用している知人に、このコットはギシギシ音がしないかと聞いたのです。
もちろんギシギシ音はしないというのが知人の答えで、このいきさつがあったことが僕がアップグレード版を購入するに至った大きな要因となっています。
つまり、今回購入した2020年アップグレード版ではこの騒音対策がされているのです。
分かりやすい対策としては、フレームを通すスリーブの内面に黒い格子状の生地を張っているようですね。
さて実際にこのコットに寝てみたところ、思った通り寝返りを打ってもギシギシ音はほぼせず、とても満足しています。
(本当は全く音がしないと言いたいところですが、人によって音の感じ方が違うので、あえて「ほぼせず」と表現しています。)
寝心地について
寝心地はコットで一番気になるポイントですが、これも感じ方については人によって評価が大きく異なるところだということを前提にお話しさせていただきます。
まずシートのテンションについては張りがあまり感じられず、どちらかといえば少し柔らかめです。
組み立てた後にテンションが高めのコットだと、生地を手で叩くと太鼓のようにポンポンと音が鳴ったりするものですが、このコットについてはそのようなことはありません。
コットの張り具合の好みについては人それぞれですが、僕はこのコットの柔らかい張り具合は好きですね。
というわけで、寝心地についてもとても満足しています。
安定性について
キャンプでコットを使う場合、屋内とは違って地面に凸凹や傾斜などがあることを前提に考えなければいけませんので、そのような場所でも安定して使えることがコットの大事な要素となります。
最近、僕はキャンプ場の整地されたフラットなサイトではなく、石がゴロゴロしているような野営地でキャンプをする機会が多いため、余計にコットの安定性の大切さを感じます。
では地面がフラットでないと何が起きるかといえば、このネイチャーハイクのようなタイプのコットでは脚がフレームから外れてしまいます。
つまり、脚というのは同部品の反発する力でコット両側の2本のフレームの間をつっぱることによて固定されているだけなので、例えば地面の傾斜などによってコットの長手方向に力がかかると比較的簡単にこの固定部が外れてしまい、最悪の場合は寝ている間にコットが倒壊してしまうというわけ。
ネイチャーハイクのコットは、ハイスタイルで使用するときにはコットの脚の先が”ハ”の字に広がっているので、こうした力には比較的強く安定性があると思います。
ですが、ロースタイルで使用するときはハの字部分が無くなるとともに、3本足になることもあり不安定な状態になってしまいます。
僕はコットの安定性については寝心地と同じくらい重要な部分だと思っていますが、実際に少し傾いた場所でローポジションで使っていたところ足が倒れた経験があるため、地面の状況によってはロースタイルで使用する際は注意が必要だと感じます。
ただし僕の場合は主にハイスタイルで使っているため、大きな問題とは考えていません。
逆にコットをローで主に使いたい方は、購入時にハイ&ローの2WAYタイプのコット以外にロースタイル専用のコットの選択も検討されると良いと思います。
ネイチャーハイクのコットのまとめ
ネイチャーハイクのコットを選んだ理由の1番目の理由はギシギシ音でしたが、2番目の理由は価格です。
コット購入の検討をされている方の中には、品質とコスト面でWAQなど、国内ブランドの類似コットの購入をお考えの方も多いと思います。
僕はこのネイチャーハイクのコットについては品質面で国内ブランドと遜色がないと思っていますので、あとは価格が重要になりますね。
実はネイチャーハイクのこのコットの通常表示価格は比較的国内ブランドより高い設定なのですが、Amazonのタイムセールなどでバーゲン価格になり、比較的安く購入することが出来ます。
国内ブランド品との価格比較
それでは国内ブランドを代表してWAQとVENTLAX、FUTUREFOXの3社とAmazonで表示されている価格(2021.8.3調べ)で比較してみましょう。
ブランド名 | 製品名 | 表示価格 |
Naturehike | Folding Camp Bed | 16,900円 |
WAQ |
2WAY フォールディング コット |
15,800円 |
VENTLAX |
2WAY アジャスタブル コット |
14,800円 |
FUTUREFOX | 2wayコット | 15,800円 |
この表のとおりAmazonの通常価格ではネイチャーハイクが一番高く、VENTLAXが最安の結果となりました。
ただし、僕の場合はネイチャーハイクのコットをタイムセールで11,000円(付与ポイント分も価格から減額)を少し切るくらいの価格で購入しています。
国内ブランドの場合、ネイチャーハイクのようなバーゲン価格で売られることはほぼ無いようですので、ネイチャーハイクのコットをタイムセールやバーゲン等を利用して購入するのが一番お得な買い方になります。
ちなみに今回取り上げた国内ブランドですが、WAQはコットのギシギシ音が結構します。
VENTLAXは騒音対策をしていると説明に明記されています。実際にVENTLAXを使用している知人の話を聞いたところ、やはりギシギシ音はしないということでした。
FUTUREFOXは他メーカーが3本足なのに対し5本足なので、そのぶん組み立てに手間がかかりますが安定性は一番よい感じです。ギシギシ音もほぼないようです。
まとめ
最後に、ネイチャーハイクのアルミコットを購入する際の考え方についてまとめておきます。
ハイスタイルでの使用を中心に考えている方で、コットの幅が64cmと少し狭いことが気にならなければ、このネイチャーハイクの2020年アップグレード版は買いだと思います。
一方、価格よりも国内ブランド品の安心感を第一に求めたければ、騒音対策を施されて価格も安いVENTLAXのコットを中心に検討されてはいかがかと思います。
それでは、今回はこのへんで。
みなさん楽しいキャンプを!