ネイチャーストーブラージがソロキャンプの焚き火調理で手放せない!

こんにちは、ochanです。

今回はユニフレームのロングセラー製品、ネイチャーストーブラージについてご紹介します。

みなさんはソロキャンプで調理をするとき、燃料系のコンロ(ガスやガソリン、アルコールなど)を使っていますか?それとも焚き火を使っていますか?

ソロキャンプで焚き火を利用して調理をされる方にとって、このネイチャーストーブラージはとても使いやすい焚き火台だと思います。

なぜならこのストーブは①高い火力を作り出せる、➁調理中に薪を追加できる、➂鍋やフライパンを安定して載せられる五徳を備えているという3つの特長をもっているからです。

焚き火による調理は火力調整など技術的に難しい面もありますが、それだけにうまくいったときにはとても嬉しいものですよね。

この記事ではネイチャーストーブラージの使い方や、実際にソロキャンプで使って気づいた点について詳しくお話していきます。

それでは、最後までごゆっくりとどうぞ!

調理で手放せない3つの理由

はじめに、この焚き火台が調理に向いている理由を3つご紹介しますね。

その1.強い火力を生む構造

ネイチャーストーブラージはコンパクトな見た目にもかかわらず、その気になれば大きな炎を上げて燃焼させることが出来ます。

つまり、強い火力が必要とされる調理にも対応が可能です。

高火力

強い火力を生み出すことが出来るのは、ネイチャーストーブラージが煙突効果を利用した燃焼炉を採用しているからです。

下の図の様に、煙突効果により底面のメッシュ(網目)から空気を効率よく炉内に取り込むことで燃焼を促進しているのです。

煙突効果

その2.前面パネルの燃料投入口

上部の五徳にコッヘルやケトルを載せたままでも、前面のパネルにある窓(燃料の投入口)から薪をストレスなくくべることが出来ます。

これによって、薪を入れるために加熱を途切れさせる必要がありません。

薪をくべる

その3.信頼感のある五徳

ネイチャーストーブラージが調理に適している一番の理由が、このしっかりとした五徳です。

五徳の間隔もアウトドアで使う調理器具に合うように、少し狭くなっています。

つかいやすい五徳

他社にも似たような煙突効果を利用した焚き火台はありますが、その中でネイチャーストーブの五徳の安定感は唯一無二の存在といってもいいでしょう。

ネイチャーストーブの五徳

ネイチャーストーブラージの細部をみてみよう

それでは、このストーブを詳しく見ていきましょう。

スペック

まずは、主なスペックから。

サイズ 使用時:210×235×(高さ)250mm

収納時:205×215×(厚さ)45mm

重量 約1.2kg
材質 ステンレス鋼
付属品 収納ケース
生産国 日本

材質はユニフレームの他の焚き火台と同じく全面にステンレス鋼を採用しており、耐久性については申し分ありませんね。

付属の収納ケースですが、下の写真の様な薄手の黒い袋です。

収納袋

オプションについて

ネイチャーストーブラージのオプションとして、五徳つきの天板の代わりに使える焼き網が売られています。

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このオプションの焼き網ならサイズが本体にちょうどぴったりですが、社外製でも少し大きめの網なら問題なく使えそうですね。

弟分のネイチャーストーブについて

ユニフレームのネイチャーストーブには、今回ご紹介している「ネイチャーストーブラージ」の他に、ひとまわり小型サイズの「ネイチャーストーブ」も存在します。

この製品についてはこちらの記事で紹介していますので、ご参考まで。

パーツの構成

内包するパーツは次の4つです。

  1. 五徳
    焚き火台のトップにとりつけるパーツ。
  2. 底部
    本体を支える脚とメッシュスタンドで構成されています。
  3. フロントパネル
    燃料を投入する窓がついている前面の壁をなすパーツ。
  4. 3面パネル
    本体の後ろと両サイドの計3面からなるパーツ。サイド面にはハンドルと着火用の小さな穴があります。

 

パーツ

最初に各パーツ端部のバリの有無を確認しましたが、特に気になるバリはありませんでした。

組み立て方法

下の写真は底部のパーツをひっくり返したところ。

2本の脚が折り畳まれていますので、まずこの脚を開きます。

メッシュスタンド

脚を開いたところです。

底部は全面がメッシュになっています。

このメッシュは灰が下に落ちないように考えられているようで、かなり目が細かいですね。

足を開く

底部の4か所にピンがついているので、ここに炉壁を差し込みながら組み立てていきます。

ピンの部分を拡大したところ。

ストッパー

3面パネルを開きながら、下部のスロットに先ほどのピンがハマるように組み立てます。

側面についているハンドルも、外側に引き出してやりましょう。

3面パネル取り付け

スロット(長穴)にピンが入っている部分の拡大写真です。

ストッパーに取り付け

お次はフロントパネルを取り付けていきます。

フロントパネルにはフックが4か所ついています。

このフックを両サイドのパネルに切られたたて穴に引っ掛けていきます。

窓付きフロントパネル

たて穴にフックを差し込んだところです。

4か所のフック全てを穴に差し込んでいくのですが、この工程は力を必要とするので慣れないと少し苦労するかもしれません。

フロントパネル取り付け

たて穴にフックを差し込んだところを拡大。

フックの取り付け部

最後に五徳を上に載せれば完成です。

五徳は重たいので、下の写真のように載せるだけで安定します。

完成

実際にソロキャンプの調理で使ってみる

それでは、実際にソロキャンプで調理に使ってみた時の様子を見ていきましょう。

着火はとても簡単

まずは薪に火をつけていくところから。

着火に使用するのが、本体の側面にある小さな穴。

はじめはこの穴からチャッカマンを差し込んで火をつけるのかなと思いましたが違いました。

取扱説明書によれば、薪などの下にテッシュペーパーなどの紙を敷き、この穴から紙を少し出して火をつけるようです。

サイド面の穴

薪(ヒノキ)を突っ込んで、その下に今回はキッチンペーパーを2枚入れてやりました。

本当にこんなもので薪に火がつくのかなと、この時点では半信半疑。

薪を入れる

先ほどの穴から、キッチンペーパーを少し出しました。

なんだか、爆弾の導火線の様ですね。(#^.^#)

キッチンペーパーを出す

着火!

「ん、ん、んー、どうかな!?」

着火!

僕の心配をよそにキッチンペーパーが激しく燃え始め、なんと薪に火が移りました。

「煙突効果って凄い!」

着火剤いらずの焚き火台って。。。

これは本当に素晴らしい。

ネイチャーストーブに脱帽です。

火が薪に移る

注:この着火方法はあくまでもメーカーの取扱説明書記載によるものです。「着火するなら、フロントパネルの窓からチャッカマンで火をつけちゃえば!」という様な、身も蓋もないご意見はここでは受けつけませんのであしからず。(;^ω^)

強い火力

着火後にさらに薪を追加してしばらくすると、煙突効果で大きな炎が上りはじめました。

これだけ小さい焚き火台からは、想像し難い高火力ですね。

火を大きく

下の動画はスローモーションになっていますよ。

調理に優れたポイント

調理を始める前に、上部に五徳を取り付けてやります。

燃焼室を上から見る

下の写真はトランギアのメスティン(レギュラーサイズ)を載せ炊飯をしたときのもの。

五徳の間隔が狭いので、レギュラーサイズのメスティンでも問題なく載せることが出来ました。

あらかじめ火を強めにして炊飯を始めると、すぐに沸いてきました。

ここから火力を抑え弱火にする必要がありますが、前面の窓からくべる薪のタイミングを調整することにより、意外と火力の調整はやり易かったです。

炊飯は問題なく完了。

メスティン

さらに、一回り小さい100均ダイソーのメスティンを載せることも出来ますよ。

ダイソーメスティンは炊飯で一合ぴったりのサイズなので、やはりソロキャンプには有難い五徳です。

ダイメス炊飯

次はラージメスティンでシチューを作っている時の様子です。

中火~弱火をイメージすると、このくらいの火力にしてやればよいです。


最後に、イーグルプロダクツの0.7Lケトルを載せてお湯を沸かしました。

0.7Lの容量はソロキャンプ用のケトルのサイズですが、この通りサイズ感がちょうどいいようです。

お湯を沸かすので、薪をくべるタイミングを短くして火力を上げることで、直ぐにお湯が沸騰しました。

こういったケトルや鍋などを使うときは、上部に五徳を取り付けておいた方が載せ下ろしの動作が安全ですし、取っ手が熱くなりにくいので良いですね。

ケトル

調理が終わったら焚き火モードへ

調理が終わった後、薪が余っているので再び五徳を外して焚き火を楽しみました。

フロントパネルの窓から薪が燃えている様子を見ることが出来るので、単に焚き火をしていても楽しいですね。

燃える

ネイチャーストーブラージまとめ

それでは、最後にネイチャーストーブラージについてまとめます。

使用時に気をつけるべきポイント

実際に使ってみて、ここは注意すべきだと感じたポイントについてもあげておきます。

  1. 地面を熱でいためない配慮
    いちおう脚がついていますが、地面から燃焼炉の底面までの距離が近いので、例えば芝の上で使うと芝を焦がすことになると思われます。
    今回はユニフレームのフィールドラックにステンレス天板を取り付けた上に、ネイチャーストーブを置いて使っていますが、このような地面への熱対策について配慮が必要ですね。
  2. 薪が燃えるスピードが速い
    薪の燃えるスピードが、ユニフレームのファイアグリルやコールマンのファイアーディスクなどの通常の焚き火台に比べると圧倒的に速いため、薪をくべるタイミングが遅れると火が鎮火してしまう可能性があるので注意しましょう。
    ただし焚火台自体が小型なので、薪の消費量は比較的少ないと感じます。
  3. 熾火がすぐに灰になる
    通常の焚き火台は焚き火を続けているうちに熾火が徐々に底の方にたまってくるものですが、ネイチャーストーブについては熾火が早く燃え尽きるため、炉内に溜まる傾向があまり無いようです。
    このため火力の調節がしやすいとも言えますが、置き火に頼らず薪から薪へと火を移していくようなコントロールが場合によっては必要になってきます。
    そういうことも、この焚き火台を使う面白さの一つとして考えるくらいの余裕が必要ですね。(#^.^#)
  4. 大きな炎
    薪をくべすぎると本体のサイズから想像しがたいような大きな炎が発生することがあります。
    このため、高さのあまり無いソロテントのキャノピーの下に、本体を置いて使用するのは危険ですので避けた方が良さそうです。

テントの前でネイチャーストーブを使う

少し不便なキャンプの魅力

今まではソロキャンプに行ってもガスコンロを使って調理をする機会が圧倒的に多かったのですが、これからはこのネイチャーストーブラージを使って焚火による料理にも挑戦したいとと思っているところです。

たしかに焚き火に鍋をかけるとススで鍋の底面が真っ黒けになって、後始末がけっこう面倒です。

でも火という道具を使って調理することはとても楽しいので、少しくらいの不便を感じてもいいのでは?と最近は思うのです。

そして売られている薪を使うのも良いけど、もっと欲を言えばキャンプ場に落ちている木の枝や松ぼっくりを燃やすことが出来れば、また趣があってさらに楽しいのじゃないかと。

普通の焚き火台では燃えにくい木を、このネイチャーストーブにくべた時にこそ、その本領が発揮されるのでは?と僕は思うのですよ。

だけど最近のキャンプ場は意外と綺麗なので、木の枝なんかあまり落ちていないのですよねー。(笑)

ネイチャーストーブで焚き火

購入時は転売価格に注意

実はこのネイチャーストーブラージですが、もうここ数年という長い間、欠品状態が続いていました。

そのせいで転売業者によりずっと高値がついていたのですが、最近になってまた生産がはじまったようで価格が落ち着いてきています。

もしネイチャーストーブラージの購入を検討されているのであれば、税込み価格は8,500円(2021.4.5現在)ですので、この価格とあまりかけ離れた価格設定であれば購入を控えた方が良いと思います。

ただしAmazonのユニフレーム製品には送料が含まれているのか? このネイチャーストーブラージに限らずどの製品も定価では売られておらず、若干ですが高めの設定になっていますので合わせてご検討ください。

さて最後に、このネイチャーストーブラージ、

ソロキャンプで火力をコントロールする労をいとわず焚き火で調理したいと思っている方にとって、きっと良き相棒になってくれるのではないでしょうか。

それでは、今回はこのへんで。

みなさん、楽しいキャンプを!

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