こんにちは、ochanです。
今回は冬キャンプで役に立つ暖房器具、電気ヒーター入りの電熱式座布団(ヒーターマット)をご紹介します。
最近は冬キャンプをする方が増えたせいか、Amazonなどを見ていると電熱ヒーターを使った製品が増えてきているのを感じます。
実は、僕も昨シーズンは電熱ベストを使っていました。
電熱ベストは確かに着ていると温かいのですが、ポケットに入るくらいの小さなモバイルバッテリーを電源として使うことになるため、一泊二日のキャンプでも途中でバッテリーが切れてしまうのが少し不満でした。(もちろんヒーターの出力を変えられるので、使い方によってバッテリーの持ち時間は変わってきますが。)
そこで何か良いアイテムは無いかと考えてたどり着いたのが電熱式座布団。
この電熱式座布団はUSBのコードが1mくらいあるので、チェアの横に置いた大容量のポータブル電源につなげばバッテリー切れを気にせずに使うことが可能です。
よくある電熱ベストはUSBのコードが短くて、ポケットの中でモバイルバッテリーとつなぐことしかできないので、ポータブル電源は使えなかったのですよね。
冬キャンプの寒い夜、体の前方からは焚き火で、お尻はこの電熱式座布団で温まればポカポカになってなかなか気持ちいいですよ。
ただこの電熱座布団、まだキャンプで使っている方は少ないようでネットでは情報があまり無いのです。
そこでこの記事では、僕が使用している電熱式座布団の仕様と特長、使い方のポイントや使ってみた感想についてお話していいきたいと思います。
それでは最後までごゆっくりとどうぞ。
目次
MRGの電熱式座布団(ホットマット)の仕様
この記事では「電熱式座布団」で呼び名を統一することにしていますが、製品によってホットヒーターとかホットマット、ミニホットカーペット、ホット座布団などといろんな名称で紹介されています。
それでははじめに、僕が使っている電熱式座布団の仕様についてお話しします。
電熱式座布団はUSB給電式を選ぼう
電熱式座布団はネットで探せばいくつか見つかると思いますが、これから僕がお話をするのはUSB経由で給電の出来るタイプです。
はじめにUSB給電という条件を付けたのには理由があって、100Vコンセントを使うタイプは消費電力が比較的大きいため、ポータブル電源を使ってもあまり長時間の使用が期待できないから。
というわけで、大切なのはUSB給電式を選ぶことです。
MRGの電熱式座布団の主な仕様
僕が使っているのは、MRG(エムアールジー)の電熱式座布団(ホットマット)です。
MRGというブランドは焚き火台やハンモックをはじめとするキャンプ用品も販売しているので、ご存知の方もいるかもしれませんね。
MRGの電熱式座布団はこんなやつです。
主な仕様は以下の通り。
サイズ | 43×43cm |
重量 | 490g |
素材 | ニット繊維/滑り止めメッシュ生地/電熱線繊維 |
温度切替 | 3段階(強/中/弱) |
温度 | 30-54℃ |
電圧 | 5V |
出力 | 5-10W |
USBケーブル長 | 120cm |
洗濯 | 洗濯可能(手洗いのみ/洗濯機・乾燥機使用不可) |
- この座布団の仕様には「屋外用」と書かれていないのですが、手洗いで洗濯できるようなので屋外で使っていて濡れても問題ないと思って使っています。(かならず自己責任で使用してください。)
- 出力が5Vのバッテリーをお持ちなら使用できます。
MRGの電熱座布団の3つの特長
このMRGの電熱座布団の3つの特長を説明します。
1.出力が切り替えられる
出力はUSBコードの途中についているスイッチで小・中・大(スイッチを押すと青・緑・赤の色に発光する)の3段階に調整できます。
僕の場合はずっと「弱」で使用しているのですが、それが出来るのも調整機能がついているからこそ。
最適と感じる温度は人によって結構違うと思いますので、個人的には調整機能はあったほうがいいと思います。
でも温度調整が出来ないタイプは激安なので、僕もそうでしたが購入時にはどちらが良いか迷うかもしれません。
もしお試しで買うならば調整機能が無いタイプもありかもしれませんね。
2.消費電力が小さい
僕はUSBをポータブル電源につないで使用しているのですが、ポータブル電源側に電熱式座布団を使用しているときの消費電力が表示されます。
この数値を読むと、
弱:5W
中:7W
大:10W
ですので、これはかなり小さい値だということが分かりました。
これなら150Whクラスの比較的小さめなポータブル電源を使っても、使用条件によりますがほとんどの場合、一泊二日のキャンプでは最後までバッテリー切れしないでしょう。
3.チェアに固定できるベルト付き
MRGの電熱座布団はチェアの上にのせて使った時に、チェアと座布団の間でずれないように2つの配慮がされています。
-
- 座布団の裏地に滑り止め加工がしている。
- チェアへの固定用ベルトが2本ついている。
- 座布団の裏地に滑り止め加工がしている。
この2つの工夫のおかげで、チェアの上でずれてしまうようなことは今のところありません。
電熱式座布団をキャンプで使ってみた
それでは実際にソロキャンプでこの電熱式座布団を使用して思ったり感じたりしたことをお話します。
キャンプ用チェアの上に直接置いてもあまり暖かく感じない
電熱式座布団が届いてすぐに家にある椅子に取り付けて電源を入れてみたら、すぐに温かくなってきてとても気持ち良かったのです。
僕がキャンプで使っている椅子はコールマンのコンパクトフォールディングチェアなのですが、計画とおり冬キャンプでこのチェアに取り付けて電源を入れても、家にある椅子の時の様に暖まりませんでした。
よく考えると家の椅子の座面にはクッションがあったので、そのクッションが保温材の役割をしていたのだと気づきました。
というわけで、話しは次の項に続きます。
市販の座布団の上に置くとお尻がポカポカになった
必要なのは熱が椅子の下に逃げて行かないようにしてやることです。
そこで近所のホームセンターで300円くらいで売られていた座布団を買ってきて、まずチェアの上に固定しました。
そしてその安い座布団の上に電熱式座布団を敷いて電源を入れると、家の椅子で経験した暖かさを感じられるようになりましたよ。
いやーアウトドアでこのポカポカする感じは、実に気持ちいいですよ。
チェアにつけっぱなしにしておける
この座布団+電熱式座布団は折りたたみ式のキャンプチェアと相性が良くて、写真の様にチェアに取り付けたまま折りたたむことが出来ます。
しかも収納時のサイズはほぼ変わりませんので、つけていること自体が気にならないくらいです。
折りたたみ式のチェアを使っている方には、このアイテムが特におすすめ出来ます。
寝袋の中や移動中の車でも使える
一度、寝る時に寝袋の中にこの電熱式座布団を入れて寝てみたのですが、ヒーターを「弱」にしていてもかなりの暖かさを感じました。
この電熱式座布団は、寝る時にもかなり有効なアイテムだと僕は思います。
ただしUSBのケーブル長さが1mくらいしかないので、足下にこの座布団を置くなら寝袋の脚の部分だけを開けることの出来るファスナーがついてないと使いにくいかもしれません。
他にもUSBの出力が車にもついているならば、普段は車のシートヒーターとしても活躍してくれますよ。
背中を暖めるには
最後になりましたが、お尻よりも背中を暖めたい方もいると思います。
確かに焚き火で温まっていると体の前側だけよく温まるので、余計に背中の方が寒く感じます。
背中を暖めるために、石油ストーブをチェアの後ろに置くようなことを僕は昔やっていましたが、そこまで大げさにしなくてもある程度はこの電熱式座布団で背中の寒さを解決できるかもしれません。
といってもやることは単純で、下の写真の様にチェアの背もたれに座布団を取り付ければいいのです。(#^.^#)
ちなみに、キャンプ用チェアに取り付けてお尻と背中をカバーできるタイプの電熱ヒーターも世の中にはあります。
寝袋を温めることも出来る
最近はポータブル電源の大容量化により、冬キャンプで電気毛布を使って寝袋を温める方も多くなってきたようです。
電気毛布のように全身を温めることは出来ないものの、電熱式座布団なら冷える足下を効率よく温めることが出来ます。
僕は封筒型シュラフを愛用しているのですが、このシュラフは足下だけをオープン出来るようになっているのでここから電熱式座布団を入れて足下を暖めています。
この場合はヒーターを最弱(5W)にして使うとちょうど良い暖かさになります。
この小電力なら一晩中使っても大した消費電力になりません(5W×8h=40Wh)ので、小型のポータブル電源でも十分対応が出来ますよ。
冬キャンプの暖房としての電熱式座布団まとめ
ここまで電熱式座布団の仕様と特長、使い方のポイントと使ってみた感想についてお話ししてきましたが、いかがだったでしょうか。
ホント、この電熱式座布団でお尻が温まると気持ちが良いですよ。(もちろん個人差はあると思いますが。)
実はお尻をポカポカにしてやると、血流によって下半身が温まってきます。
この下半身を温める効果は、お腹や腰を温めるよりお尻を温める方がより効果的だと言われています。
焚き火をすると体の上半身はよく温まりますが下半身を温めるのは難しいため、焚き火中に電熱式座布団を使えば全身を温めることが出来るというわけです。
ぜひ寒い季節にキャンプをする時は電熱座布団をお試しくださいませ。
それでは今回はこのへんで。
みなさん、楽しいキャンプを!