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風の力を利用するネイチャーストーブを使ってみた
最近、2次燃焼をさせるソロストーブ(solo stove)が流行っていているようです。小枝を燃やしても煙が出ない燃焼技術は、ネイチャーストーブ系の革新的な進化だと思いますが、最近では中華製の模倣品がネットで出回るようになり、全体的に価格も下がってきているので模倣品なら比較的手に入れやすい状況です。
本能:「あぁ、流行りのsolo stove、とても欲しいのだけど。」
理性:「あなたはよく似ている道具を過去に手にしたはずではないか。」
本能:「あれは、小枝をたくさん集めるのが大変で、結局使えなかったんだ。」
理性:「もう一度、使ってみてから考えてはどうかな。」
本能:「・・・・・・。」
パパーマンがそこで思い出したのは、ユニフレームのネイチャーストーブという小さな焚き火道具です。もう買って10年以上経っていますが、購入当初に2、3回くらい使っただけで、それからはほとんど使っていないのです。
そこで、このネイチャーストーブを、もう一度引っ張り出してきて再評価してみることにしました。
ネイチャーストーブとはどんなストーブ?
現在、ユニフレームのネイチャーストーブのラインナップは2種類あります。
パパーマンが使用している小型のネイチャーストーブ
- サイズ:使用時/130x130x160、収納時/130x130x15
- 重量:320g
- 材質:ステンレス(メッシュ部のみ耐熱鋼)
名前の通り大型のネイチャーストーブラージ
- サイズ:使用時210×240×250mm、収納時:220×220×55mm
- 重量:約1.1kg
- 材質:ステンレス
ネイチャーストーブラージの方は、燃料の投入窓や安定感のある五徳がついていてサイズはかさばるけど、小型のネイチャーストーブの弱点が解消されていて実用的なデザインになっています。
ネイチャーストーブラージの参考記事はこちらです。
僕の記憶では、このネイチャーストーブの発売当時は単三電池1本でスイトーブ内に風を起こすシェラストーブというものが先に世に出ていて、やはりキャンプ場に落ちている小枝や落ち葉・まつぼっくりなどを拾って燃やすことができる(燃料代がタダ)ので、とても人気を集めていました。
当時、BE-PALの連載でシェルパ斎藤さんが使っていましたね。後発のネイチャーストーブは、煙突効果を利用するので電池が不要となった上に、折りたためてコンパクトになるのでキャンプツーリングをしている旅人たちの間で注目されました。
ユニフレーム ネイチャーストーブの収納性
荷物をコンパクトにしたい方が気になるのが収納性の部分。ネイチャーストーブは専用の収納袋があり、ぴったりと納まります。収納時の厚さが15mmという薄さは本当です。
本体を収納袋から出したところです。薄いステンレス製の部品で構成されていて、組み立てることでストーブの形状になります。初めての方は五徳部分の組み立てで迷うかもしれませんが、他は簡単です。
ネイチャーストーブを実践投入してみた
今回の燃料ですが、小枝を集めるのはやはり大変ですので、焚き火用の薪をノコギリで3分割にした後、ナタで細かく割りました。写真がその薪ですが、用意したのは薪1本分だけです。
ネイチャーストーブを点火しました。風が少し出ていたこともあり、キッチンペーパーを1枚入れて火をつければ簡単に薪に火が移り、燃え始めました。
お湯を沸かしてみます。ネイチャーストーブラージは、モデルチェンジにより、現行品は使いやすい五徳がついていて良いのですが、ネイチャーストーブの専用五徳は安定感がなくて使い難いです。この時は、薪を使って五徳にしました。
また、薪を追加する時は上に載っているヤカンを一度外さないといけないので、ヤカンに熱くならない取っ手がついていないと作業がしにくいですね。
この辺りもネイチャーストーブラージであれば、正面に燃料の投入口がついているので使いやすいと思います。
次は、ご飯を土鍋で炊きます。風が出てきたので写真の通り火が風で流されているのが分かるかと思います。こんな時に、まんべんなく土鍋を温めるには鍋をときどき回したいところですが、風が強く吹くと炎が大きくなるので危なくてつかみにくいです。
うまく使いこなすには、もう少し風防を使うなどの対策が必要かもしれません。
テーブルの上の様子。
ネイチャーストーブ自体ははこじんまりしているので、写真の様にテーブルの上で使うのにはちょうど良いサイズだと思いました。この日は風もあって寒かったのですが、ネイチャーストーブで煮炊きをするのは小さい焚き火をしている様なものなので、これでも結構暖かいですね。
火は小さいけど、すぐ手元に置けるので焚き火にあたる効果は大きい様です。
ご飯を食べていた時、気づかない間に手が真っ黒けになっていて驚きましたが、正体は、これでした。
鍋やヤカンの裏に大量のススがついているではありませんか。(@_@)
ネイチャーストーブで木を燃やした状態で、コッヘルなどを使うとこの様にススがつくのは仕方がないことですが、このススを洗い落とすのは手間がかかります。
ススは洗剤で洗っても完全には落ちず、土鍋の裏は黒くなってしまいましたが、この様に土鍋やステンレスケトルの裏にススがついている姿もそれはそれで味が出て格好いいかもしれませんね。(笑)
まとめ
今回ネイチャーストーブを使ってみて、良いと感じたところです。
- たった1本の薪で一晩燃やせる
- 寒い時は、火を近づけられるので意外と暖かい
- やっぱり火遊びは楽しい
これで煮炊きすると、ススが鍋にかなりつくので気になる方もいるかもしれません。
それよりもネイチャーストーブが作る小さな焚火の炎で温まったり癒されるために、このユニフレームのネイチャーストーブを使うのがいいかなと今回思いました。
solo stoveは使ったことがありませんがススがつくのはきっと同じでしょうね。それと、なんとなくですがsolo stoveの二段燃焼の炎よりも、ネイチャーストーブの自然な炎の方が、見ていて楽しい気がします。
そしてもし焚火台として使うだけであれば、折りたためば小さくなる分だけネイチャーストーブの方を持っている方がメリットがあると思いました。
炊事をする前提なら、やはり五徳に安定感があって燃料の追加が横からできるネイチャーストーブラージが欲しいですね。
それでは、今回はこのへんで。