冬のふもとっぱらでしっぽり濡れた雨のソロキャンプ

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2020年2月22日(土)から24日(月)の2泊3日で静岡県富士宮市にある「ふもとっぱら」へソロキャンプに行ってきました。

今回のキャンプで今年通算8泊目のキャンプとなります。

今週末は3連休だったので少し足をのばし、初めてゆるキャン△の聖地ふもとっぱらまで出かけることにしたのです。

初日、土曜日は天気予報では一日中雨降り。

といっても降水量は最大で2mm/h、風速は最大4m/sくらいのコンディションです。これは雨よりも風の方が気になるかも。

「このくらいならきっと大丈夫。さぁ、富士山のふもとまで行ってみましょうか。」

土砂降りの雨に濡れながらテントを張る

岐阜を出発してキャンプ場まで途中で買い出しなどしたとはいえ、ジムニーで新東名を経由したロングドライブにたっぷり6時間ほどかかってしまいました。いやー、岐阜から富士山はやはり遠いですね。

それより気になったのは、途中からずっと雨に降られていたことです。

高速道路を新富士ICで降りてからも雨が勢いよく降っていたので、もっと弱まるようにと祈っていましたが、そんなおっさんの願いは全くかなわずキャンプ場に着いたら見事な土砂降り状態でした。

この日は17時少し前にチェックインしたのですが、管理人さん曰く、キャンプ場のルールで17時以降は場内で車を移動させてはいけないとのこと。

というわけでチェックインがおわって車に乗り込むと、「すぐにテントを張る場所を見つけなきゃ。」と気合を入れてハンドルを握りました。

ところが目の前に広がるメチャクチャ広いキャンプ場にまず圧倒され、続いてそんなに広いところなのに凄い数のテントがところ狭しと張られていて自分のテントを張る場所が見つからないことに動揺してしまい、しばらく呆然と富士山の方へ向かって車を走らせながらキャンプ場をさまよっていました。

ふと我に返ると、目の前の黒土の道(これが関東ローム層か?)に雨が流れ込むことで出来たヒドイぬかるみと大きな水たまりがずっと続いてるのに気がつきました。

運転していて粘土をこねたようなグチャグチャの道にタイヤをとられてスベッた時、「あぁ、ジムニーに乗っていて良かった。」とつぶやいてしまいました。そんな道をさらに進んでいくと、大きな水たまりの中に浮かぶ孤島のような絶好?のサイトを見つけることが出来ました。まるで遭難して無人島にひとりだけ漂着したかのような感じ。

「よし、ここにテントを張るぞっ!」

冬の冷たい雨がずっと降り続けます。

おっさんは雨に濡れながら、火事場の馬鹿力とばかりに今までで一番早いスピードでショウネンテントを張っていきます。

『こういう時、簡単にたてられるテントのありがたさを実感するのですよね。』

ショウネンテントの紹介記事はこちらです。

テントの設営を完了しキャンプ道具の搬入が終わるころ、あたりは暗くなっていました。

そして、あれほど降っていた雨もすっかり止んでしまいました。

「なんでなん?なんでこのタイミングで雨が止むん?」

ふもとっぱらに広がるテントの灯り

ずっとここまで運転をしてきたのと、そこから続けてテント設営をしたので、疲れてテントの中でしばらく放心状態。

雨に濡れたせいなのでしょう。じっとしていると体温が低下していくのを感じます。

これはいけないと感じて、ニチネンのミスターヒートを点火。

ミスターヒートの特性として、ストーブのちょうど真上に大部分の熱が上がっていきます。

そこで足下にニチネンのミスターヒートを置き、ストーブの真上に上半身をかぶせるような姿勢をとると全身で熱を受けることが出来るので効果的に暖をとれます。

夜のふもっとっぱら。

キャンプ場のテントの灯りがはるか遠くまで広がり、ちょっとした街のような雰囲気です。

そしてざわざわとした話し声が、全方位から耳に入ってきます。

こんな壮大なキャンプ場はなかなかありませんね。

だけど、なぜ雨が降るキャンプ場に人がこんなに集まっているのかとても不思議です。(#^.^#)

まぁー、これについてはあまり人のことは言えないのですけど。

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スパイダルコのナイフ

さて、そろそろ晩御飯の支度をしましょう。

今回は新しいナイフを持ってきています。

今までソロキャンプではずっとビクトリノックスのペティーナイフを使っていたのですが、前回のキャンプでかぼちゃの皮を切るのに歯が立たずとても苦戦したので、もっと強い刃のナイフが欲しいと思いスパイダルコのフォールディングナイフを購入したのです。

スパイダルコはアメリカのナイフメーカーですが、ブレードは僕の自宅からも近い刃物の町である岐阜県関市で作られているのですよ。

このナイフはオレンジ色のグリップが気に入っています。

白菜もジョキジョキ切れました。

寒い夜にすき焼きで暖まる

本日のメニューは豚肉のスキヤキです。

ST-330を点火させると、テント内がまた一段と暖かくなりました。

スキヤキが完成。

ナベはイワタニのマルチプレートを使っています。

生卵の中につけて。

「それでは、いただきまーす。」

すき焼きは冬のキャンプでは間違いないおいしさですね。

強風の吹き荒れるキャンプ場

夜中の12時を過ぎた頃、テント内の気温も3度くらいまで下がってきました。

夜になると遠くの方からゴォーツと大地を揺らすような凄みのある音が近づいて来ました。

テントやタープが震え、人の悲鳴が混じった大きな音がやってくると、自分のテントが突然バタバタとふるえセンターポールがグゥーゥと曲がりました。

それはキャンプ場を吹き抜ける強風でした。

風が通り過ぎたあと、テントの外からカンカンとペグを打ちなおす音がいくつも聞こえてきました。

初めは迫力のあるその風がやってくるとテントが潰されるのではないかと心配しましたが、何度か繰り返しやってくるうちにテントに何も支障が無いことが分かってくると次第に強風も気にならなくなりました。

小腹がすいたので、食後にリンゴをいただきます。

テントの内側は、落ちてくるほどではないですが結露でびっしょりになっていました。

今日は雨でぬれた地面の上にテントを張ったので、こうなるのは仕方ないところかもしれませんね。

明日の朝までに乾いてくれるといいのですが。

夜も更けてきたので、そろそろ寝床へもぐることにします。

それでは、今回はこのへんで。

続きは次回の記事「富士山の日(2月23日)のふもとっぱらでソロキャンプ」をどうぞ。

おやすみなさい。

「気になる隣のソロキャンプ」の発売!!

東京書店さんから出版されるソロキャンプ本に、なんと!当ブログの管理人 ochanも参加させていただきました。

ソロキャンプのこだわりや、ノウハウなどを書いています。

私以外にも、InstagramやYoutubeなどでお馴染みのソロキャンパーさんが登場します。ソロキャンプ好きな方にきっとお楽しみいただける内容になっていますので、気になる方は是非お手に取ってみてくださいませ!!

書名『気になる隣のソロキャンプ』
発行 東京書店(東京書店株式会社 (tokyoshoten.net)
発売 2021年4月14日予定
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