こんにちは、ochanです。
今回はAlpine DESIGN (アルパインデザイン)のポップアップシェルターテントⅡの紹介をします。
ポップアップシェルターテントを僕が使い始めてもうすぐ1年になりますが、この間にこのテントで30泊以上しています。
つまり、ほぼソロキャンプでは毎回使い倒しているといっても良いくらい常用しているテントなのですよ。
なぜ僕が常用しているのかというと、抜群に扱いやすいからです。
というのもケシュアの様なポップアップ式のテントなので、組み立てに3秒もかかりませんし、テントを畳むのも慣れると30秒あれば終わるくらいなのです。
またこのテント、メッシュインナーをコットの上に固定して、シェルタータープやオープンタープの下に設置して寝床にすれば、寝心地もいいし虫よけになるのでとても便利。
もちろん、さらにフライシートを使えばソロ用テントにもなるし、コットの上に張ればコットテントにも。
今回の記事では、これからタープ泊を試みたい方や快適なソロ用の寝床を作りたい方の参考になるよう、このポップアップシェルターテント2の特長や使い方について詳しく解説していきます。
それでは、最後までごゆっくりとどうぞ。
ポップアップシェルターテントの3つの特長
それではまず、アルパインデザインのポップアップシェルターテントⅡの3つの特長を説明します。
1.ポップアップ式なので設営・撤収が簡単
ポップアップテントですから、組み立ては収納袋から取り出してパッと開けば一瞬で完了。
またテントを折りたたむのも、コツさえ覚えれば30秒程度で終わりますよ。
僕がこのテントを愛用している一番大きな理由は、設営と撤収の作業が圧倒的に簡単だからです。
2.就寝時の虫除け対策が出来る
このテントのメッシュインナーは、フロア一一体構造のメッシュ壁で出来ているので虫の入ってくる隙間がありません。
これによって大人一人が寝るだけのスペースを蚊やアブなどの害虫からしっかり守ることが出来るため、屋外でも安心して寝ることが出来ます。
おまけにインナーは自立式なので、蚊帳のように吊るす場所を考える必要もありません。
ところで、咬まれるととても痛いムカデは冬の間も冬眠することなく、一年中行動する虫だということはご存知でしょうか?
なので冬キャンプをされる方には、冬の間もこのメッシュシェルターを使うことを是非おすすめしておきます。
3.コットテントとして使える
このポップアップシェルターテントの真骨頂はコットの上に載せてコットテントとして使うことが出来ること。
そのため、コットをぐるっと巻いてつなぐベルトがボトムの前後に1本ずつついています。
コットテントなので寝心地がいいのはもちろん、それだけでは無く夏は焼けた地面からテントを離すことが出来るので、比較的テント内の気温が上がらず涼しく過ごすことができるというメリットもあります。
もしすでにコットをお持ちであれば、このシェルターテントと併用することで良い相棒になってくれることでしょう。
ポップアップシェルターテント2の仕様
次にこのシェルターテントの仕様をみていきましょう。
アルパインデザインについて
ご存知の方も多いかもしれませんが、アルパインデザインは大手のアウトドア量販店「スポーツオーソリティ」のオリジナルブランド。
国内のアウトドアメーカーが販売するキャンプ用品にくらべ、お値打ちな商品を扱っているイメージのあるブランドです。
アルパインデザインの商品は実店舗で販売されています。迷った時はあらかじめお店で商品を確認してから購入することも出来るので安心ですね。
ポップアップメッシュシェルター(前モデル)と比較
アルパインデザインには現在も販売されている「ポップアップメッシュシェルター」と呼ばれる商品があります。
ポップアップメッシュシェルターにはフライシートが付属していないものの、同じ様にコットの上に載せてシェルターとして使うことが出来ますが、サイズ(主に長さ)が少し小さいのという難点があります。
このポップアップメッシュシェルターのほうは全長が短かく、身長の高い方が使うと体が生地に触れて狭く感じるという商品レビューをよく見かけますので、間違えて購入しないようにご注意ください。
ある意味、今回ご紹介しているポップアップシェルターテント2は、ポップアップメッシュシェルターの全長をより長くすることで、この不満を解消した改良版のような位置づけです。
以下にこの2商品の仕様を比較しておきますので、ご確認ください。
ポップアップシェルターテント2 | ポップアップメッシュシェルター | |
アウターサイズ | 約253×203×80(h)cm | - |
メッシュ(インナー)サイズ※1 | 約236×78×80(h)cm | 約203x63x65(h)cm |
収納サイズ | 約68×68×10cm | 約60x60x4cm |
重量 | 約2.6kg | 約1.2kg |
材質 | フライ:ポリエステル(裏面:ポリウレタンコーティング) インナー:ポリエステル フレーム:スチールワイヤー ポール:Φ7.9mmFRPポール |
生地:ポリエステル メッシュ部:ポリエステル フレーム:スチールワイヤー |
耐水圧 | 1,500mm | - |
付属品 | ペグ12本、ロープ2本、収納ケース | ペグ4本、収納ケース |
※1:ポップアップメッシュシェルターは全長203cmありますが、前後の壁は垂直に立ちあがっていないので身長の高い方だとインナーに干渉してしまいます。これに対しポップアップシェルターテントは全長が33cm長いです。
コストパフォーマンスの高いテント
ポップアップシェルターテントは定価¥10,989(税込)(2021.7現在 スポーツオーソリティHP調べ)と、約1万円で購入できるのが魅力です。
さらに購入前に用途がはっきりしていれば、使用頻度がそれなりに高くなるはずなので、コストパフォーマンスが高いテントになると思います。
ポップアップシェルターテントの使い方を紹介
それでは、ポップアップシェルターテント2の具体的な使い方についてご紹介します。
テントのインナーとして使う
僕はDODのソロソウルウォウウォウというシェルター型テントをソロキャンプで使用していますが、このテントにはインナーが付属していません。
DODでは同社のワラビーテントを別途購入し使用することを推奨していますが、この商品はテントの吊り下げとペグダウン作業が伴うので少し面倒です。
対してテント内でポップアップシェルターテントを使う場合は、フライシートは不要ですので、コット上にメッシュのインナーを置いてベルトで固定するだけでセッティンぐがあっという間に完了します。
また、もし大雨でソロソウルウォウウォウの中まで水が入ってきても、ワラビーテントとは違いコットの上にテントを載せているのでインナー内にまで水が入ってくる心配はありません。
というわけで、シェルタータープやインナーが無いテントの中で寝る時は便利に使うことが出来るので、とてもオススメです。
タープ泊時のシェルターとして使う
暑い季節はタープの下で寝ると一番涼しくて快適だということがわかっていても、やはり「タープ泊」というと少しマニアックな印象がありますし、特に虫が苦手な方は初めから敬遠しがちなスタイルだと思います。
そこで、僕がおすすめしたいのが雨が吹き込まないくらいのサイズのタープ下に、シェルターテントを載せたコットを置いて寝るスタイルです。
夏はキャンプをする場所によっては昼間に地面が蓄熱していることもあるので、コットを使って地面と寝床の間に距離をとってやると快適になる季節。
コットに加えて、さらにテントを使わずメッシュインナーだけで寝ると風通しが良いのでさらに寝やすくなりますよ。
ソロ用テントとして使う
さて最後は、この製品の本来の姿であるソロ用テントとしての使い方です。
この場合、そのまま地面にメッシュインナーを設置する方法もありますが、下の写真のように地面がデコボコな状況では、やはりコットの上にテントを張るテントコットスタイルをおすすめしたいです。
日本ではテントコットはあまり普及していませんが、僕は日本の蒸し暑い夏の気候や、最近多くなってきたゲリラ豪雨の状況を考えると、ぴったりなキャンプスタイルだと思っています。
ただしテントコットにする場合は、フライシートを固定する方法に少しコツが必要となります。
この設営方法については次の項で詳しく説明します。
テントコットとして設営するポイント
コットの上にフライシートを含むテントを設営する場合の手順を説明します。
コットを使うとテントが地面から離れる
テントコットとして設営する場合は、テントが地面から離れることになりますのでペグダウンの方法に工夫が必要です。
僕が使っているのは下の写真の高さが30cmあるKingcamp製のコット。
このコットの上にテントを載せていきます。
このKingcamp製ワイドコットの紹介記事はこちらです。
インナーを固定しポールを取り付け
コットにメッシュのインナーを載せたら、前後2本のベルトを軽く締めてコットに固定します。(キツく締めるとテントが破れるかもしれないので注意。)
ちなみにこのコットは全長が200cmなので、コットよりインナーが片側で18cmはみ出る計算になります。
はみ出したインナーの端っこ部分には体がのることはまず無いので、はみだしについては全然気にしなくて良いと思います。
次にメッシュインナーの頂上に付属のポールを1本取り付けます。
このポールはインナーとフライシートの間に隙間をつくるのが役割のようです。
フライシートをかぶせペグダウン
あとは付属のフライシートをかぶせペグダウンするだけです。
使用するペグは全部で6本ですが、この場所では付属のペグが地面に刺さりません。
代わりにエリッゼステークの28cmを使用します。
まずテントの前面と後面の4箇所のペグダウン方法ですが、この4箇所はペグに引っ掛けるリングが伸縮性のあるゴム製なので、下の写真のようにこのゴムを引っ張ってやるだけで問題なくペグに固定できます。
少し工夫が必要なのが、テントのサイド2箇所のペグダウン方法。
ここは1本のペグに上から①フライシート中央のガイロープ、➁フライシートの下端、➂フレーム端の金具の3か所を固定します。
①フライシート中央のガイロープ、➁フライシートの下端、➂フレーム端の金具の3か所の内、➁フライシートの下端と➂フレーム端の金具はペグまで固定するパーツが届かないので、コールマンのピン&リングフックで延長しています。
ピン&リングフックが無ければ、他にもガイローブを結んで延長するようなやり方で大丈夫だと思いますので、ここは一つの参考までとお考えいただければと思います。
まとめ
以上、アルパインデザインのポップアップシェルターテント2の特長と使い方について詳しく説明してきました。
シェルターテントを使うメリットは
特長についてまとめます。
- 組立・撤収が早い。
- メッシュインナーはテントやタープで寝る時のインナーテント代わりになる。
- コットの上にメッシュインナーを設置し寝床にすれば、
1.夏は風通しがよく涼しい。
2.地面の凸凹が気にならず寝心地が良い。
3.浸水しても寝床は濡れない。
4.虫に刺されない。 - フライシートを張ればソロ用のテントとして使用できる。
- 用途が多いけど価格が安くて、お値打ち感がある。
デメリットは
僕が気づいたのは、
- メッシュインナー内のスペースは大人一人分だけしかないので荷物などは中に置けない。
- 収納サイズは薄いが大きい円形なので、積載サイズに限界のある自転車やバイクでのキャンプには向かない。
の2点です。
基本はオートキャンプ向きのテントだと思います。
ただ、サイズは大きいけどそんなに重くはないので、電車キャンプなら使えるかもしれませんね。
ポップアップシェルターテント2を使うのが向いている人は
このテントは収納すると薄くなるので、それほど大きな積載スペースを必要としません。
だから、もし車で移動するソロキャンパーなら一つ車に積んでおいてもいいテントではないかと思うのです。
その理由はこれまでご紹介してきた通り、インナーの無いテントの中や、オープンタープの下に泊まる時のシェルター代わりにと、用途がアイデア次第で限りなく広がるテントだからです。
それに、もしメインで使っているテントに問題あれば、その時はバックアップとしてちゃんとソロテント代わりに使うことが出来ます。
またデュオキャンプで、リビングとして使う大きめのシェルターやテントは一つでいいけど、寝る時は別々が良いという考えのご夫婦にも、それほど大きなテントではないので2セット使うのもいいのではないかと思います。
それから、コットをすでにお持ちの方なら、一緒に使うとメリットが多いので是非おすすめしたいですね。
コットを使わない方も、もしこのシェルターテントを使うようになったら、いずれはコットを入手して組み合わせると使い勝手が一気に向上するので購入を検討されると良いと思います。
それでは今回のお話はこのへんで。
みなさん、楽しいキャンプを!