KingCampのワイドでコンパクトなハイコットのススメ
KingCampのコットは体が大きい方にオススメなワイドサイズ

こんにちは、ochanです。

今回はKingCampのワイドサイズなハイコットの紹介をします。

7075アルミ合金のパイプを組み立てるタイプの軽量コットは、幅が60cmから65cmの商品が一般的ですが、このくらいのサイズの幅だと実際に体が大柄な男性が使用した場合、小さいと感じてしまうことがあるはずです。

その点、今回ご紹介するKingcampのハイコットはコット幅が72cmもあるワイドな作りですので大きな方でも寝返りが楽にうてるはず。

またネットのレビューで、「コット上で寝返りをうった時にギシギシという音がして気になります。」というコメントをよく見かけると思います。コットを購入するときには、これも気になる点です。

僕の使った感じでは寝返りを打った時に全く音がしないわけではありませんが、このコットは音がする頻度が少なめですし、音が出たとしても小さめの音です。(以前使用したDesert Walker製ハイコット比較)

そして一番気になるのが寝心地ですね。

僕はすでにキャンプでこのKingCampのコットを何回か使っているので感想を申し上げますと、寝るとコット幅が広いせいか少し柔らかめで寝心地はとても良く、たいへん気に入っています。

この記事ではキャンプ用コットの購入検討をされている方のために、このKingCampのワイドサイズコットのおすすめポイントを深く掘り下げてご紹介したいと思います。

それでは、しばらくの間おつきあいください。

KingCampの5本足コット3つの特長

このハイコットの主な特長をまずは3つご紹介します。

1.コット幅が広い

コット幅というのは、寝心地を決める大きな要素になります。このKingcampのコット幅は72cmあるのが特徴です。

現在、ネットで売れ筋になっているネイチャーハイクの2020年製ハイコットは幅が65cmなのですが、このコットと類似の製品が他メーカーからも多数出ていることから、コット幅65cmがコットの標準サイズと言ってもいい状態です。

コット幅65cmだと、特に男性の中にはコットの上であおむけに寝た時、手の先がコットの端から落ちそうになる方もいらっしゃるかと思います。またコット幅65cmでは寝返りをし難いと感じる方もいるのではないでしょうか。あと少しコット幅が広ければと、コットで寝ていて思う方も多いはずです。

一方、徒歩キャンプの場合などはコットの収納サイズや重量が気になるかもしれませんが、それ以外のキャンプスタイルでは広い幅のコットを選ぶこと自体がデメリットになることはあまりないはずです。

そこで一般的な話になりますが、デメリットが無いのであればコット幅に関しては幅の広いコットを使えばそれだけ寝やすさが向上するはずです。

その点で、72cm幅のあるKingCampのワイドなコットは、それだけで十分な価値があるのです。

コットの脚部

2.耐荷重が200kgと大きい

Kingcampのコットのスペックを見ると耐荷重200kgと記載があります。

これに対して一般で気なコットは(ネイチャーハイクの2020年製のコットの耐荷重が150kg)、これより若干耐荷重が低い値が多いです。

実際に体重が200kgある人が使うわけでは無いとしても、この値が大きいコットは頑丈ということが言えますね。

3.寝返り時の騒音が比較的少ない

ココは重要なポイントです。

コットで寝ていて、寝返りを打った時に「ギシギシ」とか「バキバキ」とかいう大きな音がするととても気になるものです。特に2人以上でキャンプをしている場合、寝ている時に他の方に迷惑になるのじゃないかと気をつかってしまうこともあると思います。(熟睡していたら気づきませんけどね。)

この騒音が原因で、僕の場合はDesert Walkerのコットを購入したあと返品したくらいです。

次に購入したKingCampのコットは、このDesert Walkerのコットに比べたらずっと音自体が小さいですし、音の出る頻度も少ないです。もちろん感じ方には個人差があると思いますが、僕の場合は十分許容できるレベルです。

実際にキャンプで使ってみた

このコットはキャンプで何回か使っていますので、ここでは実際に使って感じたことをお話します。

1.ハイコットは体を起こしやすい

高さの低いローコットは天井が低いテントで使う時は都合がいいものの、どうしてもコットから起きる動作が難しいとうマイナスポイントがあります。このコットはハイコットとしては高さが少し低めの30cmですが、その分、ローコットに比べると寝起きの動作はしやすいのが良いですね。

ハイコットの脚

2.寝心地が最高

寝心地はとても良いと思います。

コット生地の張り具合が抑えられているようで、寝てみると少し柔らかめに感じますが、それがまたいい具合なのです。

このコットは幅が広いだけではなく、長さも200cmとロングサイズです。コット自体の大きさもストレスのない寝心地につながっていると思いますよ。

3.ギシギシ音が少ない

先に説明した通り、このコットはギシギシという騒音がかなり少ないです。

ギシギシという音は、似た様なA7075材を使った軽量タイプのコットでは他社製品もそうですが、コットの上で体重を移動した時に、生地とサイドの2本のフレーム(パイプ)がこすれ合うことで発生します。

実際に、この騒音の対策としてフレームにロウを塗って生地とフレームの間の摩擦力を小さくすることで改善をされている方がいらっしゃるようです。

ここからは僕の推定ですが、コット生地が強めに(固めに)張られているタイプは、生地が滑る時の力が大きいのと、滑るときに発生した音が太鼓を張った面(生地)で拡張されて大きな音になるのじゃないかと思うのです。

Kingcampのコットは生地の張りが弱めということに加え、アルマイト処理されたフレーム(2本のポール)表面がザラザラになるサンドブラスト加工がされていることで生地とフレームの間が滑りやすくなり、その分だけ発生音が小さくなっているように思います。

塗装されたフレーム

4.テントのインナーを痛めにくい足先の工夫

コットをフロアのあるテント内で使用する場合、よくある棒の先端にキャップがついている様な足先だと、荷重が一点に集中するのでフロア生地を痛めてしまう心配がありますよね。

このため、足の下に何か敷いたりと工夫をされている方も多いと思います。

足

このKingCampのコットの脚は、他社にない特殊な構造をしています。

その中でも足先端の形状はとてもよく考えられていて、完全に接地面がフラットになるのです。このフラットな足が全部で10もあるので、これならインナーテント内で使っても生地の底面を痛めにくいですね。

コットの脚の先端形状

5.力のない女性でも組み立てられる

特殊な構造をしていますが、分かれば組み立ては簡単です。

この手のコットは、コット両端の2本のフレーム(丸パイプ)の間に足となるパーツをはめていく作業で強い力を必要とされるものですが、このコットの場合は少しコツが必要なものの、あまり力が要らないので女性でも組み立てられると思います。

もし心配であれば購入後に自宅で組み立てて、そのまま1週間ほど放置しておくと良いと思います。

こうすることで生地がなじんでくるので、2回目の組み立てからは力がさらに要らなくなり、その分組み立てやすくなっているはずです。

 

組み立て方

上の写真の様につまみを90度回転させることで足がロックされる仕組みです。こういう機構は独特ですね。

もし、このツマミ自体を回すのが固いと感じたなら、六角レンチが製品に付属していますので。ツマミ中央にある六角穴付きボルトを回し少し緩めてやりましょう。

KingCampワイドコットの主な仕様について

主な仕様

Kingcampのコットの主な仕様です。

幅が広いことに注目してきましたが、実は長さも200cmと長めです。これならロサンゼルス・エンゼルスで活躍している大谷翔平選手(身長193cm)でも使えそうですね。(#^.^#)

使用サイズ 長さ200cm×幅72cm×高さ30cm
収納サイズ 長さ64cm×幅17cm×奥行き17cm
重量 3.2kg
材質 材質:7075航空アルミ合金、420Dオックスフォード布
耐荷重 200kg
ブラック

他社製コットと幅&耐荷重を比較

さて、このコットの長所の一つにコット幅、耐荷重が優れているとお話しましたが、実際に他社製品のスペックと比べてみましょう。

ここでは航空機で使用されている7075材を使ったハイコットタイプの製品の中から選んでみます。

ブランド タイプ コット幅 耐荷重
KingCamp

ハイコット

72cm 200kg

Naturehike

ハイ&ロー 65cm 150kg

Ogawa

ハイ&ロー 71cm 120kg

DESERT WALKER

ハイ&ロー 66cm 200kg
WAQ ハイ&ロー 67cm 150kg

やはり現行品では、KingCampの72cmのコット幅が一番広いようです。

耐荷重についてはDESERT WALKERと同点で、共に200kgで一番大きい値です。(あくまで公表されている仕様の比較です。)

KingCampのワイドコットのススメ

これまでKingCampのワイドサイズコットのおすすめポイントについて、お話してきましたが最後にまとめです。

キングキャンプのコット

メリットまとめ

これまで説明してきたコットのメリットをおさらいします。

  • コット幅が72cmと他社にくらべてワイド、大柄な体格の男性にオススメ
  • 耐荷重が200kgあり丈夫。
  • 張りは柔らかめで寝心地が良い。
  • 足の接地面がフラットなのでテントのフロアを痛めにくい
  • 組み立てにあまり力が要らない。
  • 寝返りの時にギシギシ音があまり発生しない。音も小さめ。

 

コット全景

このコットを特にオススメしたい方

最後になりましたが、今回ご紹介したKingCampのコット、

軽量・コンパクトでもサイズには妥協したくないキャンパーさんに特にオススメです。

それでは、今回はこのへんで。

みなさん楽しいキャンプを!

「気になる隣のソロキャンプ」の発売!!
気になる隣のソロキャンプ表紙

東京書店さんから出版されるソロキャンプ本に、なんと!当ブログの管理人 ochanも参加させていただきました。

ソロキャンプのこだわりや、ノウハウなどを書いています。

私以外にも、InstagramやYoutubeなどでお馴染みのソロキャンパーさんが登場します。ソロキャンプ好きな方にきっとお楽しみいただける内容になっていますので、気になる方は是非お手に取ってみてくださいませ!!

書名『気になる隣のソロキャンプ』
発行 東京書店(東京書店株式会社 (tokyoshoten.net)
発売 2021年4月14日予定
気になる隣のソロキャンプ | スリーシーズン |本 | 通販 | Amazon

この記事が気に入ったらTwitterでフォローしよう!

おすすめの記事