今回はソロキャンプでの利用におすすめしたい 愛知県犬山市にある栗栖園地キャンプ場を紹介します。
栗栖園地(くりすえんち)キャンプ場は桃太郎公園キャンプ場とも呼ばれ、地元キャンパーさんに親しまれているキャンプ場です。
サイトは木曽川の川原にある広い芝のフリーサイトです。区画がないので自分で気に入った場所にテントを立てることになりますが、全体的に平坦な地形でテントが張りやすいため、キャンプ初心者の方にもおススメできるキャンプ場です。
キャンプ利用料金は、なんとテント1張り500円。それもお金がかかるのは休日の利用時のみと、格安なキャンプ場なのです。
目次
栗栖園地キャンプ場をソロキャンプにオススメしたい理由
栗栖園地キャンプ場がソロキャンプの利用に向いている理由をあげてみます。
- キャンプ利用料金がとにかく格安
ソロキャンプでも500円/泊なので、かなりリーズナブルです。(ファミリーキャンプでも価格は同じです。) - チェックインとチェックアウト時間が基本無い
チェックアウト日の朝はゆっくりできますね。 - キャンプの予約が不要
思い立ったら、すぐにキャンプが出来ます。 - 広いキャンプ場なのでプライベートサイトを作りやすい
大きな芝のキャンプ場なのでテントを張るときに好きな場所を選べます。よっぽどのことが無い限り、お隣りさんのテントが近接することは無いと思います。
というわけで、間違いなくソロキャンプにピッタリな数少ないキャンプ場です。
もちろん高規格キャンプ場を望まないならば、ファミリーキャンプでの利用も全然OKですよ。実際にキャンプをしていると、お子様連れのファミリーキャンパーの方をよく見かけます。子供が遊ぶのには敷地が広いので都合もいいですね。
栗栖園地キャンプ場の位置はココ
愛知県犬山市にある栗栖園地キャンプ場は名古屋から1時間圏内に位置します。
場所は桃太郎公園の中にあるキャンプ場、カーナビでは「栗栖園地キャンプ場」で検索できると思います。
桃太郎公園 栗栖園地キャンプ場
電話:0568-61-1576
カーナビで設定すると川沿いの道を案内されますが、キャンプ場はこの道より一段低い川原になりますので、川沿いの道から川側に細い道をまっすぐ下ります。
降りるポイントは無料駐車場の看板が目印です。
下ったところがキャンプ場の駐車場になっていますので、そこで車を停めて受付をしましょう。
キャンプ場の受付と利用料金について
栗栖園地でキャンプをする際には受付が必要ですが、普通のキャンプ場のような管理棟はありません。
はじめて利用する方にとっては少し分かりにくいかもしれませんので、このキャンプ場の受付について詳しく記載します。
キャンプの受付は犬山物産/レストラン桃太郎で
キャンプの受付は桃太郎公園に隣接する「犬山物産」というお土産屋さんでやってくれます。ここは「レストラン桃太郎」と同じ建物になっています。
下の写真はキャンプ場へ向かう川沿いの道から犬山物産の建物を見たところです。道の反対側はちょうど桃太郎神社になります。
下の写真は先ほどの犬山物産の建物を、今度はキャンプ場側から見たところ。
休日なら、このお店の前のキャンプ場敷地内でおじさんが受付をやってます。(およそ17時ころまでいらっしゃるようです。)
写真左下の丸いコンクリートテーブルがその受付の場所になっています。
もしも夜遅くキャンプ場に到着して受付が出来ない場合は、キャンプ場にテントを張っておいて翌日の朝に受付を済ませば良いようです。
リーズバブルなキャンプ料金
栗栖園地キャンプ場の利用料金はテント1張500円(この料金で連続一週間まで可)
料金が必要なのは休日(土日祝)のみで平日のキャンプ利用は無料となります。
この料金は公園の芝の維持などに使われる協力金となりますので、かならず受付をして料金を払うようにしましょう。
テントに桃太郎の旗を立てよう
受付を済ませると、下の写真のような桃太郎の旗を許可書代わりに渡されます。この旗を自分のテントのそばに立てておきましょう。
僕はよくスノーピークのパイルドライバーを使って旗を固定していますが、タープのポールに固定するのもいいですね。
この旗はキャンプ場から帰る際に必ず受付へ返却しましょう。
キャンプサイトの紹介
川と山に囲まれた自然あふれるキャンプ場です。ここでは栗栖園地キャンプ場の全貌についてご紹介します。
キャンプ場の地形について
まずキャンプ場の駐車場ですが、坂道を降りた場所にある1か所のみです。この駐車場はキャンプ場の最も川下側にあるのですが、芝のキャンプ場はそこから川上側に向かってずっと広がっています。
一方、トイレや炊事場は広いキャンプ場敷地内の川上側に集まっています。
そんなわけで荷物を運ぶ手間を最小限にすることを優先すると川下の駐車場近くにテントを張るのが良いことになりますが、トイレとの距離を優先するならキャンプ場の川上の方が都合が良いことになり、いったいどこにテントを張ればいいのか少し悩むかもしれません。(#^.^#)
この正解は人それぞれだと思いますが、キャンプ場はほぼフラットな芝サイトなので、コールマンのアウトドアワゴンのような道具があれば悩んだ時にも、あまり気にせずキャンプ道具を遠くに運べるので好きなところにテントが張れて便利だと思います。
僕はここで何度もキャンプをしていますが、アウトドアワゴンを使われているキャンパーさんが他のキャンプ場に比べ圧倒的に多いように感じます。
ただ傾向としては、駐車場に近いエリアにテントが多いようです。
広い芝生のフリーサイトが自慢
栗栖園地キャンプ場の良いところは、何といっても手入れされた広大なサイトの好きな場所にテントを張れることです。春から夏にかけての青い芝の時期はやはり綺麗で気持ちがいいですね。
芝はキャンプ場の敷地でよく敷かれていますが、地面からの水分の蒸発をすすめ、同時に太陽光による地面からの熱反射をカットしてくれるため夏の暑さも和らげてくれる効果があります。
目の前に一級河川”木曽川”が流れる
キャンプ場の川下側(駐車場から比較的近い場所)の一部のエリアから木曽川が流れているのを見ることが出来ます。このエリアはキャンプ場の中で最も人気があります。
キャンプ場周辺を含む木曽川の峡谷の風景(愛知県犬山市から岐阜県美濃加茂市まで)が、ヨーロッパのライン川に似ていることから日本ラインとも呼ばれています。
キャンプ場東側に大きな山がある
川と反対側はには大きな山があり、キャンプ場のすぐ近くまでせまっています。この山のある方角はキャンプ場のちょうど東になりますので、夏はキャンプ場の山側にテントを張ると、朝方は日影になっている時間が少しだけ長く、その分快適です。
自然が豊かなキャンプ場
山や川が近いキャンプ場ですので、自然がいっぱいです。
朝方に公園内を歩けば、野鳥や野生動物などを発見できるかもしれません。
下の写真は公園の木にとまっていたコゲラです。コゲラは日本で一番小さいキツツキの仲間で、頭上でドラミングの音を聞かせてくれますよ。
黄色いメジロさんが公園の木の実を食べていますね。
ほかにもシジュウカラ、ホオジロ、モズ、イカル、ツグミ、イヨドリなどもここで良く見かけます。
その他、栗栖園地キャンプ場で発見した不思議な野生動物に関するキャンプ日記はこちらです。
サイト利用時の注意事項
栗栖園地キャンプ場のルールについてお話します。
まず、このキャンプ場ではゴミ(含む生ごみ)は持ち帰りになっています。BBQやキャンプで出たゴミは放置せず、必ず家まで持ち帰りましょう。
また特に芝を保護するためにゴルフの練習や花火が禁止されています。地元の方が芝を大切に手入れされているので、ここは注意が必要です。
同じく芝の保護のために特に気を付けておくべきルールが、薪や炭の使用が固く禁止されていることです。
薪は芝の保護のためにずっと以前から禁止されていましたが、炭についても完全に消火されていない炭を枯芝の上に捨てた方がいて、これが原因となり芝が燃え広がった事件があったことで最近になって炭も禁止となってしまいました。
よって現在使用できる火器はガスだけになります。BBQをする時にはイワタニ 炉ばた焼器 炙りやのような道具を用意する必要がありますので注意してください。
ただし、冬の暖房に石油ストーブは使っても良いようです。(これは管理人さんに質問して、直接いただいた回答です。)
- 夜のBBQ、パーティー
- 穴を掘ること
- 音楽(CDプレーヤーなど)の使用
- 1週間以上のキャンプ
- ハンモック、ラジコンカー、ラジコンヘリ、ドローン、バイクの乗り入れ
ハイシーズンは混雑する
春から秋までの休日は料金が安いうえにキャンプブームの効果もあり、キャンプやBBQの方で結構混雑してきます。とは言ってもキャンプ場よりも先に駐車場の方がキャパオーバーとなりますので、場内の混雑具合はそれほどでも無いとも言えます。
サイト内の施設
サイトより駐車場が先に満車になるので注意
駐車場は車50台程度が駐車できる広さです。繁盛期になると、サイトにテントを張れなくなるよりも先に駐車場が満車となり車が止められなくなってしまいます。
特に混雑する時期には買い物をしてからキャンプ場に到着されることをお勧めします。一度駐車場から車を出すと、戻ってきたときに停められなくなる可能性があります。
炊事場
キャンプ場に一か所ある炊事場の様子です。
ごく普通の水栓がついているだけの炊事場ですが、掃除は行き渡っているので気持ちよく使うことが出来ますよ。
トイレ
キャンプ場にトイレは一か所だけあります。洋式の水洗トイレになっています。ここも掃除が行き届いています。
夏の水遊びはジャブジャブ池
夏には水深の浅いジャブジャブ池に水が入ります。お子様向けの水遊び場です。
キャンプ場周辺と観光
キャンプ場の目の前にある桃太郎神社は必見
栗栖園地キャンプ場でキャンプをしたら、一度は訪れてみたいのが桃太郎神社。キャンプ場から道を一本山側にわたれば、この神社の鳥居が直ぐに見えてきます。(桃太郎神社とキャンプ場の間の道は車のスピードが出ているので、渡る際は十分注意しましょう。)
犬山市には桃太郎伝説があり、この桃太郎をお祀りする神社として存在する全国でも珍しい神社です。神社の境内にはお土産物屋さんもあり、5月5日には桃太郎祭りも開催されています。
神社への階段を上がったところに珍しい桃の形の鳥居がありますので、訪れた際には是非立ち寄ってみてください。
神社のコンクリート人形の作者は浅野祥雲
桃太郎神社の中には、桃太郎の昔話に登場する鬼や犬、サル、キジ、桃太郎などのコンクリート像が20体ほど立っていて、この像を歩きながら見ていけば昔話を辿ることが出来るようになっています。
このコンクリート像は関ケ原ウォーランドに大量に展示されている戦いの場面のコンクリート像を全て作っている浅野祥雲の作品です。ユニークな表情のコンクリート像を見ながら神社をお参りすれば、きっと心がなごむと思います。
キャンプ場近くの入浴におすすめな施設
キャンプ場から近いお風呂を2つ紹介します。
サンパーク犬山
キャンプ場から一番近いお風呂は、車で5分くらいのところにあるサンパーク犬山です。(ここは温泉ではありません。)
サンパーク犬山
入浴時間:AM9:30~PM10:00(平日)、AM9:30~PM6:00(日曜祝日)
入浴料金:子供100円、大人(中学生以上)500円
犬山市民健康館「さら・さくら」
時間に余裕があれば、犬山市民健康館「さら・さくら」がオススメです。こちらはキャンプ場から車で約11分のところにあります。岐阜県郡上市明宝の明宝温泉の源泉を入れていますよ。
犬山市民健康館「さら・さくら」
電話:0568-63-3810
入浴時間:午前10時~午後8時30分 (入浴受付時間は、午後8時まで)
休館日:毎週月曜日(月曜日が国民の祝日にあたる場合は、その翌日)
入浴料金:料金改定後(令和2年4月1日から)大人 520円、65歳以上・障害者・小中学生 310円、小学生未満 無料
とにかく近くに観光地が多い
犬山市は観光地なのでキャンプ場の周辺には日本モンキーパークや犬山城、リトルワールドなど、見どころがたくさんあります。キャンプ場からはモンキーパークの観覧車が山の上に見えていますよ。このキャンプ場をベースキャンプとして周辺を観光をするのも良いと思います。
まとめ
以上、栗栖園地キャンプ場の紹介でした。ここは僕がとても良く利用するキャンプ場ですが、予約不要で格安料金で泊まれる東海地区の穴場キャンプ場だと思います。
薪と炭が使用できないので焚き火やBBQをしたい方には向いていませんが、それを除けば広い芝でキャンプが出来る良い場所ですよ。
最後になりましたが、このキャンプ場もモラルの無い一部の利用者のせいで年々禁止事項が増えているように感じます。このキャンプ場を失わないためにも、利用の際は誰もが気持ちよく利用できるように心がけましょう。
それでは、今回はこのへんで。
みなさん、楽しいキャンプを!