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ピーコックのステンレスキーパーの完成度がキャンプ用ジャグより高いという現実
前回の記事、ソロキャンプのジャグにピーコックステンレスキーパーを選んだ理由 に続き、今回はピーコックステンレスキーパーの細部を見ていきたいと思います。
ピーコックステンレスキーパーですが、形状はホームセンターでよく売られているプラスチック製のウォータージャグとほぼ同じです。この形状のジャグは、みなさんも小さな温泉の休憩所とか食堂などに置かれているのをよく見かけると思います。
確かに見た目に目新しくさは感じられませんが、それだけ普及しているだかって製品としての完成度が高いのです。
実際にステンレスキーパーを使ってみて、実用的で良いところがたくさんあることに気づきました。キャンプ専用に設計されたジャグの中にはステンレスキーパーよりおしゃれで格好良いデザインの製品もありますが、使い勝手では劣るものが多いのが現実です。
今回はそんなジャグの細部を検証していきたいと思います。
ステンレスキーパーの秀逸な折りたたみ式の足
まず、下の写真はジャグ本体下の足をのばしたところです。ステンレスキーパーには3本の足があり、伸ばした状態で安定感があるので安心して使うことが出来ます。この足は折りたたみ式になっていて、テーブルの上にコップを置いて水をくむときには足をのばしてやると、ちょうどよい高さになるのです。
この機能は、あって当たり前の様に思う方もいらっしゃると思います。だけどキャンプ用のジャグには、蛇口の位置がこのように高くならない製品がほとんどなのです。
例えばイグルーのジャグは蛇口が本体の下の方についているし足もありません。このジャグを使い、コップを机の上に置いて水を入れようとした場合、別にジャグ用の台を用意する必要があります。
というわけでイグルー製のこのジャグはデザインが良くて使っている方もよく見かける人気のジャグなのですが、使い方によってはちょっと不便だと思います。
足は折りたためるのでコンパクトに運べる
次はステンレスキーパー本体下側の写真です。足を折りたたんだ状態ですが、車に積んで移動中の時は、この様に折りたたむことで足の分だけコンパクトになります。
もちろん、折りたたんだ状態でも使用することができますよ。手を洗ったり、コップをすすいだりするときは、この状態でテーブルから蛇口の部分を手前に出してやると使いやすいです。
実用的なウォータージャグの蛇口構造
次は蛇口をみてみましょう。ジャグの中で、ここが一番重要なパーツです。
ステンレスキーパーの蛇口は下の写真の様にプラスチック製であっさりとしたデザインですね。でも、実はこの蛇口がとても使いやすいのですよ。
ジャグの蛇口には2タイプあり
ウォータージャグの蛇口の種類を大きく分けると、
- 押す(引っ張る)と水が出るタイプ:手で押している(あるいは引っ張っている)間だけ水が出る
- レバーを倒す(回す)と水が出る:レバーを倒して(回して)いれば水は出続ける
の2種類があります。
1はコールマンのスチールベルトジャグやイグルーのウォータージャグなどでも良く採用されていますが、水を出す時には蛇口から片手を離せないので洗い物の時などは不便ですし、何より両手を一度に洗えません。
そのため次のような市販のコックに取り換えて使っている方が多いのが現実です。つまりジャグ以外にコックも購入する必要があり、知らずに購入された方にとっては後で思わぬ出費になるかもしれません。
もちろんステンレスキーパーの蛇口は見た目は地味ですが2のタイプなので改造の必要はありません。下の写真はステンレスキーパーの蛇口ですが、蛇口は開いている状態になっています。この状態で手を放しても水が出続けるので、とても実用的な構造です。
ステンレスキーパーは開口が大きく中が洗いやすい
ステンレスキーパーのフタを開けてみましょう。まず上蓋を一つあけると、白いコップが出てきます。
コップは2個が重なっています。このコップは、キャンプではあまり使わないかな。(笑)このコップたちは非常用ですね。
コップを下すと、さらに上蓋が出てきます。この蓋は本体に載せてあるだけなので密閉性はありません。これは蛇口を開けると上部から空気が自然に入る構造に設計されているのだと思われます。空気が入らないと蛇口を開けても水の出が悪くなりますから。(空気の入り口を考えていないジャグもありますので、買う前には是非ご確認を。)
満水の時に傾けると、当然ながら水がここからこぼれますので注意が必要です。これについては車で移動する時はジャグを空にして運び、キャンプ場で水を汲めばいいと思います。
2番目の上蓋もあけます。ジャグの中が見えてきましたね。
ジャグの口は写真の通り広くて、中を洗うのが楽な様につくられています。これもステンレスキーパーを使っていて良いと思えるところです。その昔、ファミリーキャンプを良くしていた頃、ポリタンクを使っていたことがあります。ポリタンクの蓋の開口から手を入れてスミまで洗おうとするのですが、これが結構困難な作業でした。それに比べると、ステンレスキーパーのお手入れはとても楽です。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、自壁の上部の色が濃くなっているかと思います。この部分がPPになります。
ところで、正面に”SPORTIF”と書かれていますよね。「スポーツ好きの人」っていう意味かな。このロゴがアウトドアっぽくない感じを、醸し出しているので、アウトドア系のステッカーでも上に貼ってみようかと思っています。
このピーコックステンレスキーパーですが、今のところ使っていて不満な点と言ったら、アウトドアっぽくない見た目だけです。(笑)これから壊れるまで使い込んでみたいと思います。何年くらい使えるかな。
それでは、また。
以下、2017年の8月15日に追記しました。
ステンレスキーパーを2年間使ってきて
この記事を書いてから早くも約2年がたちますが、今でもステンレスキーパーをガンガンに使っています。2年といってもパパーマンの場合は年間にキャンプを40泊くらいしているわけなので、使用頻度はかなり高いと思います。
まず、この時に選んだ6.1Lというジャグのサイズですが、ずっと使ってきてソロキャンプにはやはりピッタリなサイズだったと思います。1泊2日で、これ以上(6.1L)のサイズのジャグはきっと必要ないですね。
これまでに故障らしいところは全くありません。さすが日本製のジャグです!似たようなウォータージャグは他メーカーからもたくさん出ていますが、ステンレスキーパーのように「日本製」とハッキリ表示されているものは他ではあまり見たことがありません。飲料水を入れる容器ですので、選ぶならやはり日本製が安心だと思います。
外装の金属部はところどころですが、ぶつけて凹んでしまいました。だけど、自分ではそれもいい味になっていると思っています。(笑) こういうところって、金属で作られているので凹んでも「味」だと思えるのでしょうね。
そうそうアウトドア系のステッカーを貼りたいと書いていますが、この記事を書いてからずっと貼っていませんね。(笑)この記事を書いた時はチャムスのステッカーがいいと思っていたのですが・・・。その代わりといってはなんですが、はじめから貼られている「日本製」と書かれたステッカーが今でも残っています。
以下、2018年4月28日にちょっとした気づきを追記。
ウォータージャグは大は小を兼ねない
ウォータージャグを使っていて、時々感じることを追記しておきます。それはジャグのサイズの話なんです。
ジャグなので、当然キャンプ場に着いたら炊事場などの水道から、まず水を満タンにくむわけですが、下の写真はよく行くキャンプ場の水汲み場でステンレスキーパーに水を入れてようとしているところです。
これはよくある比較的シンプルな水汲み場の例だと思ってください。6.1Lのステンレスキーパーの場合、足を折りたためば難なく水をくむことができるのですが、これ以上のジャグのサイズになると流しから蛇口までの寸法におさまらいことがあります。
こんな時には小学校や中学校などで生徒がうがいをする時に使う、くるっと口が上に回すことの出来る蛇口であれば問題ないのですが、パパーマンがよく利用するような低規格のキャンプ場にはそういうのがついていないことも多いように思います。
そんな状況下で背の高いジャグを使っていると、仕方なくジャグを傾けたりして水を汲むことになるわけで、結果として水が満タンにならず残念な感じになってしまいます。背の高いジャグというのは、こういうところが盲点なのです。
なので、もしもソロキャンプで使うジャグを選ぶならば、ステンレスキーパーなら6.1Lのサイズがおススメです。ご参考まで。
それでは、今回はこのへんで。