こんにちは、GOGlamping公認アンバサダーのochanです。
今回は発売されたばかりのGOGlamping CABINロッジテントTCを紹介します。
CABINロッジテントTCはGOGlampingファンにとって本当に待ちに待ったという感じで登場した大型ソロテント。
開発に時間がかかったぶんだけ、使い勝手を向上させる作り込みがいたるところにみられ楽しいテントに仕上がっているというのが僕の第一印象です。
まずアウターフレーム方式で居住性の高いロッジテントという構成ながら、軽量なアルミ合金によるシンプルなフレームワークを採用することによって設営がとても楽にできるのが良いポイント。
僕はロッジテントを2張り所有していますが、どちらも従来からある鉄骨系テントなので重いスチール製のフレームを組み立てる作業は結構な重労働だと感じます。
居住性のためとはいえテントの設営で疲れてしまうと、せっかくのキャンプを楽しめないこともありますのでここは重要なポイントです。
また今回のCABINテントはTC生地なので念願の煙突ポートが装備されていますし、夏場は遮熱性が高く過ごしやすいテントになっています。
それからテント高さが中央部で190cmもあり、腰痛持ちの方にとても優しい設計になっているのがCABINロッジテントTCの一番の特長ですよ。
他にも前後のドアパネルにメッシュが装備されたり、別売りのオプションでインナーテントをはじめテントサイズを拡張できるのTC幕やTPU幕まで用意されていて至れり尽くせりです。
そんな使い勝手の良いCABINロッジテントTCですが、今回は主にオプション品を除くCABINロッジテントTC本体パートについてじっくりと見ていきたいと思います。
それでは最後までごゆっくりとどうぞ。
目次
CABINロッジテントTCの外観から分かる特長
それではまずCABINロッジテントTCの外観から見ていきましょう。
まず下の写真はテントをフルクローズにした状態。
CABINロッジテントTCのフレームは「ロッジテント」という名称の通り、山小屋のような三角屋根を持つアウターフレームが採用されています。
ロッジテントは、比較的壁の角度が立ち上がっていて居住空間を広くとれるというメリットがあります。
ただし昔からロッジテントは一般的に鉄骨(スチールフレーム)を採用していることが多く、重くてかさばるというウィークポイントがあります。
その点、このCABINロッジテントTCは最新テントらしくアルミフレームを採用し軽量化が図られているのが大きな特長です。
左右のアーチ状のサイドポールは三角屋根部分のみスリーブ式、側面はクリップ式で設営が簡単です。
次はドアについて見ていきましょう
前後ドアパネルのうちTC幕だけを跳ね上げることで前後フルメッシュにすることが出来ます。
大型ドアパネルにメッシュがついていると夏キャンプで使える場面が広がりますね。
特に夏場に森林のキャンプ場などでは夜中に光に集まる蛾やコガネムシがテント内に入ってくるのを防ぐことが出来るので、虫が苦手な方には必須の装備だと思います。
ドアパネルは巻き上げた後、トグル2か所で固定する仕様です。
さらに下の写真は前後ドアパネルのメッシュを巻き上げてフルオープンにしたところです。
細かい所ですが、TCパネルとメッシュパネルを別々のトグルで固定できるので使い勝手がいいと感じます。
主な仕様
さて、このへんでCABINロッジテントTCの主な仕様を見ていきましょう。
材質 | テント:ポリコットン(ポリエステル系65%+コットン系35%)
ポール:アルミ合金 スカート:150Dチェックポリエステル |
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組み立てサイズ | (約) 310x180x190cm | |||
収納サイズ | (約) 67x29x29cm | |||
重量 | (約) 10.5kg | |||
内容 | ① テント本体x1
② サイドポールx2 ③ 天井ポールx1 ④ メッシュ窓x2 ⑤ 耐熱シート(煙突ポート)x1 ⑥ ペグx8 ⑦ ガイロープx8 ⑧ ポール用收納袋x1 ⑨收納袋x1 |
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カラー | ブラック | |||
オプション(別売り) | ①TC幕
②TPU幕 ③インナーテント |
CABINロッジテントTCはGOGlamping から発売されているTC生地のテントとして比較的小型のSKYEYEシリーズを除けば、山稜二又ティピーテントTC180とG・G PUP 2.0に続く3番目のテントになります。
重量順に並べてみると
CABINロッジテントTC | 10.5㎏ |
山稜二又ティピーテントTC180 | 6.8㎏ |
G・G PUP 2.0 | 6.3㎏ |
となりこのCABINロッジテントTCが単純に重量でみると、これまでで一番大きなテントということになります。
GOGlampingファンの方の中には大型テントの発売をまっていた方も多いと思いますし、それだけ今回はかなり力を入れて作りこまれているのを僕は感じます。
さて気になるカラーですが、現在はブラック一色のみが発売されています。
GOGlampingのテントやタープはカーキ、アーミーグリーンとこのブラック3色を併売されていることが多いのですが、中でもブラックの売れ行きが一番良いようで、今回ははじめブラックのみを発売し売れ行きをみて他色の発売を考えているのかもしれませんね。
将来的にはカーキやアーミーグリーンも発売されるといいですね。
無駄のない付属品への配慮
内容物は下の写真の通り。
付属のペグは8本だけ。
フルにペグダウンするためには付属のペグ8本では全然足りません。
キャノピーを立ち上げない場合で14本、前後のキャノピーを両方立ち上げると18本ペグが必要です。
どんなテントでもほぼ同じことだと思いますが、付属ペグは固い地面などで通用しないので結局のところ鋳造ペグやチタンペグなどを別途用意することになります。
そうなると、必要本数のペグがテントに付属していても使わずに無駄になってしまいます。
これ、結構もったいない話だと思いませんか。
ですのでGOGlampingがペグを最小本数しか同梱しないのは、とても良い取り組みだと僕は思うのです。
一方でガイロープは8本入っているので、前後のキャノピーのをどちらも跳ね上げても本数は足りますよ。
こういう配慮はありがたいですね。
フレームは3本
フレームの構成は逆U字のサイドフレームが2本、ストレートの天井ポールが1本
天井ポールは天井のスリーブを通し、左右のハトメに固定するように取り付けるだけです。
テント本体へのフレームの取り付けは比較的簡単ですよ。
小さくても大きく感じるサイズ
まずテント高さは190cmなので出入りも楽ですし、またこれなら中で服を着替える時もストレスを感じないです。
次に床面のサイズ感についてはどうでしょう?
下の写真はテントのサイズを感じていただくために中にハイタイプのチェアを置いてみたものです。
CABINロッジテントTCはかなり高さがあることから全体が一見して大きく見えるため、もしかするとデュオキャンプでも使えるかなと思う方もいるかもしれませんね。
ですが、あくまでもソロキャンプサイズのテントなのです。
ソロテントであることを確認するために、同じGOGlampingのパップテントとカタログサイズを比べてみてみましょう。
CABINロッジテントTC | 約)W310xD180xH190cm |
G・G PUP2.0 パップテントTC | 約)W365xD200xH155cm |
数値でみると床面積はG・G PUP2.0 の方が広いことから、CABINロッジテントTCがあくまでもソロテントであることが分かると思います。
ただ先ほどお話したように形がロッジテントですので、有効スペースという点では今回のCABINロッジテントTCの方が広いです。
下の写真はCABINロッジテントTCをサイドから見たところ。
サイド面はスッキリとしていて、四角い小窓が一つと天井近くに換気窓がついているだけです。
テント前後の奥行は180cm。
なので奥行方向に体を向けて寝るには寸法が足りず、ここは少し残念なところです。
下の写真はテントの中からサイド面を見たところ。
この奥行サイズ(180cm)だとコットやカンガルーテントなども入りません。
寝る方向はあくまでもテントの幅方向(310cm)になります。
CABINロッジテントTCにはオプションでインナーテントが発売されていますが、インナーを取り付ける方向もテント幅方向になりますよ。
オプション品の紹介は次回の記事でやりますね。
CABINロッジテントTCの細部を観察する
さらにCABINロッジテントTCの細部をじっくりと観察していきましょう。
高さがあって使いやすいキャノピー
下の写真はキャノピーを跳ね上げたところ。
跳ね上げ用のポールは付属しないので、ユーザーが別途用意する必要があります。
僕はキャノピー用には伸縮式のポールを使っています。
このタイプにテントは雨が降るとキャノピー部分に雨が溜まりやすいのですが、そんな場面でも伸縮式ポールなら短く調整して雨が流れるくらいの高さにできるのでけっこう重宝しますよ。
ちなみにキャノピー用ポールの長さとしては160cmがメーカーで推奨されていますよ。
CABINロッジテントTCのキャノピーは高い位置にあるので、テントの出入りの邪魔になりにくく使いやすいと僕は思います。
キャノピー用のガイロープを結ぶためのリングがコーナー部についています。
このリングが無い場合はポール先端にガイロープを結べばよいのですが、このリングがあることで常にガイロープを結び付けたまま撤収できるため設営時に一手間減らすことが出来ます。
小さいところですが、ずぼらな僕にはありがたいポイントです。
テント内部の装備
それでは、テントの内部を見ていきましょう。
テントの頂部の左右2か所にはフックがついています。
インナーテントを使うときはこのフックを使用しますが、そうでない場合はランタンを吊り下げるフックになりますね。
ドアの近くにもリングがついています。
こちらは前後ドアどちらについていますが、インナーテントはどちらかのドアにのみつけることになるので、インナーテントと反対側のドア付近のリングは何かを吊るしたりすることが出来そうです。
他にテント前後のフレームを結ぶスタンディングテープが2本ついています。
このテープは設営をしやすくするためのものですが、オプションのインナーテントを留める役目も持っています。
見た目がとても印象的な格子デザインの小窓
左右壁についている小窓をじっくりと見ていきましょう。
CABINロッジテントTCの中に立つと、ちょうど顔の高さあたりに小さな小窓がついています。
テントの中から外の様子を覗くのにちょうど良い高さ、これが小窓なので外からはテント内が覗かれにくいのもいいところだと思います。
さて、この小窓ですがよく見ると窓の4辺にマジックテープがついています。
というわけで、ここはGOGlampingの他のテントでも採用されている脱着できる窓になっています。
下の写真がテント付属の脱着窓。
十字デザインの小窓が2枚と煙突ポート(耐熱シート)が1枚ついています。
テント内側から小窓を取り付けたところ。
小窓は十字の格子が入ったメッシュになっています。
テント外からカバーを巻き上げてトグルで固定することで小窓を開けることが出来るようになっています。
小窓のカバーは左右のファスナーと下部のマジックテープでがっちり固定できるので、閉じれば強い風の吹く日でも隙間風が入ってくることはまずなさそうですね。
格子入りの小窓は印象的なデザインで、ロッジテントっぽさを演出していると僕は感じます。
続いて格子デザインのメッシュ小窓を取り外しての煙突ポートを取り付けたところ。
この煙突ポートは左右どちらの壁の窓にも取り付けが可能です。
煙突ポートは煙突太さに合わせて切り込みを入れるタイプです。
僕が掴んでいるポート上側についている不燃生地は煙突がTC生地に触れないようにするために配慮されたモノです。
同じようにテント内側には下に不燃生地がついています。
これも煙突がTC生地に触れないようにするための工夫です。
テント外部の装備
ベンチレーターはサイド面の一番高い位置、左右に1か所ずつ、計2か所についています。
ベンチレーターを下から覗いたところ。
換気口を開くために短い棒を立てるようになっています。
テント側面は壁の角度が立っていますので、大人であればテントを立ち上げた後でもこの棒に手が届きます。
テントの4角はペグダウンした後でバックルで締め上げられるようになっています。
テントに取り付ける4本のガイロープはテープの先のリング部分に結びつけるようになっています。
このテープは写真のようにフレームにひと巻きして取り付けることでテントが安定します。
スカート先端をペグダウンできるようにリングがついています。
テント下からのすき間風が気になるときは、細いペグでスカートの固定が可能です。
テント全周に風の浸入を防ぐスカート付き。
スカートだけポリエステル生地に変更していますが、これいによりTC生地に比べ雨の時の泥はねなどによる汚れを抑える効果が期待できます。
このスカートは夏場などに巻き上げることはできないようです。
背の高いテントなのでテント下からの通気を期待するより、前後ドアを開けた方がはるかに通気効率が良いので問題ないですね。
ドアは巻き上げた後で2か所についているタッセルで固定できます。
巻き上げたドアにたるみが出来ないので、テント全体のイメージを崩しませんね。
また屋根部には傾斜がついているので、雨や雪がたまることなく悪天候でも安心して使えますよ。
CABINロッジテントTCまとめ
以上、CABINロッジテントTCの外観、仕様、装備について写真多めで説明してきましたがいかがだったでしょうか。
ここでこのテントの特長をまとめておきます。
- 居住スペースの広いロッジ型テント
- 軽量なアルミ合金フレーム採用
- 太陽の光を遮る遮光性の高いTC生地採用
- ストレスの少ない190cmの天井高
- 通気性の良い前後の大型ドア
- 水はけのよい傾斜付き天井採用
- サイドにアクセントになる十字小窓
- 煙突ポート付き
- TC幕・TPU幕・インナーテントのオプションあり
一方でこのテントのデメリットについても少しお話しておきます。
まず小型で高さのあるテントなので、はじめにテントを立ち上げる時に風が強いとやはり気をつかいます。
これにはテント4角を最初にペグダウンしてから立ち上げるような手順で組み立てるよう配慮する必要があります。
また似たような話ですが、高さがある分だけ強風の時はテントが少し不安定に感じます。
このような時は特に屋根部分を支えるガイロープをしっかりとペグダウンして自在を強めに締めるようにすると良いと思います。
最後にこのテントの感想
僕はGOGlampingの公認アンバサダーをやっていますが、最近のGOGlamping はオリジナル性の高い製品を作ることを目標にテント開発を進めているようです。
今回のCABINロッジテントTCはアウター方式のアルミ合金フレームのロッジテントとポイントだけみても、世の中にあるテントの中でとても稀有な存在です。
ただ珍しさという観点でオリジナル性を高めている訳ではなく、居住性や扱いやすさにこだわって作られていることで目標は達成されているように思います。
あとはユーザーがこのCABINロッジテントTCを見てどう感じるかですね。
現在のところ、CABINロッジテントTCはGOGlampingのHPのみで発売されています。
購入を検討されてる方はこちらをどうぞ。
今回はCABINロッジテントTCの本体部についてのみ紹介しましたが、次回はオプション品についてお話する予定です。
その他のGOGlampingのテント、タープの紹介記事についてはこちらのページを参照ください。
それでは今回はこの辺で。
みなさん、楽しいキャンプを!